ソードアート・オンライン~黒の剣士と謎の少女~   作:雪安

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どうも、雪安です。

オリジナル回です。


第十六話 ヒースクリフ

[第三層 メインタウン]

 

 私は今第三層に来ている、目的はアルゴに探すよう依頼したプレイヤーがギルド設立クエストを

受けたとアルゴからメッセージが届いた。

 

 「・・・すいません、お話よろしいですか?」

 

 私はギルド設立クエストを終えて出てきたプレイヤーに声をかけた。

 

 「・・・私に何かようかね?」

 

 赤いローブを着た男性プレイヤーが私の方を見てきた。

 

 「・・・ええ、色々とありますよ、ヒースクリフさん」

 

 ヒースクリフは私にキャラ名を呼ばれて眉がピクと動いた。

 

 「・・・君はなぜ私の名を知っているのかね?」

 

 「・・・場所を変えましょう」

 

 私はそう言って移動した。

 

 

 

[第三層 中央広場脇の個室]

 

 「・・・ここなら、話しても問題ありませんね」

 

 私の言葉にヒースクリフが目で「それで、私に話とは?」と語っている

 

 「・・・あるプレイヤーを第一層、鋼鉄宮の牢獄に強制転移させてほしいのよ」

 

 「・・・!」

 

 私のお願いを聴いて、ヒースクリフは先程よりも私を興味ぶかそうに見ている

 

 「・・・なぜ、私にそのような事を言うのかね?私は君と同じただのプレイヤーだ」

 

 「・・・表向きはでしょ?GMさん?」

 

 ここでヒースクリフは目をみひらいて私を見てきた。

 

 「・・・なぜ、私がGMだと、知っているのかね?」

 

 「・・・秘密、それで、私のお願い聞いてもらえるかしら?」

 

 「・・・なぜ、牢獄に入れねばならないのか理由を聞かせてくれ」

 

 「・・・プレイヤー名はプ―、P、o、H、でプ―、そいつはチュートリアル後にこのゲームに

ログインしたわ、」

 

 「・・・なぜ、君がそんな事を知っているのかね?」

 

 「・・・」

 

 「・・・黙秘と言うわけかね、ではそのプレイヤーの目的は何かね」

 

 「・・・あるプレイヤーの暗殺よ」

 

 「・・・なるほど、この世界でなら自分の手を汚さずに相手を殺せるか」

 

 「・・・あなたにとっては、不本意かもしれないけど、次期に多くのプレイヤーが殺しても現実

で本当に死ぬなんて証拠はない、この世界ではGMが殺しを推奨したのだから、PKはプレイヤーの

正当な権利だと言って、PKが増えるは、その元凶がプーよ」

 

 「・・・私に君のその話を信じろと、言うのかね?」

 

 「・・・信じられない?」

 

 「・・・流石にね」

 

 「・・・そうなら、あなたが設立したギルド血盟騎士団の団員の入団権限は団長であるあなた

だけにしてちょうだい」

 

 「・・・なぜ、私が先程設立したばかりの我ギルド血盟騎士団の名を知っているのかね?」

 

 私はヒースクリフの問に答えず個室から出た。

 

 

 

 現在私達は第十一層迷宮区最寄りのNPCタウンの宿に泊まっている、第三層でヒースクリフと

話してから、それなりに日数が過ぎた。

 

 そもそも、私がヒースクリフに接触した時、最前線は第七層のフロアボスを撃破したばかりで

あった。

 

 そして、ヒースクリフの血盟騎士団は第九層で正式に最前線に参戦してきた。

 

 ヒースクリフは早い段階でアオを騎士団にスカウトして、ソロのプレイヤー達を引き入れて

ボス攻略に参戦して来た。

 




次は黒猫かな?

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