東方一撃男   作:つじかみーん

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雨酷かった。


百二十八撃目:再び月の都に

「久しぶりだな、月の都は」

月の都へと到着した。サイタマは紺珠伝編以来である。

「さあ早く行きますしょう!」

レイセンに引っ張られて奥まで行かれる。そして

「よく来たな、サイタマ君」

サグメが待っていた。いつものポーズで。

「お前ちゃんと反省したのか?」

「ちっちゃい事は気にするな」

「でかいわ」

やはりサグメに反省色はなかった。

「さあ、ついて参れ。奥にサイタマ君と会いたい者がいるからな」

「何でアイツあんなに偉そうなの?」

「そういうサイタマさんはサグメさんに対して態度でかいと思いますが…」

サイタマは偉そうなサグメに気が食わないらしい。しかしレイセンからは"月の賢者"であるサグメに対して態度がでかいと言われてしまってる為、実質人の事は言えてない。

「何をしている?早く来いや」

「マジで殴りたくなった…!」

「サイタマさん!落ち着いて!」

サイタマは右手を震えている。それを見たレイセンが落ち着かせる。サイタマは我慢し、ついて行く事にした。

 

 

 

 

 

「お久しぶりです、サイタマさん」

「久しぶり」

宮殿には綿月豊姫がいた。サイタマと会うのは"月のテーマパーク"(詳しくは番外編part2で)以来である。

「すみません、急に呼び出してしまって」

「いいよ別に、暇だったから」

「君は毎日暇だろ?」

「うるせぇ…!」

サグメの発言に切れかけたサイタマだった。

「サグメちゃんは結構フリーダムですので気にしないで下さい。まあ、少々邪魔でウザイですけどね(笑)」

「がっ!?」

サグメは心に棘が刺さった。豊姫自身は悪気はないのだが言ってる事は酷い。サグメは傷ついたのか自身の部屋へと戻って行った。

「さ、気を取り直しましょうか」

「「こ…怖ぇ…」」

サイタマとレイセンは背筋が凍った。

「実はですね…妹が貴方に会いたがっているのです」

「妹?妹なんていたのか?」

「はい。依姫という名の妹が、貴方に興味あるのです」

「え?まさか…変な方向じゃないよな…?」

「よっちゃんはそういうのは嫌ってますので安心して下さい。私は大歓迎ですけど」

「えぇー…」

この事にサイタマは引いてしまった。

「簡単に言いますと貴方と勝負したいのと事です」

「ならいいぜ」

サイタマは直ぐに受け入れた。その時

「依姫様を連れてきました!」

モブ玉兎が依姫を連れてきた。

「あ、よっちゃん来たの?」

「姉様…その呼び方やめて下さい…あ、申し遅れました、私が綿月豊姫の妹であり月の使者のリーダー格である綿月依姫と言います。"趣味でヒーローをやってる最強の男"サイタマ殿、お会い出来て光栄です」

「おう、宜しくな」

サイタマと依姫は共に握手をした。

「ん?何だ?」

サイタマが何かに気づいた。何やら大衆がこちらに近づいて来ている。

「まさか…」

レイセンは嫌な予感がした。その通り、向かって来たのは…大量の玉兎であったからだ。

「おー!本物だ!」

「サイン下さい!」

「おい!ちょっと待て!何だコイツら!?」

玉兎達はサイタマにサインを求めた。どうやらサイタマの人気は予想以上だった。サイタマは玉兎に埋もれてしまった。

「おい、貴様ら修行はどうした?サイタマ殿のサインは終わってからにしろや」

「すみませんでした!!」

依姫の鬼の人相に玉兎は怯え撤退した。

「では早速お手合わせお願いします。場所を変えますので」

「お…おう」

依姫は対決の場所を変えて行うそうだ。この時、サイタマはこう思っていた。

 

 

 

 

 

 

"豊姫も依姫ももしかしてフリーダム?"と




次回、サイタマvs依姫です。
ちなみに豊姫も結構フリーダムです(笑)

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