ソードアート・オンライン~黒の剣士と謎の少女~   作:雪安

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どうも 雪安です。

今回は原作の話を若干改ざんしました。


第五章 ユカとβ

 広場での会話が終わって、これからどうするか話し合う事にした。

 

 「二人はパーティーの経験は?」

 

 キリトが聞いて来たので、今回が初めてである事を話して、パーティーでの行動や役割の

打ち合わせをした後、フィールドに出てそれなりに連携の仕方を覚えた。

 

 「それじゃ、私は宿に戻るわ」

 

 町に戻ると、アスナがそう言って宿に行こうとしたが

 

 「ねぇ、姉ちゃん。今日はどっちが先に“お風呂”に入る?」

 

 ユウキのお風呂発言にいきなりアスナが走って戻って来た。

 

 「お、お風呂あるの?」

 

 「え、うん。僕たちの借りている民家に」

 

 「お風呂貸してください」

 

 「まだ、お風呂は早いよ?」

 

 アスナと一緒にキリト達が借りている民家のお風呂に入れてもらう事になった。

 

 でも私は、野暮用があると言って皆と別れた。

 

 私はメッセージ機能で、あるプレイヤーにメッセージを送った。

 

 「・・・・」

 

 私は待ち合わせ場所で待っていると、呼び出したプレイヤーが来た。

 

 「・・・待たせてしまったかな?」

 

 「いいえ、こっちも来たばかりよ」

 

 そう行って、私は呼び出したプレイヤー・・・ディアベルに向き合った。

 

 「・・・それで、俺になんのようだい?」

 

 ディアベルは要件を聞いて来たが、表情は少し強張っている

 

 「そうね。キバオウさんにさせている、剣の買い取りを止めてちょうだい」

 

 「!?」

 

 私の話を聞いてディアベルは明らかに驚いていた。

 

 「・・・君はいったい何者だ、βの残り人数の情報を知っていたり、俺がキバオウを使って

彼から剣を奪おうとしている事まで、知っているなんて」

 

 「・・・後、あなたがβだって事もね」

 

 ディアベルは完全に顔が青くなっている

 

 「・・・いったい何が目的だ!」

 

 「要求は簡単よ、明日の隊の役割で提案よ」

 

 「・・・」

 

 ディアベルは先を促してきた。

 

 「8隊の役割は、あなたがリーダーのA隊、キバオウがリーダーのB隊、エギルがリーダーのC隊

がボスに当たって私の所属隊をD隊を遊撃隊にそして、ボス戦中は独断での行動に制限はなしに

してちょうだい」

 

 「な!?流石にそれは無理だ」

 

 「・・・彼から武器を奪えず、自分がラストアタックボーナスを得る確率が下がるから?」

 

 ディアベルは観念したのか何も言わない

 

 「・・・あなた、広場で始まりの街のプレイヤーに“希望”を与えようて言ったわよね?」

 

 「・・・なら、彼から武器を奪えばこのレイドでトップの攻撃リソースを削る事になるわ」

 

 「・・・君の言う通りだ。俺は彼にラストアタックボーナスを持って行かれ無いように彼

を攻撃から遠ざけて、俺が手に入ようとしていた。

 だが、それは俺が広場で言った言葉に反する行為だな、分かった。君の言った通りの配置で

ボス戦に挑もう」

 

 話が終わって私はアスナをフレンド機能で探した。

 

 大通りの広場から少し離れた、小さな広場にいるようだ

 

 「・・・こんなところで何しているのよ?」

 

 そう言いながら私はアスナの隣に座った。

 

 「ねぇ、一緒に食べない?」

 

 ユウキが話かけてきた。

 

 後ろにランとキリトも居る

 

 「・・・勝手にすれば」

 

 「はい、これ」

 

 「・・・何これ?」

 

 「蓋に触れてパンに塗ってみな」

 

 言われた通りに、アスナがパンにクリームを乗せて食べると、美味しそうにパンを食べた。

 

 「ご、ご馳走様」

 

 その後、キリト達が借りている民家に向かった。

 

 「アスナ、最初にどうぞ」

 

 私が言うと、アスナは申し訳なさそうにしながらお風呂に入って言った。

 

 ちなみに私は、部屋の椅子を風呂場の前に置いて座った。

 

 「なんでそんな所に座るんだ?」

 

 キリトの質問に、ユウキとランが揃って睨んでいた。

 

 そうしていると、コンコン、と部屋の入り口をノックする音が響いた。

 

 「誰だ」

 

 「オレッチだよ」

 

 「何か用か?」

 

 扉を開けると、やはりアルゴが居た。

 

 「おや?なんでユカが此処にいるんダ?」

 

 アルゴは私が居る事が意外だったようだ。

 

 「で、要件はなんだ?また、例の取引か?」

 

 「あ、そのことだが、クライアントが取引をキャンセルして来た。」

 

 どうやら、ディアベルはちゃんと約束を守ったようね。

 

 「やっとかよ・・・てか、取引として全く成立してなかたがな」

 

 「・・・で?なんでユカが此処にいるんダ?」

 

 「・・・アスナがお風呂」

 

 「あ、納得したよ。と言う事はユカが風呂場の前に陣取ってるのって」

 

 「キリトの覗き対策」

 

 「ちょっと待て!俺は覗きなんてしないぞ!」

 

 と、キリトは叫んだのだった。

 




次は第一層ボス戦です。

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