東方一撃男   作:つじかみーん

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お気に入り減っても、俺、めげないぜ


百十四撃目:怪人との決着②

ケガレ、ドールキング、シャドウがやられ、残る怪人はカゲノコ、イビルスライム、竜崎となった。

「よくもオイラの同胞を消してくれたな嬢ちゃん…!」

「アンタのその同胞の数が多いのが気に食わないわね…」

レミリアはカゲノコと激戦していた。この勝負でカゲノコの同胞は半分程失っている。

「こうなれば…オイラの残る同胞を全部使って作り上げた影法師を見せてやる!(1人だけ念の為に残しておこう…)」

カゲノコは1人だけ瓦礫に残して分裂し、合わさっていた。そして

「これぞ最終形態!"多細胞影法師"!爆誕!!」

カゲノコの最終形態である多細胞影法師と変化した。カゲノコより一回り大きく、目つきも変わっていた。

「さっきと何が違うっていうのよ」

「え?あ、ちょっと失礼」

「え…?」

と、次の瞬間、レミリアに衝撃がはしる。多細胞影法師が目にも見えぬ速さで乱打したからだ。

「何…!?」

「これが俺の力だ。レミリア・スカーレットよ。だがまだ動けるようだな?」

多細胞影法師は口調も変わっていた。レミリアは今のでボロボロになったがまだ動ける。

「神槍!"スピア・ザ・グングニル"!!」

レミリアは自身のスペルを発動させた。作成した紫に燃え上がる槍で多細胞影法師斬りつける。しかし

「無駄だ」

多細胞影法師はその槍を掴み叩きつけた。

「まさか…私のグングニルが…!」

レミリアは驚きを隠せない。

「これで終わりだ」

多細胞影法師が拳を当てようとしたその時

「クロックワーク・オレンジ」

咲夜が横から入り込み、時空のナイフで斬りつける。すると多細胞影法師は動けなくなった。

「貴様!何をした!?」

「貴方の動きを止めただけです。私はワールド様とクロノス様と契約をして手に入れたこの"時空のナイフ"で。お嬢様、倒すなら今です」

「咲夜…!わかったわ!」

レミリアは立ち上がり再び神槍"スピア・ザ・グングニル"を発動させる。そして多細胞影法師を斬りつけた。多細胞影法師は動けない為、反撃する事や避ける事ができずモロにくらった。

「ぬおおおおお!?俺が負けるなど!!認めぬ!!」

多細胞影法師は消えて無くなった。

「これが、格差というものよ(苦戦したけど」

結果、咲夜の援護ありでレミリアの勝利。しかし

「まさか多細胞影法師がやられるなんて…!ここはひとまず逃げるしかねぇな…」

瓦礫に隠れていたたった1つのカゲノコは逃げ出した。幸いレミリアと咲夜には気づかれなかった。

 

 

 

 

 

一方、キング・神子・針妙丸は

「あの…いつまで見てるのですか…?」

「乱入しようともタイミングがつかめない…」

未だに瓦礫の壁に隠れて様子を見ていた。すると

「ピチューン!」

突然後ろからレーザーが放たれた。キングと神子は慌てて避ける。

「「スライム!?」」

2人は驚く。正体はイビルスライムだ。どうやらキング達の居場所を察知したらしい。しかし…

「(((( °_° ))))」

イビルスライムは震えてて動けない。何故なら…

「あの…キングさん?」

「……………」

キングは沈黙したままだった。しかし心の中では

「(何で効くの…?まさかここの怪物達って…俺がいた世界より弱いのか…?)」

キングはそう思っていた。

「キングさん…これは…!私がトドメをさせって事ですね!」

神子は勺を光剣に変えた。そして

「詔を承けてはかならず慎め…」

その光剣をイビルスライムに斬りつけた。イビルスライムは真っ二つになった。

「よし!」

神子はガッツポーズをする。しかし

「ゴポポポ…」

イビルスライムは真っ二つになった身体をくっつけて復活した。

「何!?」

神子は驚く。しかしキングの異常な心臓音、キングエンジンで再び動けない。そこに

「南無三!!」

聖がイビルスライムに拳を当てた。イビルスライムは水のように砕けた。

「間に合ったか…」

ゾンビマンも駆けつける。

「ゾンビマン氏!」

「聖!」

キングと神子が声をかける。

「これでもう安心ですよ!」

聖は胸をはって言う。だが

「おい、聖…また復活したぞ」

「え!?」

聖は振り返る。其処には砕けた筈のイビルスライムが元の状態に戻っていた。

「つまり…コイツには打撃は効かないって事か…ヤバイな」

神子、聖、ゾンビマンは構える。オマケにキングの肩にいる針妙丸も。キングも一応構える。その時

「幽玄に咲く桜よ…生死を超えて咲き誇れ!!」

後ろから桜吹雪とともに光線が向かってきた。キング達は慌てて避ける。その光線はイビルスライムを貫いた。

「!?」

イビルスライムは水のように粉々に砕けて跡形もなく消えた。全員が呆然としている中…

「間に合ってよかったわね」

「はい、何とか…」

妖夢と幽々子が現れた。

「魂魄氏、西行寺氏…今まで何処にいたの…?」

「それはね…」

幽々子は話した。今まで何処にいたのかという事を。実は妖夢と幽々子は未だに瓦礫の中にいた。どうやら瓦礫を退かすのに時間がかかってしまったらしく脱出に遅れた。やっと脱出したら殆どの怪人は消えていた。しかし視力のいい幽々子はイビルスライムを発見して、光線を放ったのだ。

「あのスライムはエネルギー系に弱いのです」

「どおりで消えたって事か…」

妖夢の発言に全員が納得した。そして霊夢達の所へ向かった。これで残るは竜崎1人となった。




咲夜の"クロックワーク・オレンジ"の元はモンスターストライクのアンダーワールドのSS名です。
変更しました。カゲノコを

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