東方一撃男   作:つじかみーん

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閃光のフラッシュ…まさかの幻想入り


十三撃目:閃光のフラッシュ

「お前は…確か…前髪ジャーマだっけ?」

「閃光のフラッシュだ!いい加減名前を覚えろ…!」

「そうだった、悪ぃな。フラッシュ。」

サイタマは笑いながら謝る。

 

閃光のフラッシュ…サイタマの弟子であるジェノスと同じS級ヒーローである。高速のヒーローと呼ばれており、純枠な戦闘の場においてはS級の中でも一級品である。

 

「まさかお前がここにいるとはな。なんでだ?」

サイタマは尋ねる。それに対してフラッシュは

「理由はあとだ。今はあの剣士と一戦してからだ」

フラッシュは愛刀の瞬殺丸を妖夢に向ける。

「よほど剣技に自身があるようだな…だが私に勝てぬ!」

妖夢はそう言い、フラッシュに切りかかる。しかし、

「甘い」

フラッシュは妖夢の後ろに回り込んでいた。

「なっ!?」

流石に動揺してしまう。しかし妖夢はフラッシュの斬撃をはね返す。それを見ていたサイタマとチルノは

「アイツ結構速いな、ソニックと同レベルか?」

「いくら速くてもあたいには勝てないな!」

「チルノちゃん、殺されるよ?」

大妖精はチルノに対して毒舌で言った。

「大ちゃんひどい…」

流石のチルノも傷ついた。その頃フラッシュと妖夢は

「(このフラッシュという者…本当に人間なのか?速さが尋常じゃない…このままだと負けてしまう…!)」

「(妖夢という者…なかなかの才能だ。まさか俺のスピードについてこれるとは…しかし斬撃が無茶苦茶な気もするが…気のせいなのか?)」

その時、フラッシュの瞬殺丸が飛ばされて地面に刺さってしまった。

「しまった!」

フラッシュは瞬殺丸を取りに行こうとする。

「隙あり!」

妖夢は追い討ちをかけるように切りかかる。が、

「閃光拳」

顔に衝撃が走った。妖夢は地面を擦りながら飛ばされてしまった。

「貴様…何を!」

「俺が剣術だけ使えると思っていたのか?」

フラッシュは隙を見て瞬殺丸を取りに行った。そこにサイタマが

「フラッシュ!お前体術できるのか!?」

「一応な」

彼は笑いながらサイタマに言った。すると

「貴様…!」

妖夢が立ち上がって向かってきた。傷だらけで血が出ておりボロボロだった。しかしまだ動ける。

「私を怒らせたようだな…今の攻撃で」

「そうか」

フラッシュは言い返す。

「貴様には私の恐ろしさを教える必要があるようだな」

そう言うと妖夢は剣を振った。すると弾幕が現れてフラッシュに向かって撃った。

「なに!?」

動揺してしまったが全て弾き返す。しかし妖夢は

「まだまだ!」

更に弾幕を放つ。しかしこれも弾き返された。ついに妖夢は限界が来たのか

「貴様ぁ…!余程私を怒らせたいようだな…」

この時サイタマは思った

「(既に怒ってんじゃねぇか)」と

妖夢はすかさずフラッシュに斬撃を与える。しかし一向に当たらない。

「(何故だ!何故当たらない!?私は的確に当ててるはず!なのに何故!)」

妖夢は怒りで吾を忘れてしまい斬撃がおかしくなっていた。そこへ

「これで終わりだ、閃光斬!」

フラッシュが得意の閃光斬で妖夢の剣を叩き割る。妖夢はふらついてしまった。剣を折られたショックなのだろうか。

「どうした?まだやるのか?」

しかし妖夢は倒れてしまった。おそらくサイタマとフラッシュでの戦闘が蓄積された疲労で倒れたのであろう

「この勝負、フラッシュの勝ちだな」

サイタマは珍しく拍手しながら言った。




次回妖々夢編完結!…ではないです。まだ続きます
あとフラッシュ自身は気づいてないですが幻想郷に来てから瞬殺丸の切れ味が抜群になりました

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