「えっと…買う物はこれだけか?」
サイタマは人里で買い物をしていた。肩に針妙丸を乗せて。
「師匠、あっちら辺何か騒がしいです」
「ほんとだ、行ってみるか」
サイタマは針妙丸に言われて人混みの所へ行き、目に付いた青年に話しかける。
「何があったのか?」
「あ、サイタマさん!あれですよ」
青年の指さす先にはゴリラみたいな怪物が暴れていた。地面には人が倒れている。
「怪物か…」
サイタマはそう呟いて人混みの中に入り、抜け出して怪物のいる場所まで行った。
「があああああ!!」
サイタマに気づいたか怪物は拳を振り下ろした。
「暴れるなら別の場所でやれ」
サイタマの普通のパンチで怪物に風穴が空き、倒れた。それを見ていた人達が声援を送った。
「コイツらC級だな…無免は…いないな。よかった」
サイタマは倒れている者達がヒーロー協会のC級だとわかった。また、友人である無免ライダーがいないことに安心した。
命蓮寺
「この寺に何の用だ?」
ゾンビマンの前には無数のヒーローがいた。こちらもC級である。
「此処に沢山の妖怪がいると聞いたんでね、それを倒しに来たのです」
「やめとけ、C級のお前らじゃ勝てんよ」
ゾンビマンは忠告するがC級ヒーロー達は退こうとはしない。
「ランキング上位にくい込む為に妖怪退治にいざ参る!」
C級ヒーローはゾンビマンを退かし命蓮寺の敷地内に入った。
「アイツら…絶対後悔するな」
ゾンビマンの予感は的中した。それは…全滅し、誰1人生き残った者はいない。なお、命蓮寺の妖怪達は無傷である。
「どうだった?」
「口程にもありませんね、この方達は弱いのによくヒーローと名乗れましたね」
「やっぱりな、コイツらは世間では役に立たないとされてるC級だしな」
「C級…?」
全員が首を傾げる。
「ああ、俺が元々登録していたヒーロー協会の1番ランクの低いヒーローの事だ。詳しい事は後で話すよ」
ゾンビマンはそう言って本堂に入った。
太陽の畑
「風見氏、何があったの?」
水やりをしていたキングが幽香に話しかける。
「ちょっと私の敷地内に無断で入った人達に制裁を与えたところよ」
キングはその場所を見る。其処には…無残な姿で倒れていたヒーロー協会のヒーローである。C級だけでなくB級もいた。
「ヒーロー協会のヒーローか。それにB級とC級…」
「ヒーロー協会…?」
「俺が元々ヒーロー登録をしていた協会だ」
「その話、聞かせてもらえないかしら?ヒーロー協会について」
「いいよ」
キングは幽香にヒーロー協会の事を話す事になった。
※ちなみにこの時のキングの服装は白いワイシャツに黒のズボン。麦わら帽子を被りタオルを首にかけている。
バングの道場
「この道場に何の用かな?」
バングの弟子の門下生達の前にいるヒーロー達に聞く。B級とA級である。
「此処に妖怪がいると聞いて来たのだ!」
「妖怪?何の事だ?我々はバング先生の弟子である人間だが?」
「見えすいた嘘をつくな!」
門下生は妖怪ではないと言うがヒーロー達は聞く耳を持たない。
「こうなれば勝負するしかないですね」
「華扇様!」
門下生の前に仙人の華扇が現れた。
「さあ、貴方達、バング先生が帰ってくるまでに道場を守りきりましょう!」
「はい!」
「やはり妖怪か!この勝負に勝って協会に報告すれば昇格間違いなしだ!」
華扇&門下生vsA級B級のヒーロー達との勝負が始まった。結果は…
「肩慣らしにもならなかったな」
ヒーロー達は無残な姿で倒れていた。華扇と門下生達の圧倒的な勝利である。其処へ
「何の騒ぎじゃ?」
「バング先生!」
用事があって出掛けていたバングが帰ってきた。そして
「こやつらは…ヒーロー協会の奴等じゃな」
「ヒーロー協会…?」
全員が首を傾げる。
「その事は道場で話そう」
バングは道場の中へと入っていった。華扇達も中へ入る。
最近横になると疲れがとれます…多分