東方一撃男   作:つじかみーん

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( ˘•ω•˘ )


百二十七撃目:叱られサグメ

「ヤベェぞ…」

サイタマはサグメの後を追いながら思う。"これ以上サグメを野放しにしれいれば被害者が増える"との事に。そしてサグメは今…命蓮寺にいた。

「また…何かする気か…?」

サイタマは不安そうに見る。しかし此処で予想外の出来事が。

「留守か…」

何と住職の聖が留守だったのだ。そのまま去るサグメにサイタマは胸を撫で下ろす。だが

「あれは…?」

サグメは何かに気づいた。

「まさか…」

サイタマはドキッとする。気づかれたのかもしれなかったからだ。

「………気のせいかな。ま、"サイタマ君が此処にいる筈も無いし"」

「いやいるわ!!」

サイタマは茂みから出てサグメの前まで行く。

「師匠…!」

「え?………あ!?」

針妙丸に言われた時には遅かった。サイタマは自分からサグメの前に現れたのだ。だが時は既に遅し。サグメに気づかれてしまった。

「ついて来てたのか?」

「いや…その…」

サイタマは必死に言い訳を考える。しかし思いつかない。第一自分がやった事はどう考えてもストーカー行為に近い。"隠れながらお前(サグメ)の様子を見ていた"と言えば何て言われるかがわからない。

「サイタマ君、黙りはダメだ。ちゃんと言ってくれ。私について来てたのか?」

「…………はい」

サイタマはあっさり認めた。サグメに責められたからである。

「ヒーローである君がある意味ストーカー行為のするのは良くないと思うがな」

「それを言うならお前もペラペラと喋るなよ…」

「安心しろ。私の能力は対象の相手に言わないと効果がないからな。例えば…あの"豪族がバレないように寺に火をつけてる"」

次の瞬間、命蓮寺に火をつけようとしていたサグメが言う豪族、物部布都に

「何しとんじゃてめぇはぁぁぁぁ!!」

それに気づいた村紗水蜜が偶然隣にあった宝塔投げつける。布都は気絶してしまった。そして立て続けにゾンビマンと遊んでいた封獣ぬえの弾幕に当たり飛ばされてしまった。そして情けない事に地面に頭から刺さってしまった。

「ほらな」

「お前…」

ドヤ顔をしたサグメにサイタマは呆れる。と、その時

「ぴろぴろりん♪」

サイタマのスマホが鳴り出した。

「もしもし?」

「サイタマさんですか!?鈴仙です!」

電話の主は鈴仙だった。何か慌ただしい。

「永琳所の兎か、何の用?」

「サグメ様が幻想郷に来てると新聞に載ってましたので師匠が連れてきなさいと…!」

「わかった。今そっちに……ってサグメ、逃げるなよ?」

サイタマは睨む。何故ならサグメが逃げようとしていたからだ。サグメは抵抗する暇もなくサイタマに永遠亭まで連れて行かれた。

 

 

 

 

 

その後、サグメは永琳に酷く叱られた。自分の能力の危険性について等で。改心したのか翌日サグメは被害者達に謝罪をし、月の都へと帰って行った。

「もう来ないでほしい…」

サイタマは疲れたのか家で寝転ぶ。オマケに針妙丸も。

 

 

 

 

 

数日後

「サグメからメールだ」

サグメからメールが届いた。内容は…

 

 

 

『サイタマ君へ この前は済まなかった。八意様に叱られてから安易に能力を使わない事にしたよ(そのつもりはない)。それと、君にどうしても会いたい人がいる。だから月の都まで来てくれ。ある玉兎を出陣されたから。 サグメ』

 

 

 

 

「アイツ反省色あったのか?」

サグメの反省色のないメールに呆れたサイタマ。その時

「お久しぶりです!サイタマさん!」

「あ、レイセン」

玉兎のレイセンが来た。

「では早速月の都へ行きましょう!」

「え?ちょっと待て…」

レイセンはサイタマを強引に連れ出しロケットに乗せて月の都まで向かった。※ちなみにサイタマの服装はヒーロースーツ。




次回、久しぶりの月の都です。

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