東方一撃男   作:つじかみーん

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フラン初登場+紅魔郷編完結です。


十撃目:悪魔の妹

「私を怒らせたことを…後悔するのね!」

レミリアはそう言い弾幕を放つ。魔理沙も弾幕を放つが避けられる。しかしサイタマはというと…

「サイタマ!アンタスペルカード使えないのか!?」

「俺はずっと打撃だけだ。あとスペルカードってなんだ」

「それ自体知らねぇのかよ!」

魔理沙は唖然する。サイタマ自身も霊夢からスペルカードのことを教えられてたが興味の無いことには物覚えが悪いためハッキリと覚えてなかった…いや単に聞いてなかっただけか

「と…とりあえずなんかしてくれよ!」

「わかった」

サイタマはそう言うとレミリアが放った弾幕を

「連続・普通のパンチ」

で全て跳ね返した。

「「はぁ!?」」

魔理沙とレミリアは愕然した。がレミリアは直ぐに冷静さを取り戻しサイタマが返した弾幕を避けた。しかし全て避けれる訳でなく数発当たった。これが更に怒りに触れてしまった。

「この私を馬鹿にしやがって!あんたら絶対許さない!」

もはや子供に近かった(というより子供か)

「あれくらいで怒るのかよ…カルシウム足りねぇな」

サイタマは呆れる。すると後ろから声がした。

「ねぇ…だれ?フランのねるじかんをうばわないで…?」

そこには子供がいた。ただの子供じゃない、背中にカラフルな羽があった。

「あら、フラン起きたのね」

「「フラン?」」

レミリアは起きてきた子供に対して言う。魔理沙とサイタマは首を傾げる。今さっき起きてきた子供はレミリアの妹であり、悪魔の妹と呼ばれるフランドール・スカーレットだった。

「おねぇさま…なんのさわぎ?」

「いいとこに来たはフラン。あの2人が遊んでくれるそうよ」

「えっ!ほんとに!?」

「ええ、本当よ」

「やったー!おねぇさまといっしょにやればいいの?」

「当たり前よ。だって貴方は私の大切な妹なのだから」

「うん!じゃあいくよー!」

フランは楽しそうに弾幕を放つ。魔理沙は弾幕で対抗し、サイタマは連続・普通のパンチで跳ね返す。これを見たフランは

「ふたりともすごーい!おねぇさまありがとう!」

「お礼はむしろあの2人に言うべきよ」

姉妹2人は楽しそうに会話をしていた(?)しかしレミリアは心の中では密かに思っていた。

「(サイタマ…予想以上の強さね。人間とは思えない…早く決着をつけないと)」

レミリアはフランに対して

「フラン、あれをやるわよ」

「あれってなに〜?…あ!あれのこと?」

「ええ…行くわよ!

「うん!」

レミリアとフランは頷くと槍らしき物を出した

「神槍スピア・ザ・グングニル!」

「禁忌レーヴァテイン!」

2人は無数の弾幕を放つ。するとそれが何故か融合しレーザーみたいなものになった。

「「「「!?」」」」

魔理沙とサイタマ、更には放った本人達も驚いた。

「ヤベェ…私のじゃ止められそうになぜ。」

「じゃあ俺が止めてやるよ」

「サイタマ!?」

サイタマはそう言うと前に出た。そこにはレミリアとフランが放った弾幕が合わさってできたレーザーが迫っていた。

レミリアから見れば死ににいってるとしか見えなかった。(フランはというと首を傾げてた。)

「これがお前らの切り札か。ならばこっちも切り札を使わせてもらうぜ」

彼はそう言うと力を込めた。いつも以上に

「無駄よ!貴方がどんなに強くてもフランと融合した弾幕を止めれるはずがないわ!」

レミリアは言う。しかしサイタマは聞いてなかった。

「必殺マジシリーズ……マジ殴り!!」

サイタマはマジのパンチを繰り出した。その衝撃で融合されたレーザーを跳ね返した。跳ね返された方向はレミリアとフランのいる場所だった。

「「「あばぶ!?」」」

魔理沙、レミリア、フランは驚きを隠せなかった。レミリアとフランは避けようとするが避けきれず当たってしまった。

「うわぁぁぁぁぁ!!」

悲痛な叫びをあげる。と、その衝撃で紅魔館が崩壊した。それと同時に紅い霧が消えて朝日が昇った。

 

「まさか終わってたとはねぇ…」

今更来た霊夢が言う。

「なんだ、今来たのか。霊夢。」

「霊夢遅ぇよ!何やってたんだよ」

「ごめんなさいね。魔理沙、…それとサイタマ、アンタ無茶過ぎない?」

「そうか?」

「当たり前よ、レミリアとその妹の弾幕をパンチで跳ね返すなんて」

「けどそれはすごかったぜ!」

霊夢は呆れ、魔理沙は興奮してた。

「あれ?あの2人は?」

魔理沙は言った。そういえばレミリアとフランの姿が見当たらない。が、直ぐに見つかった。2人は偶然出来た壁に寄れかかって眠っていた。壁が日光を遮断していたため2人は無事だ。

「まっ、とりあえず異変解決だな」

「ええ、そうね」

「けど霊夢、次は遅れるなよ?」

「わかってるわよ」

3人は話し合ってる。それを遠くから

「今回の特ダネはこれですね!」

写真を取りその様子を見ていたのは射命丸文だった。が、3人は気づいてなかった。

こうして紅魔の紅い霧の異変は幕を閉じた。




いきなしマジシリーズ使ってしまったなぁ…なにがともあれ紅魔郷編は完結です。次回から妖々夢編に入ります。またレミリアとフランの弾幕融合はオリジナルです。

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