IS学園の言霊少女(本編終了・外伝スタート)   作:ひきがやもとまち

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だいぶ前に考えたISが兵器として用いられているIS戦記作品の世界設定です。
素人丸出し過ぎて恥ずかしくなり封印してたのですが、他の方の書かれている本格IS戦記に憧れて恥をかき捨てる覚悟で晒しました。笑ってやってください・・・。

一部を《機動兵器インフィニット・ストラトス・ユニコーン》に流用してますので、あちらがダメだと感じた方は即座に閉じてしまうことをお勧めいたします。本当に素人感が丸出し過ぎる設定なので・・・。


尚、活動報告に書かなかったのは文字数制限に引っかかったためです。ご容赦ください。

それから以前にもどこかで同じの出してたらごめんなさい。本気で覚えていない物ですから・・・。

モデルとなっているのはガンダム作品のOOとSEEDです。


オリジナルIS戦記作品の世界設定

第三次世界大戦

通称「秩序再構築戦争」

 

「白騎士事件」で各国が被った致命的なまでに大きな損害が端を発して始まった世界規模の大戦争。

通称は「秩序再構築戦争」。

いわゆる国家統合・再編を目的とした戦争である。

 

白騎士の捕獲、もしくは撃墜を目的として出征した世界各国・艦隊の損失は総数で見ると、

 

ミサイル:二千三百四十一発、

戦闘機:二〇七機、

巡洋艦:七隻、

空母:五隻、

監視衛星:八基、

 

ーーとなっているが、これに先立って行われた各国のミサイル基地ハッキング及び撃墜された機体の大半が当時の最新鋭を誇った新型で合った事が災いし、各国政府の能力に対する信頼と畏怖が一時的ながらも完全に消滅する事となる。

その結果、世界各地で反政府勢力が台頭。混乱は波及し、世界規模の大乱となるまで左程の時間は必要としなかった。

戦乱が長引いた背景には「白騎士事件」において受けた被害が著しく不公正で、極めて格差に満ちたものであったことがあげられる。

 

白騎士の鹵獲を望んだのはアメリカをはじめとした大国が中心であり、同盟国や属国は追随すると言うよりも随伴する形で同行させられたにすぎず、戦場に立っているにもかかわらず銃弾一発撃つ事すら許可されなかった。

が、それが災いしたのは宗主国たちの方であり、受けた被害の九割以上が宗主国たちのもので、最新鋭機を惜しげもなく投入した作戦の失敗は必然的な経済・政治方面に巨大な影を落として大国の権威は失墜。群雄割拠の世界的戦国時代の幕開けとなった。

 

それに拍車をかけたのは「白騎士事件」発生とほぼ同時に各国研究所に届けられた試作型ISで、首都から離れた場所も多く、政府はその存在に気付く前に反政府勢力の鎮圧を優先せねばならなかったがために確保が出来ず、反政府側に回った機体は数知れない。

大国の威信が崩壊した事で世界秩序も崩壊。新たな秩序を構築するまでに十年近くの時間が必要となった。

 

現在、大国の殆どは崩壊、または分裂しつつも名目上は存続はしているという状態にあり、世界地図は大規模な塗り直しが必要となっている。

年号は西暦のままだが、自国で独自の物を用いている国も多く、この点から見ても大国による支配の概念は完全に崩壊していることが分かるであろう。

 

 

 

 

戦後の主要国家群

 

 

 

モラリア企業連合国

 

ヨーロッパ南部に位置する小国。

 

西暦2010年に「白騎士事件」が原因で勃発した「第三次世界大戦」の混乱に乗じる形で建国された新興国のひとつ。

人口は18万人。

国土は現在のモナコ公国と同一領域である。

 

国内には300万人の外国人労働者が居住しており約4000社の民間企業を有する企業連合体で形成された極端な資本主義国家

が、存在している企業の2割がPMC(民間軍事会社)であり、戦争と軍隊派遣を主産業とする傭兵国家という性質をもつ。

 

亡国機業を含む多数のテロ組織が民間軍事会社を装って本社を構えるテロ支援国でもある。

 

戦争で戦火が広がれば広がるほど儲かる国ではあるが、規模的に自国の防衛力は著しく低く、戦火を求めはしても戦渦に巻き込まれることは良しとない利己主義が、そのまま国の理念となっている。

 

ISとは異なり、大量生産が可能で大量消費による需要と供給が容易な量産型EOSの開発と量産が技術関連企業の主軸。

 

数が限られているISを高性能化するのは経済的に見て非効率的であると考えており、専用機を含む最新鋭ISは亡国機業などが独自に他国から強奪してきた物を使用している。

 

 

 

 

ユーロ・ソビエト社会主義共和国

 

かつての宗主国ロシアと、共産主義を奉じる一部の旧EU諸国によって成立された連邦国家。

首都はブリュッセル。

軍事要衝たる一大軍事拠点アルテミスを保有している。

 

アルテミス要塞の防御力によって何とか大国の体を保っているのが実情であり、食料その他全ての生活必需品は配給制によって賄われている。

 

大陸の覇権を取り戻そうと躍起になっており、国内不安を力付くで抑えつけながら新型ISの開発に多額の国家予算を投資している。

生産力そのもが減少傾向にある為に技術力は右肩下がりで、成果らしい成果は「ヒペリオン」以外に出せてはいない。

 

 

国内企業

ザスタバ社

ソビエト製ISであるヒペリオンのRFW-99 ビームサブマシンガンを開発した。

ザスタバは実在するセルビアの小火器と自動車の企業である。

現在は国営化されており、国家主導の元でIS開発専門企業として運営されている。

 

ロムテクニカ社

ソビエト製ISであるヒペリオンのビームナイフRBWタイプ7001を開発した。

東欧に実在する兵器関連メーカーである。

ザスタバ社と同じく現在は国営企業。

 

アクタイオン・インダストリー社の協力を得てヒペリオンを開発している。

また、ヒペリオンの武装は「ザスタバ社」「ロムテクニカ社」が製造している。

 

 

 

神聖アーリア帝国

 

「白騎士事件」で無意味な損害を出した政軍高官の大規模粛清を機に帝政へと移行したIU諸国の新たな国名

旧ドイツ帝国をモデルとして成立された連合国家で、帝政でありながら皇帝の権力は厳しく制限されており、古い貴族と名門たちによる政府と、民間の有力者たちで構成された閣議が国家を主導する半民主制が採用されている。

 

主な構成各国はドイツ・イギリス・フランス・イタリア・ギリシャ。

 

ヨーロッパにおける中堅国家が多く加盟しているために勢力的には大きいが、IS操縦者に選ばれた少女達が掲げる「遺伝的に認められた女性たちによる支配体制」が旧勢力間との軋轢を生み、現場での摩擦が後を絶たない。

IS操縦者たちは「新貴族」と呼ばれ、守旧派貴族の子女たちをも抱き込んで新たな秩序「女尊男卑社会」の構築を目指している。

 

 

新貴族

プロイセン貴族の末裔を自称する新特権階級。

能力よりも『北方黄金種族』である純粋なゲルマンアーリア系の容姿で血統等級である事が重要視され、IS操縦者としての能力は一顧だにされない。

個人一人一人に最新型の専用EOSが与えられるが、総数の少ないISだけは能力面が問われるために専用機持ちが別枠で作られている。

プライドの塊であり、見栄と欲の権化。自分達より優秀な者を認められない性質から、専用機を与えられたIS操縦者たちを蔑視し、何かと嫌がらせをするが相手にされていない。

大半が見かけ倒しで経験に乏しく、実戦では足を引っ張る者が圧倒的に多い。

 

彼女らを嫌う生粋の軍人層からは蔑称として「総統たちの娘」という陰口が叩かれている。

 

 

 

 

 

正統ムスリム軍事会議

 

ペルシャ湾沿岸に面さない紅海沿岸の国々と東南アジア諸国の連合国家。首都は不明。

国号に「ムスリム」の名を冠する国家連合であるが、ムスリム大国不在の反主流派によるムスリム国家連合となっている。

 

「白騎士事件」で軍の主力が留守にしている間に各地で蜂起、都市を占拠して国家を名乗りだした火事場泥棒で、主要都市のいくつかと地方都市の半分を支配下に置いている。

形式上、国家連合と呼称されてはいるが、実際には都市国家の連合体であり時代錯誤な政治・経済体制が敷かれており、女性に人権を認めていない。

無論これはIS操縦者にも当て嵌められ、適正を持つ子供たちは例外なく宗教的洗脳を施された狂信者と成り果てている。

 

経済を始めとしたあらゆる面でムスリム以外の存在を容認しておらず、「外国=滅ぼすべき邪教徒」と言う認識が当たり前のものとして定着した特A級の危険テロ国家。

中心となるべき人物・組織等は存在しておらず、ムスリムの理念によってのみ共存関係が維持できている。

そもそもの宗派自体がバラバラであり、意思の統一は絶望的。

過激なムスリム主義思想が、彼らと国家を支える全てであると言えるだろう。

 

現在はムスリムの教えによる世界統一を掲げて各国に戦いを挑んでいるが戦力差により敗退を繰り返し、攻めるに難し、守るに易き地形のお陰で勢力を維持できている。

これは各国が白騎士事件で高性能な戦闘機を多数損失し、その後の第三次世界大戦で国力の疲弊と経済の悪化によって外征する余裕が殆ど失われていることも大きい。

 

アラブ民族が国民となっているイスラム世界の主要国家の殆どが加盟しておらず、聖地メッカを擁するサウジアラビアまでもが不参加であり、国名に反してその実態はイスラム過激派が中心の過激なテロ国家。

 

非参加イスラム国は、

イラン、イラク、ヨルダン、クウェート、オマーン、アラブ首長国連邦、シリア、レバノン、カタール、バーレーン、サウジアラビア。

 

この逆に参加を表明している国はひとつもなく、構成各国の全てが白騎士事件以降に成立を宣言しただけの「自称」ムスリム国だけで形成されている。

 

 

 

 

 

大洋州他島連合

 

オセアニア地域一帯による連合国家。首都はウェリントン。

第三次世界大戦で世界秩序が崩壊した事により生まれた新興国家。

 

オーストラリアと袂を分かった他島嶼国群を中心として成立された連合国家で、リーダー格はかつての宗主国フィジーが務めている。

かつて宗主国の座を奪われた事を未だに根に持つ国々(クルジス共和国やアザディスタン王国)等が含まれているため、必然的に旧宗主国主導の色合いが濃い。

 

主な産業は食糧生産及び食料輸出で、戦乱で荒廃した現在のIS地球世界においては非常に強い発言力を有しており、ビティレブ島西部等を含む自然豊かな環境が国家にとって最大の財産であり、命綱ともなっている。

 

農業国家であるため大地を荒らす陸軍力よりも、戦闘により発生する被害がサンゴ礁に留まる海軍力に力を入れており、オーストラリアのヨーク岬半島とアーネムランド半島をまたがるカーペンタリア湾に海軍の要衝カーペンタリア基地を建設した。

海上輸送における最重要拠点であり、世界中に食料を送る輸送船の安全確保に最大限効果を発揮する同基地のお陰で海軍力は周辺各国よりも頭一つ抜きんでており、輸出産業が国防力と不可欠の関係を築くに至っている。

 

だが、無秩序に進められる海軍の増強によって美しかった海は見る影もなくなり、観光資源は絶望的な状況になってもいる。

 

国家の方針で旧宗主国たるオーストラリア人をはじめとした英米人を排斥しており、海外からの渡航客は商業関係者だけに限定され、観光立国としての機能は失われて久しい。

 

戦乱で食糧不足に陥っている各国は東西を問わず大洋州連合に援助と通商を求めており、結果として海洋における自然環境保持に意味がなくなってしまったのは歴史の皮肉と言うしかない。

 

カーペンタリア基地内にはボズゴロフ級潜水艦をはじめ量産型EOSグーン、ディンなどの戦力が配備されており、戦況の変化によっては海上輸送に留まらず進撃拠点としても機能する事が可能である。

徹底した偽装処理が施された基地内には大規模なEOSハンガーと、巨大戦艦の整備すら可能な大規模ドックが多数建造されている。

 

 

 

 

 

日本共和国

 

戦後も変わらず民主共和制を掲げている数少ない国の一つ。

「白騎士事件」に際して出撃はしたものの、専守防衛・同盟国の意思尊重という国是を律儀に守り抜いた結果、損害を被る事無く全くの無傷での撤退に成功した。

逆に潜在的危険度を囁かれていた中国・ロシアは大きすぎる被害を受けて内乱勃発。

アメリカも個人主義が横行して無政府状態に陥り、結果としてだが日本のみが戦前の状態を維持し続けたまま今日に至っている。

 

大戦時にも政府機能を維持し続けた日本だけは篠ノ之束から届けられたIS全てを無事に受領しており、これが開戦から戦後まで大きな意味を持ち続ける事となる。

ISは軍事的・外交的・経済的に国と国民の命と安全を守り続け、最初の一機目である「白式」と名付けられた機体は国の守護神、もしくは平和の象徴として国会の場に飾られている。

 

現在、日本は旧体制を維持したまま改革派と保守派で意見が分裂しているが、深刻な対立までには至っていない。

これは保守派の大半が太平洋戦争経験者とその子息であり、本当の大戦争を当事者として目の当たりにしたことで臆してしまい、責任諸共地位を投げ捨てて田舎へ疎開してしまった事が大きく影響していると思われる。

 

この醜態によって保守派勢力は著しく不利に陥り、改革派は若手揃いで経験に乏しく実力不足である為に徒党を組まざるを得ず、個々の能力差までは是正できていない為に現在は小康状態。

 

資源の乏しさと貿易主体の海洋国家という地理的な要因から専守防衛・平和路線の方針を転換することなく、あくまで貿易立国としての立場を堅持したまま平和と民主主義を守り抜いている。

 

だが、戦前よりずっと前から続く根本的な問題は何一つ解決されておらず、むしろ悪化の一途を辿っている。

 

若年層の平和ボケは戦時下と言う緊急時に合ってさえ改善することはなく、戦場をテレビで見ているだけの国民たちは一様に交戦ムード一色に染まり、戦時中は毎日のように「正義の名の元に日本も参戦せよ!」と言う声がお茶の間で叫ばれる事となる。

それに対して実際に戦場に立つことになった自衛隊員の多くが反戦派に回り、「守り抜けば勝ちだ」と唱えて戦場に立たない国民たちの主戦論を抑えると言う、些か奇妙な様相を呈する事となる。

 

現在は政治面・経済面・治安・軍事。あらゆる方面で安定期に入りつつあるが、自衛隊幹部で油断している者は一人もおらず、戦乱で多くの熟練兵が戦死していく中にあって日本の自衛隊は「無冠の古強者」の集まりとなっている。

ISの扱いに関しては平和利用派と軍事利用派で国論が分かれており、決着がつく気配はない。

 

 

 

――改めてみると本気で素人くさいですね・・・ああ、恥ずかし(///)新年じゃなければ出せませんわマジで・・・。


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