ソードアート・オンライン~黒の剣士と謎の少女~   作:雪安

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どうも、雪安です。

どうにか、第一話を書きあげました。


アインクラッド編
第一話 リンク・スタート


 気が付くと、私の目の前にアバターの制作画面が表示されている。

 

 「本当にSAOなのね」

 

 祖父が死んですぐの頃に、一度SAOにログインしようとしたが入れなかった。

 

 「取り敢えずキャラクターを作らないと。えーと・・・性別は女で、後は

身長を入力してと、こんな物かな?」

 

 私は入力を終えると最後にキャラ名を入力した。

 

 『ソードアート・オンラインの世界にようこそ』

 

 と、機械音声が流れる。その直後、視界が真っ白に染まった。

 

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 [始まりの街中央広場]

 

 「・・・ここが、SAOの世界・・・」

 

 私は周りを見ながらそう呟いた。

 

 そして、周りにはログインしたプレイヤー達が次々と現れた。

 

 その中をわき目も振らず真っ直ぐ走って行くプレイヤーがいた。

 

 私は直観でそのプレイヤーを追った。

 

 そして、そのプレイヤーを他のプレイヤーが呼び止めた。

 

 「ちょっといいかい、にいちゃん。その迷いの無い動き、元βテスターだろ?」

 

 「ああ」

 

 「やっぱりそうか!頼む、レクチャーしてくれ。この通りだ!」

 

 男は両手を合わせて頭を下げている

 

 「いいぜ」

 

 「ありがとう!俺はクライン、よろしく」

 

 「俺はキリトだ」

 

 やっぱり彼がキリトだった。

 

 私もここで、キリトに声を掛けようかな

 

 「何々、レクチャーしてくれるの?なら僕らもお願い出来ないかな?」

 

 その声の方を見て私は目を疑った。

 

 そこに居たのは、SAOに居無いはずの女性“ユウキ”が居た。

 

 「こら、ユウキ、いきなり失礼でしょ!妹がすみません・・・あ、私はランと言います」

 

 「いや、別に構わないよ。それじゃ、武器を買ってフィールドに移動しようか」

 

 キリトは三人を連れて行った。

 

 私はその姿をただ見ていた。

 

 いや、信じられないものを見て、動揺して動けなかった。

 

 祖母の話では確か、彼女はエイズにかかっていて病院に入院しているはず、なのにどうして?

 

 そう言えば、茅場はあの卵を《パラレル》シードと呼んでいた。

 

 「・・・なるほど、“パラレルワールド”・・・」

 

 やってくれたわね、茅場・・・まぁ、ただ、過去の世界に飛んで歴史を大きく変えてしまうと

私の存在が消えかねないか。

 

 「・・・取り敢えず、私はアスナに会おう」

 

 私は再び中央広場に戻ると周りを見回した。

 

 すると、明らかにハイテンションではしゃいでいる子が居た。

 

 私はその子に、キリトと同じ様な感覚を抱いた。

 

 「ねぇ、あなたVRゲームは初めて?」

 

 私が声を掛けると彼女は驚いて私を見た。

 

 「な、なんで解るの?」

 

 「・・・それだけはしゃいでいれば解るわよ」

 

 寧ろ周りの人達は明らかにそのテンションに巻き込まれまいと離れている

 

 「あなた名前は?あ、リアルネームじゃなくってゲームネームね」

 

 「・・アスナよ」

 

 やはりアスナだった。

 

 しかし、なぜか警戒されているな・・・

 

 「それで、アナタの名前は?私は言ったんだから、アナタも言いなさいよ」

 

 「私の名前はユカよ。よろしくね、アスナ」

 

 その後どうにか、アスナと仲良くなれた。

 

 「ねぇ、アスナ。一緒にフィールドに行かない?」

 

 「・・・」

 

 「街だけであれだけテンションが高くなるなら、自然はもっと凄いわよ」

 

 「まるで知っているような口ぶりね」

 

 「友達がβテスターで、散々自慢してきたのよ」

 

 私はアスナと武器屋に行って、それぞれ武器を買ってフィールドに出た。

 

 正直言って、SAOの自然はALO・・・いや、私がプレイしたどのVRゲームやネットゲームなど

足元にも及ばないほど美しかった。

 

 私とアスナは敵mobを倒しながら、レベリングをした。

 

 「どう?外の景色も凄いでしょ?」

 

 「・・・正直言って、たかがゲームて、思ってたけど、これはもうたかがゲームなんて

言えないわね」

 

 「ねぇ、アスナ“フレンド登録”しよう?」

 

 「?フレンド登録ってなに?」

 

 私はアスナにフレンド登録の事を教えて、お互いに登録した。

 

 「それじゃ、私はゲーム止めるわね」

 

 「そこはログアウトか、落ちるでいいのよ」

 

 「あ、そうなの?じゃあ、落ちるわね」

 

 「また、会いましょうね」

 

 しかし、アスナは返事をしなかった。

 

 まぁお兄さんが急に出張する事になって、部屋に用意されていたナーヴギアを被ってゲームを

やっているわけだしね

 

 「ごめん。多分もう、会えないと思うわ」

 

 そう言うとログアウトしようとしたが

 

 「あ、あれ?ねぇ、ログアウトボタンって何処?」

 

 「メニュー画面の一番下にあるよ」

 

 そう言いながら、私はメニュー画面を開いた。

 

 しかし、私はこの後起きる、“デスゲーム”開始宣告の事を知っている

 

 そして、始まり街の鐘がなった。

 

 ゴーン___ゴーン___ゴーン___

 

 私とアスナを、転送エフェクトが包み込んだ

 

 

 




次はこの世界の茅場登場

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