とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:ゆっくり霊沙

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第一次アラスカ紛争

【アラスカ】〔西暦1801年春〕

アメリカ戦争が始まると初戦の汚名返上のため、防御優性の法則に従い、前線に塹壕と仮設路線をひき、防衛拠点を作っていった。

しかし、元々数が少ないKKKは同志1000名を集めると無差別テロを決行し、写真など存在しないし、白人も混じる北邦の町で犯人の逮捕及び、未然に防ぐのは困難を極めた。

 

「大統領命令として武装警察法と公安部の設立を宣言する。」

 

陸軍>武装警察>公安>海軍>湾岸治安維持隊>警察という6つの国が管理する武装組織誕生の瞬間である。

この他に私兵として財閥や大企業、はたまた中堅企業までもが兵を保持している状態となる。

 

【アラスカ銀行総裁室】

 

「まずい訳よ。・・・このままだと近々またやらかすと思う訳よ・・・あの大統領。」

フレンダ総裁を筆頭に父親である小鍛治外交副顧問、SB代表さらには東雲グループのはかせ、北邦銀行総裁水銀燈、勤勉党党首金糸雀、蒼星石准将、技術総研雛苺所長、自由党党首、石田重工、SAT財団総裁、アラスカ大学教授、元大統領真紅等々の大会合が総裁室にておこなわれていた。

 

「フランク大統領になって既に40年。そろそろ引きずり下ろさないと腐るわ。国が。」

 

「選挙制を上手く改正されたのがいたかったよね~。」

 

「年々増える人口と子供に対して必要な教育関連の予算が毎年同じなのはおかしいかしら!!」

 

「自由党としましても大統領の強権が多発して議会が動いていない状態です。」

 

「・・・軍の諜報機関を使ってるんだけど・・・こんな物が見つかったよ。」

蒼星石が取り出したのは収支報告書である。

そこには赤ペンで修正箇所が沢山書かれていた。

 

「あら?おかしいわ?私達が見ているものと違うわ。」

 

「水銀燈、それよりもこれを見てちょうだい。」

 

「・・・!?あのやろう。」

 

「うにゅ・・・これはひどいの。」

 

「どこかに金が消えているのですか?」

 

「・・・金が送られた先は様々・・・だけど突き止めた。送られていたのは反オスマン帝国組織とKKK。」

 

バキ

「あの野郎!!」

 

「なの。民間新聞社にこの情報を流して。大統領を弾劾するよ。」

 

「次の大統領は誰にしますか?」

 

「自由党、戦争屋のララー・エクニクルにでてもらうでしょ。」

 

「戦争は元の国境線まで押し返せばいい。それよりも大統領が軍の人事権を持っているのはおかしいわ。そこを改革しないと。」

 

「ではそのように。」

数日後、フランク大統領のスキャンダルは大統領解任デモとなり、フランク大統領は窮地に追い込まれる・・・が、彼は最悪の一手を打ってしまった。

 

パン

大統領の私兵とかしていた治安維持隊、デモ隊に向かって発砲。

デモに参加していた少女に重症を負わせる。


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