「だいぶ遅れた…」
ジェノス、童帝、神子はやっと旧都に着いた。途中、橋でパルスィに捕まってしまってたからである。
「タンクトップマスターさん、サイタマさんは?」
「サイタマなら勇儀と戦っている」
タンクトップマスターは童帝にどういう状況か教えた。見てみるとサイタマと勇儀が互角に拳をぶつけあっている。
「今、録音しみてたけど何か言ってたみたい」
「よく録音出来たな…」
童帝はいつの間にかサイタマと勇儀の声を録音していた。再生すると…
「サイタマ、本気出してないだろ?」
「そういうお前もだろ」
「やっぱりわかったか(笑)じゃあ…「本気出すか」」
というやり取りだった。つまりサイタマと勇儀は本気で激戦を繰り広げているの事。
「俺に対しては本気じゃなかったのか…」
その事を聞いたクロビカリが落ち込む。彼は既にメンタル崩壊している。
「何があったの…?」
「クロビカリは勇儀に大差で負けてああなったのだが…落ち込みすぎじゃないか?」
「プリズナーさんから聞いたけど…ガロウの時もああなったって…」
童帝は説明する。実はクロビカリはガロウに負けた時もああいう風に落ち込んだのだ。あれ以降クロビカリは次の闘いを恐れるようになった。しかしプリズナーやタンクトップマスターの励ましもあり元に戻った。だが勇儀に大差で負けてしまいまた落ち込んでしまった。
「俺はその時入院してたからわからな「ドカーン!!」!?」
その時、大きな爆音が響いた。見てみると…
「ハハハ!やっぱりお前さんじゃないと本気出せないね!」
「俺もだ。本気出せるのはお前くらいだわ、勇儀」
サイタマと勇儀が楽しげに話していた。しかしこれがクロビカリを更に落ち込ませた。
「あーそれとサイタマ、地霊殿の主がお前さんに用があるって」
「え?さとりが?」
「ああ、そうだ。詳しくは主に聞きな。それと…また力比べやろうな!」
「ああ!!」
サイタマと勇儀は互いに拳を当てた。
「あ、ジェノス、来てたの?」
「はい、つい先程」
「てか童帝…あのおっさんに何があったの…?」
サイタマは落ち込んでるクロビカリに気づく。
「あ…いや…ちょっとね…とりあえず地霊殿まで行こう」
童帝は苦笑いしながら地霊殿まで向かう。サイタマは疑問に思いながらもついて行く。ほかの人も。
地霊殿
「サイタマさん!お久しぶりです!」
「お…久しぶり…(何でこんなにテンション高いの?)」
何故かテンションの高いさとりに戸惑うサイタマ。
「サイタマさんとお話出来るのが楽しみだからです!」
「あ、そう…(何か怖い)」
「そう言ってくれると嬉しいです♪」
あまりにテンションの高いさとりにサイタマは思わず引いてしまう。
「あ、ちなみに貴方方5人はいりません」
「「「「え?」」」」
ジェノス、童帝、タンクトップマスター、神子は聞き返す。クロビカリは依然と落ち込んだままである。
「何故だ?理由を教えろ」
ジェノスは右手をさとりの顔に向けて言う。
「私が呼んだのはサイタマさんだけです。入れないと撃つ?構いませんけど?ペットの餌食になる覚悟があるなら」
「!?」
ジェノスは驚く。さとりはさとり妖怪である為、人の心が読める。だがそれが原因で嫌われ者である。その為地霊殿に引きこもっている。
「てかお前のペットって大半が妖怪だろ」
「そんな事はありません!犬猫ハムスターもいますよ!」
「それも妖怪だろ。特に猫が」
「お燐はいいんです!早く行きましょう!」
さとりはサイタマを引っ張り地霊殿の中に入った。取り残された人達は…
「弱ったな…これでは地霊殿が調査出来ない…」
「大丈夫、万が一の為にサイタマさんに付けておいたから」
実は童帝はサイタマに監視カメラらしき物を背中に付けたのだ。小型の為気づかれない。
「これで何とかなるよ」
何か調査出来ると安心する。
体育の走るのキツイ