東方一撃男   作:つじかみーん

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眠い


百二十撃目:再び、地下の世界へ

あれから数日がたった。ジェノスらS級ヒーロー達はサイタマと神子の協力があって多くの場所の情報収集に成功した。中には命懸けの所もあったりしたが。残るは…

「旧都…地霊殿の2つか…」

地図を確認する。大半の場所がチェックされているがこの2つだけ印をつけていなかった。

「旧都か…」

「え?サイタマ君…何か知ってるのか?」

ふと喋ったサイタマにクロビカリが問う。

「ああ、ちょっと其処に用事があってな」

「どんな用事が…?」

「勇儀がまた力比べをしてくれってさっきLINEで来た」

「此処でLINE出来るの!?」

驚愕の事実に全員が驚く(神子を除く)。何でLINEが出来るようになったかと言うと…紫が外の世界に散歩に来た際、LINEしている人を見て"幻想郷でもそれをしたい!"と思い、LINEを幻想入りさせた。今ではほぼ全員が使いこなせている。

「先生、LINE見せてもらいませんか?」

「いいけど」

サイタマはスマホを取り出しLINEを見せる。

 

 

 

 

プロフィール

サイタマ

ともだち(21人)

八雲紫

豊聡耳神子

星熊勇儀

風見幽香

聖白蓮

ゾンビマン

バング

キング

茨城華扇

八坂神奈子

東風谷早苗

博麗霊夢

霧雨魔理沙

八意永琳

稀神サグメ

古明地さとり

藤原妹紅

上白沢慧音

綿月豊姫

純狐

竜崎真一

 

 

 

 

「先生…地味に公式アカウントなんですね…」

「知らぬ間にそうなってた」

サイタマはため息をつく。公式垢になったせいで多くの人がサイタマと友達登録している。しかしサイタマは自身と顔見知りもしくは仲がいい人以外とはならない。

「それと、星熊勇儀とのトークを見せて下さい」

「おう」

サイタマは勇儀とのトークを見せる。

 

 

 

 

 

「サイタマ、今暇かい?」

「勇儀か、暇だけど?」

「暇ならまたあたしと力比べしない?」

「いいよ」

「わかった!なら此処の場所にいるからなるべく早く来な!」

写真には城壁に囲まれた四角い場所の画像が

 

 

 

 

 

「じゃあ俺、行くわ」

「「ちょっと待て!」」

クロビカリとタンクトップマスターがサイタマを止めた。

「何?」

「俺も行っていいかな?その人に俺の筋肉をぶつけてみたい」

「俺もだ」

「別にいいけど」

「ありがとう!なら急ごう!勇儀さんも待ちくたびれてる筈だ!」

クロビカリはサイタマを掴み旧都に続く穴がある、妖怪の山まで走った。タンクトップマスターが後を追う。

「調べてみたけど…勇儀さんの種族"鬼"だよね…?」

「ああ、星熊勇儀は鬼の中でも最強と言われている。本来から人間とは無縁なのだが…先生とは気があってるらしい」

ジェノスの言う通り勇儀は人間とは無縁である上、危険度が非常に高い。だが間欠泉(詳しくは地霊殿編を)の事件で旧都に行ったサイタマの実力と強さを知り、サイタマと仲良くなったのだ(今では親友に近い)。

「とりあえずクロビカリさんとタンクトップマスターさんを追いかけようか」

「その方がいい」

「君達!置いていかないでくれ!」

ジェノスと童帝は先に行った3人の後を追う。神子も2人の後を追う。

 

 

 

 

 

妖怪の山頂上

「此処が旧都に繋がる穴か」

「うん」

サイタマ、クロビカリ、タンクトップマスターは旧都に繋がる穴に着いた。

「他に行く手段はないのか?」

「ないよ」

そう言ってサイタマは穴に落ちた。クロビカリとタンクトップマスターも追う。

「先生達は行ったか…」

「もしかして…此処に入るの?」

「当たり前だ、地下の世界に行くには此処しかない。行くぞ」

ジェノス、童帝、神子も穴に落ちた。

 

 

 

 

 

「よっと」

サイタマは着地する。クロビカリ、タンクトップマスターも。

「おかしいな…いつもならヤマメがいたはずなのに」

「ヤマメって…誰?」

「土蜘蛛の妖怪。いつもは糸張ってるは…ん?」

サイタマは何かに気づいた。それは…桶だった。

「あ、キスメ」

「サイタマ久しぶり」

その正体はキスメだった。サイタマと会うのは半月ぶりである。

「まさかこの子も妖怪なのか…?」

「うん。私はキスメ、釣瓶落しの妖怪」

「俺は超合金クロビカリだ。宜しくな!キスメちゃん!」

しかし…キスメは返さずに"へっへっへっへっ"と笑う。

「何かおかしい所あった!?」

「お前の名前に笑ったんだろ。それと俺はタンクトップマスターだ」

「宜しく」

タンクトップマスターには返事を返した。

「あ、それとサイタマ、勇儀さんが"まだ来ないのか!?"って言ってたよ」

「マジか!!急がねぇと!」

サイタマは人間思えない速さで勇儀のいる場所へと向かった。それにクロビカリとタンクトップマスターも追う。

「ありゃりゃ…先に言いっちゃってたか」

ジェノス、童帝、神子も着地した。そして3人の後を追う。




LINE幻想入り(´^ω^`)ワロチ
ちなみにジェノスはガラケーです(反応しないから)

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