【水戸】
芳香は盗賊の遺品を売却し、帰る途中に青森から流れてきた米や麦を村で購入して帰宅した。
〔西暦1620年夏〕
世界情勢として、カナダにけっこう食い込んでいた北邦共和国の開拓団がこれ以降は補給ができないとして一時停止。
以後南下を開始する。
電灯が一般に普及するようになり、電線が通り始める。
また、電気の需要増加にともない大規模なソーラー発電所(地獄から持ち込んだ技術その1)と地熱発電(地獄から持ち込んだ技術その2)の整備が開始され、蒸気機関の友好国に輸出が始まった。
ソ連、大韓民国、青森、モンゴルの順に蒸気機関は浸透していった。
イギリスの船が新大陸にて町の建設が開始される。
大韓民国新型帆船であるクリッパーの開発に成功。(当時5~7ノットが普通の時代に19ノットが出る化け物である)
北邦は大韓民国からの技術交換で大砲技術と交換し、クリッパーを獲得(なお並列生産年間200隻という化け物が北邦、ただ大魔王大韓民国は350隻年産)
来年には日本にも技術が渡るらしい。
タイに北邦の米が伝わる。
原種の米が駆逐され食料自給率2500%とかわけわからん数値になる。(タイの土壌は神の奇跡で、原種を適当に撒くだけで近代日本並みの収穫量を誇っていました)
北ソ韓土モ間の国境確定及び食料協定、防御協定を確定した。
後に日泰緬が加わる。
北英蘭韓の貿易協定成立。
〔冬〕
家光と長門の間に3人の子供が産まれる・・・が、縁起が悪いとのことで長男以外の次男、三男は1万石の譜代大名の跡継ぎがいない家に養子にさせられた。(最上領の隣)
【北邦 参謀本部】
「はぁ。・・・海軍どうするのよこれ。」
この時の参謀総長は海にも精通していた。
海軍の必要性も考えていたのだが、いかせん軍縮と内政に全振りであるため予算が下りなかった。
「・・・財閥の私兵の方が兵力あるわよ。海に関してだけど。」
貿易関連はとにかく強くなっていた。
中には独自に戦列艦を保有する企業まであったから笑えない。
「・・・計画だけ・・・いや、企業に協力してもらってデータだけでも集めないと・・・はぁ。」
悲しいかな仕事と予算がないとこんな感じである。
【財務省】
逆に紙幣化にともない仕事が多すぎて牢獄と称されているのが財務省である。
水銀燈が金本位制の成立に成功したため国民と周辺諸国には緩やかに浸透していったが、その分の苦労は財務省に全て行ったため、北邦でも初めて過労死が発生した。
・・・要するに軍の逆である。