東方一撃男   作:つじかみーん

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この章完結です。


百三十撃目:豊姫と依姫、幻想郷に行く。

「で、どうだったの?」

「見てわかるだろ」

勝敗を聞く豊姫に対しサイタマはまだ気を失ってる依姫を指す。

「やっぱり(笑)。ま、わかってましたけどね。よっちゃんは自信過剰の上に"私は最強だ!"って言ってましたからねwww」

「お前結構フリーダムなんだな…」

こいし以上にフリーダムな豊姫に思わず引いてしまったサイタマだった。その時

「は!此処は!?」

「宮殿内だよ」

「宮殿か…けど…サイタマ殿、降ろして下さい…恥ずかしいです…」

依姫は顔を赤くした。サイタマに担がれたままだからである。

「結構お似合いだと思うけどね♪」

豊姫はニッコリ笑って言う。しかも両手でハートマークにして。

「姉様!!」

依姫はあまりの恥ずかしさに両手で顔を隠してしまった。当のサイタマはと言うと…いつも通りだった。

 

 

 

 

 

 

「なあ、此処の奴らって依姫と同じ考え方してんの?」

「はい、大半がそうです」

サイタマはおにぎりを食べながら豊姫に聞く。

「よっちゃんを含めた力のある人達は月の都から出た事が無い為、自分が1番最強だと思ってしまうんですよね、これを"井の中の蛙大海を知らず"って言うのです」

「姉様まで…けど姉様も月の都から出た事ありませんよね?」

「私出る気ないもん」

豊姫は桃を食べながら言う。本人曰く月の都から出る気は無いの事。

「だってさぁ〜此処から桃食べれなくなるじゃんか」

「桃なら地上にもありますが…」

「嫌です( ◜ᴗ◝ )」

「姉様…」

どうしても月の都から出る気の無い豊姫に依姫は頭を抱えて呆れる。そこにサイタマが

「豊姫、幻想郷俺が案内するよ、それならいいだろ?」

「サイタマ殿…姉様は月の都から出な「サイタマさんなら行きます!!」えぇ!?」

依姫は驚いた。あれ程出たくないと言ってた豊姫がサイタマが幻想郷案内するので行くと言ったからだ。

「姉様!?さっき此処から出たくないと言ってましたよね!?」

「最強のサイタマさんなら私を守ってくれる筈です!!だから…私、幻想郷に行きます!」

「今から行く?」

「行きましょう!!」

「何でこんなに説得力あるの!?」

何故か意気投合したサイタマと豊姫に依姫は呆れ驚く。そして…

「では…行ってまいります!!」

「お気を付けて!!」

結果、豊姫はサイタマに案内してもらうという形で幻想郷に行く事にした。

 

 

 

 

 

幻想郷

「此処が幻想郷ですか!!」

「その前に降りろ…」

「あ、すみません」

サイタマを踏んでいた豊姫が降りる。

「まずは……って豊姫!?」

サイタマは辺りを見回す。豊姫の姿がない。まさか…と思った瞬間

「月の都から来たのかい!?」

「ええ、そうです♪」

豊姫は人里の人と普通に話をしていた。

「お前勝手に動くなよ…」

「ルールに縛られてはいけません!!フリーダムに生きろ!!…って作者が言ってました!」

「お前は充分にフリーダムだろ!」

真顔である意味名言を言った豊姫にサイタマは突っ込む。(※作者→Trip辻上)

「まずは博麗神社からだ」

「了解です!」

サイタマと豊姫は博麗神社へと向かった。

 

 

 

 

 

 

博麗神社

「おーい!霊夢ー!いないのかー?」

サイタマは叫ぶが霊夢の声は帰ってこない。

「留守なのかアイツは?………とりあえず賽銭入れとこ」

サイタマは財布を取り出し賽銭を入れた。豊姫も賽銭を入れて帰った。その時

「賽銭キタコレ!!」

障子が開き、霊夢が現れた。

「3ヵ月振りのお賽銭…!いくらだ!?」

霊夢はワクワクしながら開ける。だが…

「何故じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

霊夢は悲痛な叫びを上げた。何故なら入っていた金額が………60円だったからである。

「何だ今の声は?」

「気のせいだと思います」

2人は霊夢の悲痛な叫びに気づいたが無視して別の場所へと進んだ。こうして、サイタマは幻想郷各地を案内した。その結果、ぐってりと疲れてしまった。豊姫は嬉しそうに帰って行った。

「お疲れ様です」

「豊姫は想像以上にフリーダムすぎて疲れた…」

サイタマはぐってりとしていた。神子に膝枕をしてもらっていた。

 

 

 

 

 

 

数日後…

「何でいるの…?」

サイタマは呆然と見ていた。何故なら前に依姫がいるからである。何やらデカイ荷物を持って。

「幻想郷で強い人達と会うことにしたのです。だからサイタマ殿の家を拠点にしようと思ってます。いいでしょうか?」

「うん、絶対にダメ」

サイタマは断った。その時

「これ、あげますので」

依姫は机にサイタマの好物である白菜を置いた。何でも月の都の白菜は格別らしい。それを見たサイタマは…

「ちゃんと歯ブラシ持ってきたか?」

「勿論です!」

サイタマは認めた。こうして依姫は1週間程幻想郷に滞在し、幻想郷にいる実力のある者達と対決した、これの影響で"他の世界ではこんなにも強い人がいるのか!"と実感した。月の都へと帰った時、サイタマは

「これで性格とか変わったのかな」

と、言った。




豊姫は結構フリーダムです(笑)
依姫はサイタマの特徴を事前に調べていました。
次回番外編です。

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