ソードアート・オンライン~黒の剣士と謎の少女~   作:雪安

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どもう雪安です。

今回はオリジナル回です。




第二十二話 スキルコネクト

[第三十五層 フィールドダンジョン“迷いの森奥地”]

 

 「はぁ、はぁ、・・・やっと成功率六割か」

 

 私は今迷いの森で『連続剣技(スキルコネクト)』の練習をしている、この『連続剣技(スキルコネクト)』は祖父がALOで編み出した、システム外スキルである、本題『剣技(ソードスキル)』は使用すると、反動で一時的に体が硬直状態になってしまうが、このスキルコネクトはソードスキルを出し終わるタイミングで、発動中のソードスキルをキャンセルする事で別のソードスキルにつなげると言う物だ

 

 だが、そのタイミングがあまりにシビアなのだ、キャンセルしてからの次のスキルへつなげる猶予時間は一秒未満なのだ、つなげるのに失敗すれば、その分余計に硬直状態時間が延びる事になる

 

 だから、このスキルの正しい使い方は上位のソードスキルを使用後に下位のソードスキルを選択して硬直状態の時間を短くするのが理想的だ、もっとも一秒未満の間に使用出来ればの話だが

 

 編み出した、祖父ですら余程の事が無い限りは、使用しなかったほどだ、それをなぜ、今私が練習しているのか?ALOはSAOのサーバーデータをマルパクして作られた世界だった、だから、ALOで出来る事はSAOでも出来る事になる、ならば『連続剣技(スキルコネクト)』もこの世界でなら使えると考えて、練習を始めた。

 

 現在の攻略は六十三層まで、完了している、私の知る歴史だとキリトが茅場と対決するのは

七十五層、つまり後十二層でクリアになる

 

 だがこのパラレルワールドでもそうなる保証は無い、私の存在やユウキ&ラン姉妹がこの世界に

居る事、黒猫団と黄金林檎の崩壊回避、攻略最初の犠牲者ディアベルの生存、二十五層のボス戦で

半壊するはずだった、キバオウのアインクラット隊の前線離脱の回避、血盟騎士団に入団した

アスナが副団長になって攻略の鬼となった道とキリトのソロプレイヤーの道の阻止、いくら

パラレルワールドとは言えやり過ぎた。

 

 最悪七十五層で茅場との戦闘中になんだかの異変が起きる可能性がある

 

 「・・・まぁ、だからと言って、今更自重する気なんかさらさらないわ」

 

 そう、この先どうなるかなんて本題は解らないのが普通なのだから、ならその先の準備をして

置くに越した事はない

 

 私は二十二層のギルドホームに戻るとキリトにディエルを申し込んだ

 

~キリト視点~

 

 ここ最近リーダーのユカがよく一人でフィールドダンジョンに出かける、まぁ、俺も人の事を

言えないのだがな、リズに剣を作って貰ってから、ひそかにスキルの熟練度上げをしている

 

 所が今日は帰って来るなり俺にディエルを申し込んで来た。

 

 流石にこれには、アスナ達も固まった。

 

 「・・・!ちょっとユカいきなりどうしあのよ!」

 

 アスナがユカに説明を求めるが、ユカは答えないで俺の目を見ている

 

 どうやら、受ける以外の道が無いようだ

 

 「・・・分かった、その勝負受けよう」

 

 俺に言葉にアスナ達が驚いて俺の顔を見てくる

 

 「ちょ、キリト君!」

 

 アスナが俺に怒鳴って来たが俺はディエル申請画面のKOボタンを押した。

 

 

 

 勝負事態は俺が勝ったが、俺は、いやこの場に居たギルドメンバー全員はユカの戦闘に違和感

を感じていた。

 

 「・・・ユカ、今の『剣技(ソードスキル)』はいったい何だ?」

 

 そう、今の戦闘でユカは俺に槍スキルの中位スキルを放って来たが俺はそれをシステム外スキル

『先読み』で躱して、カウンターで片手用長剣のスキルを発動したが、スキル使用後に起る

硬直状態であるはずのユカは、俺に下位の槍スキルを放ってカウンターを相殺して来た。

 

 「・・・システム外スキル『連続剣技(スキルコネクト)』それがこれの名前よ」

 

~ユカ視点~

 

 私は、現場に居たメンバー等(キリト、アスナ、ユウキ、ラン、サチ)に

スキルコネクトの説明をした。

 

 「・・・まさか、発動中のスキルを途中で止めて別のスキルのつなげる事が可能だとわな」

 

 私の話を聴いて、キリト達はかなり驚いたようだ

 

 「ちょ、ちょっと待ってよ、そんな事が出来るのにどうして今まで、隠していたのよ!」

 

 アスナがもっともな質問をして来た。

 

 「隠したわけじゃないわ、練習してやっと出来るようになっただけよ」

 

 「・・・なるほど、最近よく一人でフィールドダンジョンに行っていたのはその為か」

 

 私がアスナの質問に答えると、キリトが最近の私の行動の理由として言ってきた。

 

 「・・・そう言う事さてじゃあ次はキリトが話す番よね?」

 

 私の言葉に全員が首を傾げた。

 

 「キリト、アナタも最近一人で人気の無いダンジョンに潜って熟練度上げしているでしょ?」

 

 私の言葉にキリト以外が驚いた。

 

 「・・・何の話だ」

 

 キリトはポーカーフェイスを装っているが、目を見開いている

 

 「・・・ユニークスキル取得したんでしょ?」

 

 私の言葉でキリトは観念したようだ

 

 「・・・なんで解ったんだ?ばれないようにしていたはずなんだがな」

 

 キリトはユニークスキルの取得を認めるとアスナ達がどよめいた。

 

 「・・・本当なのキリト君?」

 

 「・・・ああ『二刀流(ユニークスキル)』それが俺のスキルの名前だ」

 

 アスナの問にキリトが答えた。

 

 「・・・二刀流そうかだから、リズに剣を作ってもらったんだね」

 

 キリトのユニークスキルの名前を聴いてユウキが、リズに剣を打ってもらった理由に思い到った。

 

 「・・・ああ、五十層のLAと同等かそれ以上剣じゃないと、戦闘中に剣が折れる」

 

 「そんなに強力なスキルなんですか?」

 

 キリトの発言にランが聴いてきた。

 

 その後、キリトは二刀流がどれがけチートなスキルかを説明した。

 




本題は新ALOでキリトが編み出す技ですが、今回のこれで、キリトはこのシステム外スキルの練習を初める事でしょう
そして、茅場に一泡吹かせます。

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