東方一撃男   作:つじかみーん

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結果、外で対決じゃ


百十二撃目:崩れた骨格塔

「いきなり殴るとは無礼だな…」

「お前が楽しませてくれとか言うからだろうが」

竜崎はまだ動ける。そして黒い龍に変化した。

「サイタマよ…お前の力を我にぶつけてみよ!」

「じゃあそうさせてもらうわ」

サイタマは普通のパンチを竜崎に放つ。と、その時

「え?何?」

突然骨格塔が揺れだした。さっきよりも揺れが大きい。

「まずい…崩れる!サイタマ!我の尾を掴め!」

「え?わかったわ」

サイタマは竜崎の尾を掴み骨格塔から脱出した。

 

 

 

 

 

キング・神子・針妙丸side

「これは本当にヤバイ!」

「出口は!?」

キングと神子は急いで出口をみつけようとしていた。しかし一向に見つからない。

「あれじゃないですか!?」

針妙丸の指さす先には光が見えた。

「あれが出口か!飛び込めぇぇぇ!!」

キング・神子は光のある場所に飛び込んだ。だが

「え?…ああああああああああ!?」

なんとそれは窓だった。キングと神子はありえない速さで落ちていった。

 

 

 

 

 

そして骨格塔が完全に崩れてしまった。脱出したサイタマと竜崎は

「あ、霊夢達もいるんだった…」

「俺も怪人組の奴らもだ…」

その時

「まさか骨格塔が崩れてしまうとはな…」

カゲノコが現れた。そして底無し大口、魔導師シャドウ、ケガレ、イビルスライム、ドールキングも瓦礫から出てきた。

「おお!生きていたか!」

竜崎はすぐ様にカゲノコ達の場所へと向かった。

「当オイラ達はそう簡単には死なないよ。けど厄介なのがいるな…」

「ウルル…!」

「"趣味でヒーローをやってる最強の男"か…とんだ大物だな」

「彼奴がサイタマか…!絶対にぶっ殺してやる…!」

「…………」

「僕の剣が疼いてますねぇ!」

全員がサイタマの存在に気づく。

「奴は強敵だ、全員で協力して……あれ?」

竜崎は辺りを見る。カゲノコ達がいない。

「まさか…!?」

竜崎の予感は当たっていた。カゲノコ達はサイタマに向かって行ったのだ。

「ゴポ…ゴポ…ピチューン!」

イビルスライムが口を開けてレーザーを放つ。

「レーザーか」

サイタマは何事もなかったように避ける。その時

「顔面崩壊パンチ!!」

ケガレの拳が命中した。サイタマは飛ばされる。

「サイタマ…!お前はいいよな…人間や妖怪達から人気があってな!だが俺は卑屈に成程強くなる!嫌われるに嫌われまくって人格が最底辺まで折れた最凶で最悪の暴力を見せてやる…!?」

ケガレの前に飛ばされたサイタマが現れた。そして普通のパンチを放つ。今度はケガレが飛ばされた。

「嘘だろ…!?俺の暴力は鬼を超えるというのに…!」

ケガレは愕然した。

「何だ?」

サイタマが振り向くとエネルギー弾が。シャドウの闇魔法だ。そして爆発した。

「おや…終わってしまったのか?これくらいなら耐えれると思ったのだが…」

シャドウは勝ったかのように言う。しかし

「お前らそんなに死にたいのか?」

「無傷だと…!?」

シャドウの闇魔法をくらったのだがサイタマは何ともなかった。

「余所見してると大怪我するぜ!」

カゲノコが後ろから攻めてきた。右手が巨大化している。

「普通のパンチ」

サイタマは全く動揺せずに普通のパンチを放つ。

「なっ!?」

カゲノコの巨大化した右手は消えてなくなった。

「今度は僕ですよ!!」

横からドールキングが剣を振りかざす。が、サイタマはドールキングの剣を掴み折った。

「僕の剣が…!?」

ドールキングは自身の剣が折れてショックを受ける。

「んがああああ!!」

次の瞬間、底無し大口が地中から現れてサイタマを丸呑みにしようとした。

「何だコイツ」

サイタマは底無し大口を殴り飛ばした。吹き飛ばされた底無し大口は爆発して跡形も無く無くなった。

「底無し大口!?コイツヤベェよ…!」

「我々の攻撃が効かないとは…!」

「絶対に許さねぇ…!」

「……………!!」

「これは厄介ですねぇ…!!」

底無し大口がやられたのかカゲノコ、シャドウ、ケガレ、イビルスライム、ドールキングは怯える。其処に

「待て、もういい。サイタマは俺が相手する」

「やっとお前の出番か、竜崎」

「サイタマ…正々堂々と勝負しようじゃないか!!」

「そうだな!!」

サイタマと竜崎は激突した。

「シャドウどうする…?」

「落ち着けカゲノコ。瓦礫の下にはまだ誰かがいる。奴等は只者ではないから這い上がってくるだろう。サイタマは竜崎に任せればいい」

シャドウの予感は当たっていた。瓦礫から霊夢達が現れた。

「あの人形…!まだ生きてたのね…!」

「あの影法師も…!」

「底無し大口の姿がありませんが…サイタマさんが倒したのかしら?」

「あの嫌われ野郎もまだいるのか…!」

「まだこんなにいたのですか…!」

霊夢、レミリア、咲夜、神奈子、早苗はボロボロでありながらもまだ戦える状態である。しかし魔理沙、バング、ゾンビマン、聖、華扇、の姿が見当たらない。

「まだこんなにいたのか…私の闇魔法で…!?」

シャドウは突然首を占められた。

「やっと見つけたぜ」

魔理沙が瓦礫の下から現れた。

「霧雨!?まだ生きてたのか!?」

「当たり前だ、私はそう簡単に死ぬ程やわじゃないぜ?」

魔理沙はシャドウを地面に叩きつけた。

「さあお前の闇魔法を放ってみろ!お前の身体も吹き飛ぶはずだ」

「くっ!卑怯な!」

「卑怯なのはアンタの闇魔法だと思うぜ?」

「カゲノコ!ケガレ!ドールキング!私を助けろ!」

「悪いがオイラはあの吸血鬼の嬢ちゃんを倒す必要があるんでね」

「俺はあの餓鬼巫女と神様がいるからな、ソイツ等を倒してからだ」

「僕は博麗の巫女がいるんでね」

しかし全員無視して標的のところまで向かった。

「味方にまで見捨てられるなんて悲惨だな」

「おのれ…!!」

再び魔理沙とシャドウの勝負が始まった。

 

 

 

 

 

一方キング・神子・針妙丸は…

「何か見えます?」

キングと神子、針妙丸は偶然立っていた瓦礫に隠れて様子を見ていた。その時

「おお!キング君!」

「バング氏!?それとゾンビマン氏も!」

「聖に華扇!」

瓦礫からバングが出てきた。ゾンビマン、聖、華扇も一緒だ。

「さーて戦況は…」

バングが戦況を確認する。

「成程…怪人5人に怪物1体じゃな」

「まだそんなにいるのですか!?」

「だが怪人の1人はサイタマ君と戦っているな」

「私達も急ぎましょう!!」

バング、ゾンビマン、聖、華扇はその場所へと向かった。

「………とりあえず俺達は様子を見よう」

「………そうしましょう」

キング、神子、針妙丸は再び様子を伺う事にした。




眠三。

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