ソードアート・オンライン~黒の剣士と謎の少女~   作:雪安

16 / 28
どうも雪安です。

珍しく連続投稿です。


第十五話 クリスマスの夜

[ダークエルフ領 湖の小城 客間]

 

~キリト視点~

 

 俺は何となく寝付けなくって寝室の扉を開けて客間に行くとアスナが横長のソファに足を抱えて

座っていた。

 

 「・・・眠れないのか?」

 

 「・・・うん」

 

 俺はアスナの隣(間に二人座れるくらいの間を開けて)に座った。

 

 「・・・ねぇ、キリト君βの時どこまで行けたの?」

 

 「・・・二カ月で九層の迷宮区までだ」

 

 「・・・私達前線の情報による優位性は九層までなのね?」

 

 「・・・どうだろうな、この層のような大幅な変更がこの先もあるかもしれないからな何とも

言えない」

 

 「・・・私達、このゲームをクリア出来るのかしら?」

 

 アスナはかなり不安になっているようだな、こんな時「大丈夫クリア出来るよ」て、言って安心

させるべきなんだが、俺自身がそれを単なる気休めだと理解してしまっている

 

 今居るのは四層、クリアするには、百層のボスを倒さないといけない、だが開始から二ヶ月で

四層だ、このペースで攻略を進めると一層あたりに七日から十日としても最速でも三年から四年は

かかる計算だ、その間を生き残れる保証など何処にも無い

 

 

 

~ユカ視点~

 

 私は寝室の扉を少し開けて居間でのアスナとキリトの話を盗み聴きしていた。

 

 (私の知る歴史だとキリトが七十五層で茅場を倒してゲームをクリアしたけどそれでも、クリア

にかかった日数はおよそ二年と数カ月、この時点で安易な希望を持たせるべきじゃないわね)

 

 私は少しだけ開けていたドアを開けて居間に入った。

 

 「・・・二人とも眠れないの?」

 

 「「・・・ああ(ええ)」」

 

 私はキリトとアスナの真ん中に座った。

 

 「・・・雪キレイね」

 

 居間の窓はカーテンが無く外の景色がよく見える

 

 「・・・ねぇ、ユカ、あなたの知り合いのβは何層まで登ったの」

 

 「・・・多分キリトより上に登ったβはいないと思うわ」

 

 私はアスナの肩に手を置いて抱きしめた。

 

 「・・・ユカ?」

 

 「・・・気休めな励ましは出来ないけど、このくらいなら出来るは」

 

 

 

 翌日私達はダークエルフ拠点の大浴場でのんびりしていた。

 

 因みにアスナが裁縫スキルで水着を作って私達五人はそれを装備している

 

 「・・・ところでアスナいつの間に、裁縫スキルのレベル上げをしたんだ?」

 

 「ああ、それね、」

 

 アスナがアイテムストレージから一つのアイテムを取り出した。

 

 このアイテムは三層の森エルフを倒した時に落としたドロップ品の一つである因みにキリト以外

全員持っている

 

 「・・・なるほどな、四人ともそのアイテムの事は秘密にした方がいいぞ」

 

 「「「?」」」

 

 アスナ、ユウキ、ランの三人は何で?て顔をしている

 

 「・・・このアイテムが有れば、スキルスロットが一つ増えたようなものよ、欲しがる

プレイヤーは沢山いるわ、特に現在前線にでているプレイヤーなら尚更ね、最悪殺してでも、

奪い取ろうとする奴も現れかねないわ」

 

 私の説明を聴いて、三人はこのアイテムが、どれだけレアなアイテムなのかを理解した。

 

 

 

 その後キズメルから三層同様にこの層や自分達(森エルフとダークエルフ)の状況を説明してく

れた。

 

 そこで、キリトは森エルフ達が大量に木材を移入している事を告げるとクエストの更新音が

鳴った。

 

 キズメルの案内で小城の城主に謁見した。

 

 「・・・なるほど、奴らめ禁忌に触れない方法で大量の木材を手に入れたか、恐らくその木材

で大型の帆船を建造し、ここに攻め込むつもりなのだろうな、人の子よ、知らせてくれた事感謝

する、至急兵に武装命令を!それと子供達を地下のシェルターに避難させよ!」

 

 

 

 その後、森エルフが建造した大型帆船と小型船が進行して来た、私達はダークエルフ側として

戦った。

 

 その途中キリトが城主を説得して城門の戦闘に参戦させて、森エルフを撃退した。

 

 で一旦アルゴにメセージを送ると、なんと前線部隊が迷宮区のボス攻略に向かったとの情報が

届いた、そこで城主からボスが特殊能力を持っている事を聴き急ぎ前線部隊に追いつこうとすると

なんと、城主も一緒にボス戦に参加してくれた。

 

 城主の参戦で第四層のボス攻略は前線部隊の圧倒的優位で進みボスを倒して、私達は第五層に駒

を進めた。

 




次回はオリジナル回かな?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。