ソードアート・オンライン~黒の剣士と謎の少女~   作:雪安

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どうも 雪安です。

今朝がた感想がきて嬉しかたです。


第二章 デスゲーム

 転移エフェクトの光が消えると、始まりの街の中央広場に立って居た。

 

 周りには、同じく此処に強制転移されたプレイヤー達が居た。

 

 アスナを探すと、彼女はすぐ近くに居た。

 

 「アスナ、無事?」

 

 「え?ええ、なんともないわ」

 

 アスナと話していると、「おい、あれはなんだ!?」と言う声が聞こえた。

 

 私とアスナは、上を見た。

 

 すると、空から赤ローブのアバターが降りて来た。

 

 『プレイヤーの諸君、私の世界にようこそ』

 

 「私の世界?」

 

 アスナが何を言っているのと戸惑っている

 

 『私の名は、茅場晶彦。今やこの世界を管理出来る唯一の人物だ』

 

 周りのプレイヤー達がどよめいた。

 

 『諸君は既に、メニュー画面からログアウトボタンが消えている事に気づいているだろうが、

これは不具合ではない。繰り返す、これは不具合などではなく、ソードアート・オンライン本来

の仕様である』

 

 『諸君は今後自発的にログアウトする事は出来無い、また、外からの解除も行われない、

もしそれらが行われた場合、ナーヴギアのリミッターが外れ、高出力のマイクロウェーブが諸君の

脳を破壊し、生命活動を停止させる』

 

 「な、なに言っているの?そんな事、出来っこないわ!そうでしょユカ⁉」

 

 アスナは縋るように、私に聞いてきた。

 

 出来るわけがない、そんなの無理だ、と言って欲しいと顔に書いてある。

 

 「・・・可能よ。アスナ、生卵を電子レンジに入れて、温めるとどうなった?」

 

 「・・・⁉」

 

 アスナはそれを聞いて、顔を青くしている。

 

 『そして、この事は既に現実世界の各メディアにリークしてある。しかし、こちらの警告を

無視してナーヴギアを家族や友人が外そうとし、既に、二百十三人のプレイヤーがSAO並びに

現実世界の双方から永久退場した。』

 

 「そんな、二百十三人も死んだ」

 

 アスナは、手で口元を押さえている。

 

 『更に、この事を各メディア並びにネットラジオなどで、繰り返し報道されている。これに

より諸君の安全は確保されている、安心してゲーム攻略に励んでくれ』

 

 「こんな状況で攻略なんて無理よ!」

 

 『諸君が解放される方法はただ一つ。ゲームをクリアすれば良い。現在諸君がいる第一層から

第百層に居るフロアボスを倒す事である。百層のフロアボスが倒された時点で、生き残った

プレイヤーを全員解放する事を、保証しよう』

 

 ここで、「出来るわけないだろう、βテストじゃろくに登れなかったって話じゃねぇか!」

と言う声が聞こえてきた。

 

 『ただし、十分に警戒してくれたまえ。今後、一切の蘇生手段は機能しなくなる。死んだ場合

も脳破壊シークエンスが起動して、諸君は現実でも死ぬ』

 

 『諸君にとって、これはもはやただのゲームではない。もう一つの現実である。最後にこれが

現実である証拠として、私からプレゼントを送ろう。アイテムストレージを見たまえ』

 

 私はメニュー画面からアイテムストレージを開いた。

 

 そこには、〈手鏡〉というアイテムがあった。

 

 手鏡を持つと、私を白いエフェクトに包み込んだ。

 

 「ユカ!大丈夫・・・アナタは誰?」

 

 「アスナ・・・よね?」

 

 私は手鏡を見た。

 

 正直言って驚いた。そこには現実の私の顔があった。

 

 『今、諸君は「なぜ」と思っているだろう。なぜ、ナーヴギアの製作者である茅場晶彦はこの

ような事を、と。しかし、私に目的は無い。この世界を作り鑑賞する。私はその為にナーヴギア

をSAO作った。そして、私の目的は達成せしめられた。以上を持ってソードアート・オンライン

正式リリースチュートリアルを終了する。諸君の健闘を祈る』

 

 そう言うと茅場は消え去った。

 

 




次は短くなりそう

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