「ん?なんだあれ」
サイタマは何かに気付いた。チルノと大妖精は依然と考えてる。上空に怪しげな渦があったのだ。
「よし、行ってみるか」
サイタマは助走を付けてジャンプし、怪しげな渦に向かって飛んでいった。それに気付いたのかチルノは
「待てー!あたいも付いて行く!」
「あっ、待ってよ!チルノちゃん!」
チルノの後を大妖精が急いで付いて行く。その様子を遠くから魔理沙が双眼鏡で見ていた。
「あれ、絶対にサイタマだな。あとは…チルノとチルノといつも一緒にいる妖精か。私も急がないとな」
魔理沙はサイタマたちの後を付いて行く。しかしこの時魔理沙は思った。
「(サイタマって本当に人間なのか?)」
サイタマの身体能力は人間を遥かに超えている。またしてもレミリアとフランが放った融合弾幕をパンチではね返したのを見ていたため疑ってしまうのも仕方が無い。今はその事を気にしてる場合じゃないと思った魔理沙は急いで後を追った。
~冥界~
「着いたか?」
「着いたみたいだな」
「あの〜その前に頭を抜いて下さい…」
大妖精に言われるとサイタマとチルノは頭を抜いた。(サイタマは自力で抜けたがチルノは大妖精に引っ張ってもらった)
辺りを見回すと薄暗く、夜桜らしき景色が写った。
「やっぱりここが異変の原因だったんだな。行くか」
サイタマは階段を昇った。それにチルノと大妖精は付いて行く。が
「サイタマ!もっとゆっくり走れ!」
「サイタマさん早すぎます!」
しかしサイタマは
「お前らが遅いだけだろ。あとなんで付いてきた。」
それにチルノと大妖精は
「あたいも異変を解決したいからだ!」
「私はチルノちゃんが心配だったからです」
「そうか」
サイタマは納得した。その時
「なんですか貴方方は」
階段の手前から声がしたので見た。其処には緑の服を着て白色の髪で黒いリボンを付けており、腰には剣を付けた女がいた。
「「誰だ」」
サイタマとチルノは尋ねる。
「私は魂魄妖夢と言います。貴方は」
「あたいはチルノ!最k「いや貴女じゃないです」え!?」
チルノは自己紹介しようとしたが妖夢に止められてしまった。
「じゃあ、俺のことか。サイタマだ、趣味でヒーローをやってる者だ」
サイタマは自己紹介をする。すると妖夢は
「やはりそうでした…か!」
妖夢はいきなり剣をとりサイタマに向かって切りつけた。しかし普通に避けられた。
「おいおいいきなり切りつけるとか無礼だろ!」
「そうだそうだ!」
「いやチルノちゃん狙われてないから…」
反発したチルノに大妖精がツッコム。
「私はサイタマさんの噂を聞いてますので試しただけです。だから…貴様に勝つ!」
妖夢は口調が変わりサイタマを斬撃を浴びせる。しかしサイタマは避け続ける。
「おい、やめろよ!」
「はぁぁぁぁぁぁ!」
しかし妖夢は聞く耳を持たない。
「だからやめろって言ってんだろ」
サイタマは隙を見て妖夢の肩を叩く。妖夢はバランスを崩して転んでしまった。
「どうだ!参ったか!」
「チルノちゃん何もしてないでしょ…」
大妖精はまたチルノにツッコム。その時、
「貴様ぁ!もう許さんぞ!」
妖夢はブチ切れた。サイタマの攻撃で怒りに触れてしまったらしい。更に斬撃をサイタマに浴びさせる。とその時、
ガキン!
妖夢の剣がはね返った。
「誰だ!」
妖夢は尋ねる。其処には髪が長く白いマントらしきものと黒い服を着ており、剣を持っている男がいた。
「同じ剣使いとして俺が勝負に受けて立つ!」
「ほう…望むところだ」
妖夢はあっさりと受け入れた。と、サイタマが男に対し、
「お前ってまさか…」
「怪人協会以降だな、サイタマ」
男はサイタマの名を知っていた。サイタマ自身もその男のことを一応知っていた。
次回その男の名前が明かされます。それと完結は…まだしないと思います。多分