百三撃目:いざ、常夏の島へ
博麗神社…今回の夜は一段と騒がしい。何故なら宴会が行われているからである。その縁側で誰かがいる。
「サイタマ、無理しすぎだ」
「悪ぃ…」
サイタマとゾンビマンである。彼らも宴会に参加していた。しかしサイタマは幻想郷で親しくなった神奈子に無理矢理酒を飲まされた為気分が悪くなって縁側に来たのだ。しかし1人では歩けない状況だったのでゾンビマンに支えられた。
「師匠、大丈夫ですか?」
「サイタマ大丈夫?」
ついてきた針妙丸とぬえが心配そうに声をかける。サイタマは"大丈夫だ…"と答えるがその途端に吐いてしまった。その時
「ん?誰だ?」
スマホが鳴り出したので電話に出る。ぐってりとしていた為針妙丸にスマホを支えてもらってる。
「もしもしサイタマ氏?」
「あ、キングか」
電話の主はキングだった。キングは宴会には参加しておらず家にいた。
「何の用?」
「それはだな…」
「は?バカンス?」
「そう、なんか紫氏が海に行くとか言ってた。俺も誘われたからサイタマ氏も誘おうと思ってね」
「てか幻想郷に海ないだろ」
「いや、元々俺らがいた世界とは別の世界に行くって」
「何だそれ…」
サイタマは呆れる。
「で、場所は?」
「常夏の島"サマーアイランド"だって」
「何だそこ?」
サイタマは聞き返す。聞いたことの無い島だからだ。
「聞いた話では年中夏らしいって」
「そうか。出発はいつ?」
「3日後で集合場所はサイタマ氏の家の前だって」
「何で俺の家の前なんだよ…わかったわ。じゃあな」
電話を切る。と、同時に
「海行くの!?」
ぬえが目を輝かせながら言う。
「そうか、お前ら海見た事ないもんな」
幻想郷で海というものは存在しない。元々外の世界の者であるサイタマとゾンビマンくらいである(他に守矢神社の神々等)。
「ゾンビマン、お前はどうする?」
「ぬえが行きたそうだし、俺も行くわ」
ゾンビマンも行く事にした。そうと決まればサイタマ、ゾンビマン、ぬえ、針妙丸は先に帰ることにした。
3日後…
「あ、ゾンビマン氏も行くの?」
「ああ」
サイタマの家の前に集まった。
この時の服装
・サイタマ→アロハシャツに短パン
・ゾンビマン→サイタマ同じくアロハシャツに短パン(柄は微妙に違う)
・キング→上の2人と同じ。柄は違うが。
・針妙丸→麦わら帽子に白のワンピース
・ぬえ→いつもの服(夏ver.)
そして…
「何でいんの?」
サイタマは何故かいる霊夢、魔理沙、早苗、アリス、妖夢、幽々子、文、椛、聖、響子、神子に気づく。
「偶然です」
全員が口揃えて言う。しかし服装から見るとあらかじめ知ってたようにしか見えない。
「サイタマ氏、大勢いる方が楽しいと思うよ?」
「ま、そうだな」
「これで全員かしら?」
スキマから誘った本人である紫が登場した。
「何か誘った覚えがない人もいるけどいいとしましょう♪」
紫はスキマを広げる。と、その時
「ま、間に合った…!」
息を切らしながら現れたのは妹紅と慧音である。
「師匠!私も誘って下さいよ!」
「すまん、忘れてた」
全力で走ったのか妹紅は疲れ果ててる(慧音も)。
「これで全員かしら?じゃあ…スキマの中に飛び込んで!」
紫が一番先にスキマに飛び込む。サイタマ達も飛び込んだ。
「てか紫、着地場所は?」
「あ、忘れてた…」
「忘れんなよ!」
此処で大きな誤算が。実は着地場所を考えてなかったのだ。もしかしたら海に落ちるかもしれない…
「そういやお前らって泳げたけ?」
「俺は泳げる」
「俺は…一応」
ゾンビマンとキングは率直に答える。しかし霊夢らは…黙ったままだった。
「あ!私も泳げます!」
「早苗!裏切りやがったな!!」
サイタマらと同じく外の世界出身である早苗が答える。しかし裏切られた感があったのか魔理沙が早苗を掴む。そうやってく内に目的地のサマーアイランドに到着した。
夏日和です。
ちなみに私は夏休みの間何処も出掛ける暇なかったです(´・ω・`)