ソードアート・オンライン~黒の剣士と謎の少女~   作:雪安

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はじめまして、作者の雪安です。

文章力が無いのに小説を書こうなんて考えたバカです。


プロローグ

プロローグ

 [病室]

 

ピ、ピ、ピ、・・・・・

 

 私は今、病院の一室で清潔感のあるベッドに横になっている祖父の手を握っている。

 

 「御加減はいかがですか、おじいさま?」

 

 私は祖父に声を掛けながら、祖父の顔を見た。

 

 男性にしては女性よりの顔だが、髪は全部白髪になっている。

 

 『・・・心配をかけてすまないな、○○○』

 

 祖父は多少聞き取りにくい声だが、私に答えてくれた。

 

 そして、祖父は正面の絵に目を向けた。

 

 『・・・・』

 

 祖父につられて私も、絵を見た。

 

 正面の絵には、祖父と、亡くなられた祖母と、その友人達が笑顔で写っていた。

 

 写真に写っている祖父母やその友人達は皆、妖精の様な姿をしている。

 

 この写真は”ALO”と言う”VR”MMOゲームで撮ったものらしい。

 

 「おじいさま?・・・やはり寂しいですか?」

 

 『・・・そうだな。皆、俺を置いて行ってしまったからな』

 

 祖父はそういうと、今度は自分の手元にある二つの”ゲームのパッケージ”を

見つめた。

 

 パッケージには”ALO”と”SAO”と書かれている。

 

 『・・・だが、俺ももうすぐあいつらの所に行ける』

 

 「止めてください!私はもっとおじいさまと一緒に居たいです!」

 

 『・・・自分の体の事ぐらいわかる、俺はもう長くない』

 

 そう。医者の診断では、祖父は何時亡くなられてもおかしくないと。

 

 「それでも、生きようと思う意思があれば・・・」

 

 しかし、祖父は首を横に振った。

 

 『・・・それに、俺が死なせてしまった彼らに謝らなくちゃならない』

 

 祖母が生きて居た頃に聞いた。祖父の罪・・・いや罪と思い込んで

背負っている物があると。

 

 『・・・どうやら・・・迎えが・・・来たようだ・・・・』

 

 「おじいさま!」

 

ピ-------------------------

 

------------------------------------------------------------------

 

[祖父の部屋]

 

 祖父の葬儀が終わった後、祖父の遺産は一人娘の母が相続した。

 

 父は祖父が亡くなった後、祖父の部屋を片付けようとしたが私と母が

猛反対をしたため、そのまま残す事になった。

 

 「・・・・」

 

 私は今、祖父のアルバムを見ている。

 

 若い頃の祖父母が楽しそうに笑っている写真が沢山ある。

 

 私は部屋に置いてある、VR専用ハードである”ナーヴギア”を被って

起動コードを口にした。

 

 「リンク・スタート」

 

 部屋の音、匂いが消える。そして私は、ナーヴギア内のインターフェイスに降りた。

 

 私はナーヴギア内に保存されている、あるアバターのデータを展開した。

 

 そのアバターの名は”キリト”。

 

 「・・・・」

 

 ”キリト”を見始めてから何時間経ったか・・・

 

 時間を忘れてキリトを見続けた。

 

 「・・・・⁉」

 

 そうしていると、私以外居ないはずの空間に私の事を見る視線を感じた。

 

 「誰!」

 

 「ここ最近、よくキリト君のキャラデータが展開されるから見に来たが・・・」

 

 そこには、白衣を着た青年が立って居たしかし、私この人を知っている。

 

 VRハード、ナーヴギアの設計者”茅場 晶彦”。天才的ゲームデザイナーであり、

量子物理学者としても知られる科学者。

 

 そして、SAOの開発者である。

 

 「キリトは私の祖父です。それと、祖父は亡くなりました。」

 

 「そうか・・・彼も行ってしまったか」

 

 そう言うと、茅場は顔を上に向けた。

 

 しかし、その顔に悲しみなど無かった。

 

 「・・・あんたが、SAOをデスゲームにしなければ・・・・!」

 

 私は、祖父が亡くなってから我慢していた思いを茅場にぶつけた。

 

 「確かに、わたしは四千人近い人を死なせてしまった」

 

 そう言うと茅場は白衣のポケットから、虹色に輝く卵を取り出した。

 

 「それは?」

 

 「これは「パラレルシード」。「ザ・シード」の制作時に偶然出来上がった物だ」

 

 「そのパラレルシードがなんなの?」

 

 「このパラレルシードを使えば、VR世界限定で魔法が使える」

 

 「その魔法がなんなのよ!」

 

 「君の精神を過去の世界に飛ばす事も可能だ」

 

 「⁉」

 

 過去の世界に行ける。つまり、祖父が背負っている罪を減らせる・・・

いえ、無くす事が出来る!

 

 「・・・なぜ、それを私に?」

 

 「ただの気まぐれだ」

 

 「お願いするわ。でも、どうやって過去に?」

 

 「SAOの正式リリース日にアカウントを作ったが、オープニングセレモニー時に

ログインしていなかったプレイヤーのアバターを作り替え、君を1人のプレイヤーに

する」

 

 茅場がそう言って手の上のパラレルシードを砕くと、辺りを白く染めていく。

 

 私の意識は次第に薄れていった・・・・

 

 

 




次の冒頭は大体他の方と同じ感じになると思います。

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