ソードアート・オンライン~黒の剣士と謎の少女~   作:雪安

10 / 28
どうも今回も前回に続きオリジナル回です。


第九章 チートスキル

[第二層入り口]

 

 「ところでなんで、そんなに俺とパーティーを組もうとするんだよ?」

 

 私の強引なやり方に対して、キリトが聴いてきた。

 

 アスナ、ユウキ、ランの三人もキリトと同じく不思議がっている

 

 「・・・実は変なパッシブスキルが表れたのよ」

 

 私の言葉にアスナは?を浮かべている

 

 「・・・それと、俺と組む事に何の関係がある?」

 

 私はステータス画面を他者が見えるようにして、件のスキルテキストをキリト達に見せた。

 

 

 賢者の英知

 

 スキルタイプ・パッシブスキル

 

 [説明]

 パーティー内にこのスキルを所有する者がいる時

 所得経験値をパーティーメンバーの人数分増加してから

 人数分に分配する

 

 黄金時代

 

 スキルタイプ・パッシブスキル

 

 [説明]

 パーティー内にこのスキルを所有する者がいる時

 所得資金をパーティーメンバーの人数分増加してから

 人数分に分配する

 

 

 説明文を読んで、キリトは開いた口が塞がらないとばかりに口が空いている

 

 「・・・な、なんだよこのチートスキル!?」

 

 ようやく、喋ったキリトは完全に絶句している、ユウキとランもキリト程ではないが目を

丸くしている、そんな中アスナだけが状況が理解出来ずにいる

 

 「・・・このスキル?てそんなに凄い物なの?」

 

 まぁ、ゲームプレイが初めてのアスナなら、こういう反応だよね

 

 「・・・このゲーム、と言うよりネットで行われるRPG系のゲームは基本的に経験値とお金

はプレイヤー同士の奪い合いだ、そして、敵を倒して次の敵が出現するまで、はどうしても、

一定時間経過を待たなければいけない、」

 

 「だから、プレイヤーは常に敵の出る場所に移動を続けないといけないだよ」

 

 キリトとユウキが説明するが、アスナはそれがこのスキルと何の関係があるのて顔している

 

 「パーティーで敵を倒すとそのパーティーメンバーの人数分、経験値とお金が分割される」

 

 この後アスナに分かりやすい例えを言って大体理解してくれた。

 

 「・・・しかし、このスキルはかなりまずいな」

 

 「・・・何がまずいの?」

 

 キリトの発言にアスナが疑問を持った。

 

 「・・・要はこのスキルを持つプレイヤーがパーティーメンバーに居れば、その分戦闘回数

を減らしても十分にプレイキャラを強化する事が出来る」

 

 「・・・このスキルの取得条件が判明するまで、ユカをパーティーメンバーに入れようと

するプレイヤー達で、先程のように争い合う」

 

 「・・・最悪プレイヤー同士の殺し合いすら起きかねない」

 

 キリトの予想にアスナ、ユウキ、ランの三人は顔が青くなっている

 

 「・・・ユカ、このスキルは何時取得したんだ?」

 

 「・・・それがわかれば、キリトに無理矢理パーティー組みを強要しないよ」

 

 「・・・なるほど、ビーターと言う悪名を持った俺と一緒にいれば、このスキルの事を周り

の連中にばれる可能性が下がるな」

 

 この説明で、キリト達四人はパーティーを組む事に納得がいったようね

 

 「・・・だが、なぜアスナもなんだ?」

 

 「・・・・・」

 

 アスナはあからさまに視線を逸らした。

 

 「デスゲームが始まってすぐの頃、運営が非常時のログアウトようにと置いた非常用

コンソールが有るって、噂が始まりの街で流れていたのよ」

 

 「ユ、ユカ!」

 

 「・・・ああ、そう言えばアルゴからそんな噂話聴いたな」

 

 「で、アスナその噂を真に受けて・・・・」

 

 「わ、わ、わ、わ、」

 

 私の口を塞いで叫ぶアスナであった。

 




スキルの説明は
 経験値を人数分倍にしてからを人数分割ります。
(100×5)÷5=100

多分次はキリエモンかな?wwww

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。