東方一撃男   作:つじかみーん

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夏日和はまだ終わりそうでないと思う。


百五撃目:それぞれの満喫

「サイタマさん…早すぎます…!」

「そうか?」

ボートには神子と針妙丸が乗っていて何故かサイタマがそれを引っ張っている。理由はボートが手動式だから。

「けど…爽快感があります!」

「どっちだよ…」

怖いのか楽しいのかわからない神子に呆れるサイタマだがボートを引っ張り続ける。なお、針妙丸は神子に抱かれたままである。

 

 

 

 

 

浜辺では…スイカ割りをしていた。キングが周辺を歩いてた所スイカを見つけたのだ。そのスイカを割るのがゾンビマン。しかし彼の手には…

「何で斧なの…?」

「え?いや…スイカ割りだから…」

キングの問いに首を傾げるゾンビマン。そう、彼の手には自身の武器である斧。しかも怪物の返り血の後あり。

「それ…洗ったの?」

「一応洗ったが…汚れが頑固で中々取れないんだよ」

ゾンビマンは溜め息をつきながら言う。

「変わりに剣にするか?」

ゾンビマンは剣を取り出す。しかしこれも…

「それも返り血ついてるじゃん…」

「これも洗ったが…落ちないんだよな…」

剣にも怪物の返り血の後が………行き先真っ暗なスイカ割りである。

 

 

 

 

 

一方、文と椛は…

「こんなもんですかね」

「文さん…疲れましたよ…」

文はサマーアイランドを撮影して新聞の記事にしようとしていた。椛はその付き添い(無理矢理)。

「これを記事に出来れば此処の観光客も増えて私の新聞は大いに売れますね!」

文は笑う。しかし顔がゲスい。

「けど文さん、此処、幻想郷とは別世界ですよ?記事にしても意味ないのでは…?」

椛の思いがけない発言に…

「そうだった…!」

文は落ち込んでしまった。しかし椛の言ってる事は正論。サマーアイランドは幻想郷にはなく別世界にある島である。その為記事にしても意味がない。

「私の苦労って一体…」

文はしばらく立ち直れなかった。

 

 

 

 

 

そして霊夢と早苗は壮絶な戦いを繰り広げていた。それは…

「さーなーえぇぇぇ!!待てやゴラァ!」

「霊夢さん落ち着いて!顔が怖いです!」

霊夢が鬼の人相で早苗を追いかけていた。早苗の目には涙が零れている。2人がやっているのは…頭にスイカを乗せ、紐で縛り、手には棒を持って先に相手のスイカを割った方が勝ちであるという遊び(というより戦い)である。その様子を見ていた魔理沙とアリスは…

「霊夢…余程早苗に怨みでもあんのかな」

「魔理沙安心して!魔理沙に怨み持つ奴らは片っ端から倒すから!」

「うん、1回死ね(ニッコリ)」

魔理沙は笑顔でアリスに言う。内容は酷い。しかしアリスは魔理沙に弄られたのか快感溢れる表情だった。

 

 

 

 

 

「「進めぇぇぇ!」」

浅瀬では響子とぬえが膨らませて乗れる浮き輪に乗っていた。後ろでは聖が押している。

「2人子供っぽくていいですね…」

聖は笑顔だった。其処へ

「お前ら其処にいたのか」

サイタマがボートを引っ張りながら現れた。ボートには神子と針妙丸が乗っている。

「サイタマさんは何をしてたのですか…?」

「え、何って…ボートを引っ張りながら泳いでただけだけど?」

話によるとサイタマは神子と針妙丸が乗ったボートを引っ張りながら泳いでたのこと。途中鮫に追いかけられたが身体能力の高さで振り切った。

「すごい………私も連れてって!」

響子とぬえがボートに飛び移った。おまけに聖も。

「また行くのかよ…」

サイタマは呆れるも渋々と行く事にした。その様子を見ていた妹紅と慧音は…

「妹紅、お前は行かないのか?」

「いーよ別に、落ちたらヤバイし」

妹紅は行く気がなかった。というより彼女は泳げないのだ。

「なら、私が泳ぎ方を教えようか?」

「遠慮しとく」

「(´・ω・`)」

あっさり断られた慧音は落ち込んでしまった。その頃サイタマらは…

「てか何で紫までいんだよ!」

「いいじゃない別に」

ボートはいつの間にか紫がいた。そして幽々子と妖夢も。

「はぁ…延長か、これ」

サイタマは項垂れる。それに影から妖夢が謝る。バカンスはまだ終わりそうでなかった。




夏日和編は戦闘シーンないです。

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