百二十四撃目:今日も平和?
人里のとある居酒屋、此処は夜の時間帯だと非常に騒がしい。その騒がしい空間の中で静かな席があった。それは…
「ヒーロー協会の信頼ガタ落ちだってさ」
「当たり前だろうな」
サイタマとゾンビマンである。おまけに針妙丸とぬえ。
「ヒーロー協会から脱退した俺らには関係の無い事だが、元の世界でも何か起きたらしくそれで信頼が更に落ちたって聞いた」
「それって何だ?」
「それは…「ねーねー!ジュースおかわりしてもいいー?」ちょっと待て」
サイタマとゾンビマンの会話にぬえが乱入してきた。
「いいけどあまり頼むなよ?」
「うん!」
ぬえは元気よく返事した。しかしゾンビマンは心配だった。
「あ、悪ぃ、その話何だが…お前の友人の星熊勇儀が俺らがいた世界に行った事だ」
「そうか……………え?」
サイタマは耳を疑った。"え?今、ゾンビマンなって言った?"と
「勇儀…現代入りしてたの?」
「聞いてなかったのか?」
「いや…連絡来なかった」
「そうか、なら話すよ」
実はサイタマは勇儀が一時現代入りした事を知らなかった。そしてゾンビマンは説明した。
勇儀は紫に頼み、サイタマらがいた世界に行った。しかし其処で怪人と間違われて手柄狙いのヒーロー達に狙われたのだが返り討ちにした。その結果、災害レベルが鬼になりS級までもが出勤するハメになった。しかし勇儀は怯む事なく大差で勝利した。S級の上位のタツマキやアトミック侍、普段は非協力的なメタルナイトですら勇儀には勝てなかった。S級でも勝てなかったから災害レベルは竜になった。最後は無免ライダーと激突しようとした時に紫に幻想郷に連れ戻されてしまったの事。これでヒーロー協会の信頼を更に失った。
「アイツあんな事してたのかよ…」
サイタマは呆れた。更に話を聞くと勇儀は幻想郷に戻る際に"ヒーロー協会の奴らは弱すぎて話にならない"と言ったそうだ。
「ま、俺らには関係の無い事だ」
「だよな「テレン♪」ん?メールか?」
サイタマはスマホを見た。メールの宛主は…サグメだった。
『サイタマ君へ 私は今、サイタマ君の家の前にいる。早く来てくれ サグメ』
「ゾンビマン…俺の分のお代は此処に置いておくから…先に帰る。行くぞ、針妙丸」
「はい!師匠!」
針妙丸はサイタマの肩に飛びつき、座った。そして居酒屋から出た。
「アイツ…何か思い出したのか?」
ゾンビマンは首を傾げた(ぬえも)。
サイタマの家
「サグメ…何しに来たの…?」
"遊びにきた。だから幻想郷にいる間はサイタマ君の家で寝泊りさせてもらうよ"
「それ迷惑なんだけど…」
サイタマは肩を下ろす。呆れたのだろうか。
"という訳でサイタマ君、少しの間頼むよ"
サグメはそう言ってサイタマの家の中に入って荷物を置いた。サイタマも家の中に入った。
次回、サグメが幻想郷訪問