東方一撃男   作:つじかみーん

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暑いよね、まだ


百十撃目:上級怪人、現る①

レミリアside

「おいおい…挨拶なしで攻撃してくるとか…オイラを舐めてるのか?」

「アンタみたいな雑魚に挨拶なんて必要ないわよ」

レミリアは黒い子供のような怪人と接した。怪人のカゲノコだ。

「そうか…オイラを舐めてるんだな!」

カゲノコは右手を巨大化させた。だが

「はっきり言うけど私は長年生きる吸血鬼、身分の差を教えてあげるわ」

レミリアはカゲノコの右手を切る。しかし切れた右手はカゲノコになった。

「ったく…分裂するパターンか、面倒ね」

「面倒?いつまで勝ってる気でいんの嬢ちゃん?オイラは無数の影で出来た怪人。したがって影が尽きるまでオイラは倒せないよ?」

カゲノコは更に増やした。どうやら自分でも増やせるようだ。

「だったら影が尽きるまでよ!」

レミリアはカゲノコに対して攻撃を続ける。これがいつまで続くのか…

 

 

 

 

 

咲夜side

「お嬢様とはぐれてしまった…」

咲夜は1人通路を歩いていた。レミリアとはぐれたからである。

「だが私1人でも大丈夫か」

そう呟いたその時後ろから何かが咲夜を丸呑みした。怪人の底無し大口だ。しかし

「モガァ!?」

底無し大口の腹が暴れ始めた。痛みに耐えれなかったのかさっき飲み込んだ咲夜を吐き出す。

「いきなり食べるなんて卑怯ですね、正面から正々堂々と勝負です!」

「うがあああ!!」

咲夜と底無し大口の勝負が始まった。

 

 

 

 

 

魔理沙side

魔理沙は警戒しながら通路を進む。しかし誰とも出会わない。

「本当に誰かいるのか?」

「なら私が相手してやろうか?」

声がしたためそちらに向ける。其処には銀髪で鉄のマスクをしている男がいた。服装は魔導師のローブである。

「お前いつのまに…!?」

その魔導師は魔理沙に向けてエネルギー弾を放った。爆発し、魔理沙は瓦礫に埋まってしまった。

「抵抗する間もなく…死…か。大いにガッカリさせてもらったよ、"普通の魔法使い"よ」

「勝手に決めつけるな…!」

瓦礫から魔理沙が出てきた。魔法瓶を取り出し蓋を開けて放つ。

「ほう」

しかし魔導師はエネルギー弾で消す。だが

「まだ終わりじゃないぜ!!」

八卦路を取り出し"マスタースパーク"を放つ。これは効いたのかシャドウのローブは少しボロボロになった。

「素晴らしい…!其方を疑っていたよ。私は魔導師シャドウ!元人間の魔導師だ」

魔導師はシャドウと名乗った。

「魔導師がなんで此処にいる…それとそのエネルギー弾はなんだ」

「其方に話す必要等ない。だがエネルギー弾の正体は教えよう、これは闇魔法だ」

シャドウは自分が骨格塔にいる理由は話さなかったが、エネルギー弾の正体は教えてくれた。

「魔法使いでは禁じられてる闇魔法か…どういう手段で手に入れたか教えてほしいな」

「よかろう!教えてやろう…私が闇魔法を手に入れた手段を!」

 

 

 

シャドウは語った。闇魔法を手に入れた理由を。

シャドウは元々人間であり、教祖であった。多くの信者に支持されていて、"世界平和"を実現する為に日々民衆の前で呼びかけていた。しかし…妖怪の襲撃でそれは崩壊した。シャドウのいた町は壊滅的な状態になった。自分を支持してくれた信者は全員妖怪に喰い殺されてしまった。そして聖母であり、尊敬していた母も…

シャドウは運良く生き延びたものの、何一つ守れなかった自分の愚かさに絶望し、自殺をしようとした時に目の前に黒いローブを着た人物が現れた。

「貴方は死ぬ必要はない…貴方に魔法使いでは禁じられてる闇魔法を差し上げます。それで世界平和を実現しなさい…」

 

 

 

 

 

 

「その者から私は闇魔法を手に入れた!私を支持してくれてた信者や母を殺した妖怪達に復讐する為に!そして戦争を起こす人間達を消すために!その妖怪と人間をこの世から消せば!私が望む"世界平和"が実現するのだ!」

「なんてとばっちりだ…それで本当にお前がやる事はあっているのか?」

「あってるかあってないかは私自身が決める事だ。邪魔するのならばお前から消そう!霧雨よ!」

「望むところだ…!」

魔理沙とシャドウの魔法使い同士の勝負が始まった。




元になった怪人はこれです。
カゲノコ→黒い精子
底無し大口→ハグキ
魔導師シャドウ→ホームレス帝
体育祭疲れました。

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