IS学園の言霊少女(本編終了・外伝スタート)   作:ひきがやもとまち

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久しぶりの本編更新です。読んでいて気分の良くなる内容では全然なくなってしまってる点についてはご容赦くださいませ。

正直アメリカを参戦させたときには知識が浅く、認識不足から今のリアル政治状況を予測していなかったものですから・・・。
最近だと書く内容に配ったりなんかもしていて大変です(;^ω^)


62話「祭りが終わり、後始末が始まる」

 ーー翌日から再開された米軍残存艦隊による再攻撃は、私の予想を遙かに越えて激しいものとなりました。

 追いつめられたと勘違いした二世さんたち金持ちのバカ息子が冷静さを失い、激発したのです。

 武力も財力も数も何もかも私たちより強大な勢力が大同団結したわけでもないのに、メチャクチャに攻撃してくるだけで体制を壊しちゃったこちらの方が手数の面で不利になる・・・。

 

 ・・・・・・ラインハルト様の嘘つきーーーーーーーーッッ!!!!!!!!(>ュ<。)ビェェン

 

 

 

 

「行け! 総員、死兵となって戦え! もはや我らに後はないっ!」

「このまま敗けたままでは、我らは生きて祖国には帰れない! 親父どもに殺されかねんからなっ! 必ずや敵に一矢報いて敗戦の責を軽減させてやる!」

 

「閣下! 敵機と我が艦隊の旧式艦とでは性能差が桁違いです! 戦には損耗率という物が・・・」

「構うな! 怯むな! いくら犠牲を出そうと構わぬ! こちらが欲しいのは銀髪の小娘一人の首ではない! 手土産が・・・手土産だけが欲しいのだ! 其れを手に入れるためにこそ最後の決戦を挑んでおるのだ!

 これほどの大遠征を実行しながら日本などと言う弱小国に敗北し、敵に名をなさしめたのみでは我らは生きておめおめ本国には帰れん! 軍法会議で罪を問われて死刑を言い渡されてしまう!

 もはや我らの劣勢は覆いがたい現状に陥っているからこそ、犠牲を無視してでも僅かな手柄を手にする必要性が絶対的に存在しているのだと言う事実を知れっ!」

 

「じ、ジブリール様。もはや我らに勝ち目など御座いません。ここは戦闘の混乱を利用して何処かへと落ち延びて命を全うし、捲土重来を期す方が賢明なのでは・・・」

「逃げる? ――ハッ、一体どこに逃げるというのだ? どこに逃げられるというのだ?

 忘れるな。我らの背後には『悪魔』が控えているのだという事を・・・」

 

「ーー逃げようにも、まず目の前の敵を倒してからじゃないと逃がしてもらえないんだよ! 悪魔が! 悪魔が俺たちを背中から狙っているんだよ! 敵を撃つか撃たれるか、もしくは味方に撃ち殺されるかしか俺たちに道は残されちゃいねぇんだよ!

 冗談じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!!!」

 

 

 

 ーー上記のような会話が敵の間で交わされてたことなど私は知りません。知りたくもありませんし、知ったからと言ってなにかしら役立てられたとも思えませんしね。

 

 とにかく今は数が欲しい! なんでも良いから数が! 数さえ在れば防げるものと人が増やしまくれますからね!

 

 戦闘の勝利が決まったとたん目的と目標と優先順位が激変するから本当の戦争は嫌なんですよ! ゲームみたいに1から10まで勝利条件が変わらなかったら楽なのにーーーーーーっ!!!(>o<)

 

 

 

 

「これは・・・艦首を並べて突進に移ってきたわね。力ずくで勝敗を決しようとしているときの構えだけれど、これってもう無意味な攻勢よね?

 初日に勝利して当然の国を相手に二日目を迎えている時点で、彼らの侵攻計画は戦略上の失敗を意味しているわけだし」

「ーーだからこそ、さっきから手一杯で対応させられ続けているんですよ! 数で圧倒的に上回れている敵に砲艦三列を横隊にならべて連続斉射しながら波状攻撃なんてされたら勝利した後に響きまくるでしょうが!

 敵の戦艦なんて幾ら沈めたところでお金は入りませんし、撃たれて壊れた施設を倒して殺した相手が直してくれるわけでもないんですよ!?

 死を覚悟した相手は戦後を考えなくてよくなって羨ましいなぁ、オイ!(怒)」

「セレニアさん、セレニアさん。素なのかどうかまでは解らないけど、前世が出てるから隠しなさい。貴女の見た目とキャラとイメージ的には合ってるようで合っていないわ」

 

 

 既に勝敗が決した戦闘において勝利者と敗者の事情が大きく変わるのは当然のことなので、私は当初の『多少の損害には目をつぶり、戦後世界の事を考えた攻勢』から『敗北が確定した敵の攻撃から生き残っている施設を巻き込まさせない防衛戦』へと戦術を移行せざるを得なくされておりました。

 

「人員の交代と役割を切り替えます。攻撃メンバーは簪少佐と織斑さんの二人を除いて総員後退。都市内に残されてるインフラ設備の中から早急に必要不可欠となる物だけを最優先で守り抜いてください。

 とくに鉄橋などの大型交通網は最優先で死守してください。他のを直すのに機材の運搬や重機が自力で運べなくなるとか冗談じゃありません。水道関連施設以上に守り抜かなきゃいけない最重要地点です。絶対死守!」

 

 先生方が乗る量産機は各所へ動かないまま立っているだけで守れるサイズの場所へと配置してありますし、他の専用機乗りさんたちの反応速度と機動性をもってすれば撃たれてから移動しても守ることだけなら出来るはず。

 

「いいですか? 織斑さんと少佐殿以外の方は絶対に撃たないでくださいね? エネルギーの無駄ですから。敵を倒すよりも守ることのみに徹してください。

 当たってもパイロットが死なないISなら、エネルギー切れまで盾として使い潰す戦法が採用できるはずです」

『エネルギーが切れて落とされちゃったら?』

「そのまま素直に落ちてください」

『・・・は?』

「落ちてください。ここは日本です。ホームです。アウェーじゃないので問題なしです。落ちたら地上に降りて歩いて帰ってきてください。そうすれば最悪死んだりまではしません」

『い、いやぁ・・・あたしたち80年代アニメの悪役目指してIS操縦者やってた訳じゃじゃない訳でしてあのその、敗けて落とされ歩いて帰宅のドロンジョ様にはなりたくないって言うかー・・・』

「じゃあ、華々しく名誉の戦死をしてください。二階級特進で国家代表スーパーに昇進できます。勲章と称号も送られてお得ですよ?」

『死んだ後にもらってどうしろと!? あと、勝利が確定している戦場であたしだけ死ぬとか死んでもイヤよ! 絶対に生き延びてあんたとは決着つけてやるから覚えときなさい! あたしはまだ諦めた訳じゃないんだからねーーーーーっ!!!』

「その意気です、凰さん。がんばってください。・・・・・・ところで諦めてない私との決着って何のことーー」

 

 

 ブツンッ!!

 

 

 ーー切りやがりましたよ一方的に・・・。ちくそう、最後の最後まで指揮官役の私の立ち位置なんてこんなんかい。

 

 

 ・・・ああ、もういいです。それより攻撃役のお二人への指示がまだでしたね。大雑把になりますが経験豊富な(片割れは何故だか豊富になってしまった口ですが)お二人なら自己判断で適宜応対してくれるものと期待しておきましょう。

 

「攻撃メンバーは簪さんが艦隊の周囲をグルリと回りながらミサイルを中央に向けて乱発。織斑さんは海底からの奇襲を敵に警戒させることで位置調整を促してください。

 全体としての位置情報はナターシャさんが得意だとのことですので俯瞰視点でこちらから送り続けます。できるだけ防御を意識させ、球型陣に編成し直すよう仕向けてください」

 

 包囲態勢下におかれた敵は防御本能に身をゆだねて戦線を縮小し、密集体型をとる。アスターテ会戦で同盟軍第二、第四、第六艦隊が採用して破れた戦法です。

 

 あの時には数の上で仕掛けてきている同盟軍が全体を合計して敵の約二倍を誇る四万隻、仕掛けられてる帝国軍が全軍揃っている状態で二万隻でしたが、今回のこれは仕掛けられてる敵の総数が遙かに多く、こちらは少数精鋭。

 ただし主力兵器がISである私たちに比べて、敵は鈍重な戦闘艦の群れ。古来より騎兵は数で上回る歩兵に勝利し、攻城兵器は届く距離まで近づかず近づかせねば良いだけの代物。機動力で掻き乱しても良いですが、今回は敵に塩を送られていますので最大限に有効利用させてもらうといたしましょう。

 

「敵を沈めず、蝸牛のように縮こまって丸くさせてしまえば艦砲で狙える方角は限られてきます。味方が邪魔で中心近くの艦は撃てなくなりますしね。徐々に包囲していって最終的には退路を断ち、降伏を呼びかけます。敵を沈めるのは厳禁です。

 ーー戦後日本の港で、沈んだ戦艦の引き揚げなんて一大プロジェクトは御免被りたいのでね・・・。その為の布石は整えてありますからご安心のほどを」

 

 はぁ・・・。溜息をついて休憩タイム。やれることは大体やったので、しばらくの間は結果待ちですかね。後は野となれ山となれ。前線を信じて待つことにいたしましょう。

 

「ーーそれにしても、敵が手に入れたい手土産って何なんでしょうかね? 焦っていて考えてる余裕がありませんでしたが、この段になって攻勢に出たのは犠牲を無視して手に入れたい何かがあったはず。だと言うのに何ひとつとして手柄首になりそうな物と人が思い浮かばないんですけども・・・」

 

 総理は昨日の晩遅くに自衛隊が確保したそうですし(伊能のおじさんが知らせてくれました。生きてやがったのか、チッ。と思ったのは内緒です)そもそも彼女に敗戦の罪を軽くしてくれるだけの価値があるとは思えない。

 日本は民主国家ですからねぇ。総理大臣の命で国が買える物なんでしょうか? あんましよく知りませんから解らないんですけども同盟最高評議会並の権力は持っていると判断しても宜しいんでしょうかね? つまり、自分の命ほしさに勝ちかけてるところを無条件降伏して敵に祖国を売り渡すとかが可能なのか否か。

 

 余裕ができた為なのか、そんな風にどうでも良いことを考え始めた私のことを不思議そうに見つめ返しながら、ナターシャさんは手元のコンソールを操作しながら致命的な問いかけを発してこられました。

 

 

「そもそもの疑問で悪いんだけど・・・日本って誰が国家主権者と言うことになっている国なのかしら? 私たちアメリカ人にはまずそれが判っていなくて、困るときが多々あるのだけれど・・・」

「・・・・・・・・・」

 

 い、痛いところを突かれてしまいましたね・・・。これって私が答えなくちゃいけない質問なのでしょうか・・・? ものすっごく嫌すぎるんですけども・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・国民です」

「は?」

「・・・・・・日本国在住の有権者たる市民の皆様方です」

「ごめんなさい、セレニアさん。ーー意味が分からない」

「ですから!」

 

 なぜだか分からないけど涙が出ちゃう、男の子じゃなくなってるのに状態な私は人差し指でモニターの幾つかを指さしながら怒鳴りつけるように全力で彼女に日本の民主政治について説明して差し上げます。

 ああ、もう! 私もなんだかんだで色々変わってきたなぁオイ! 嬉しくない上に恥ずかしさで胸一杯だよコンチクショー!!(ToT)

 

 

「日本は国民主権の国なので、国民の皆様方が国の行く末を決める最高責任者なんです。みんなの総意で国を動かしていこうという理念の元、政治家のみなさんには一時の権限と地位を与えて政治を担わせ、払った税金の中から給料を分配する。

 国民一人一人では出来ないことをやってもらうために政治家という専門職が必要になり、一時雇用する。雇うときには全員参加の選挙で選ぶ。

 選んだからには選出者が執政を犯したときには、責任者である国民自身が責任を負わなければならなくなるのが日本の民主主義なんです! これで良いですか!?」

 

 ふー、ふー、と顔を赤くしながら息も荒げる私の前でナターシャさんは眼をパチクリさせた後、ゆっくりとしていて優雅な所作でモニターのひとつを指し示し、

 

「あの人が国家の最高責任者なの?」

 

 そこには会戦前のニュース映像で「やべぇよ、やべぇよ、超ヤベーっすよ」と、何人なのか一見しただけでは判別できないけど、何故だから誰もが知っている日本人な姿格好をしている若者が映し出されておりました。

 

「・・・そうです」

 

 血を吐くような想いで私はうなずきました。

 

「この人も国家の最高責任者?」

 

 次に指さした先に移っていたのは世界大戦に関する報道と大物芸能人の不倫騒動を同じくらいに熱い口調で非難している偉い大学教授で有識者のお爺さん。

 

「・・・・・・そうです」

 

 理由もないのに赤面している顔を隠すために俯きながら私は蚊みたいに小さい声で返事をしました。

 

「そちらに写ってる人も日本の国家主権者の方なの?」

 

 最後に指さされたのは(お願いだから最後であってください。もう私、お嫁にいけないとか言い出しそうな気分なんですよ~(ToT))、激烈な調子で政治家や芸能人を罵倒しているマスコミさんが「彼らには常識というものがない。人の気持ちというものがまるで分かっていないんだ」と、自分のことを遠い棚の上に放り投げて拾ってくる気もない人たちを熱心に応援している大衆の皆様方。

 

「・・・・・・・・・そうです」

 

 ・・・ヤベ、マジで死にたくなるほど恥ずかしくなってきちゃったかも知れません・・・。

 自分にはその権利がないと分かっているのに恥ずかしい気持ちになるのを抑えられないから、二重の意味でマジ恥ずかしい・・・。

 

「あの人もこの人もそちらの人も、みんなみんな生きているんだ、国家主権者で責任を担っている日本の国民なんだな方たちなの?」

「あの人たちも、この人たちも、そちらの人たちも、みんな一律で責任を分け合い担っている誇り高き民主国、日本国民の皆様方ですよ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぅ」

 

 う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっん!!!! ナターシャさんがセレちゃんのこと苛めるーーーっ! もうヤダーっ! 元の無責任な日本人の若者でいられる前世に帰りたいよーっ!(>ュ<。)ビェェン

 

 

「・・・・・・まぁ、今の会話で米軍残存艦隊の攻撃が当てずっぽうに近いものであることが分かったのだから無駄な犠牲ではなかったと思うわよ? ・・・あなたの在って無きが如しな小さなプライドの崩壊も・・・」

 

 うるさいよっ! ほっといて下さいよっ!!

 

「そんな些細な事より、ほら。敵に動きが見えたわよ」

 

 そんな些細なこと=私のプライド崩壊。・・・死んでもいいですか?

 

「・・・後方に控えていた本体が動き出しましたね。これでようやくフィナーレですか・・・」

 

 大遠征の終幕です。後は主演男優による祭りの後のバカ騒ぎが残されてるだけ。

 

 ・・・・・・血祭りという名の盛大すぎる最後のお祭りが・・・ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー米軍派遣艦隊旗艦『テルアビブ』艦橋。

 

「さて、そろそろ茶番に幕を下ろさなくてはな。本隊撤退、前方で敵の包囲下に置かれた友軍に対しては『戦死せよ。文句はヴァルハラで聞く』とだけ伝えてやればそれでいい。

 それだけで奴らは自暴自棄に陥り自爆しようとするだろうからな。それを予測できず放置するような同盟相手ではない。安心して敵将に後始末を任せて、我々は退くぞ。余計な被害を出す必要性がないうちにな」

「ハッ! 早速に」

「それから軍監として体裁を取り繕うために連れてこられたのだと思いこんでいるデラーズ・エイノー中将を呼び出せ。劇のトリを担っていただく。

 ーー『白騎士事件』で功を焦り、軍人として生きていく道を絶たれた御子息を持つ彼のことだ。友軍の危機を放置して高みの見物を決め込んでいる私に対して思うところが多々あるだろうからな。是非とも、正しい軍人精神というものをご教示していただくとしようか」

 

「閣下。先頃の報告によると艦を捨てて敵の包囲網から脱出してきたジブリール少将以下十数名の将兵たちがそろそろ到着すると思われますが、如何致しましょう?」

「全員逮捕しろ。後退命令を出してもいないのに独断で艦を捨て自分たちだけで逃走し、あまつさえ友軍を捨て置いて一身の安全を図った・・・。糾弾されて当然の所行だ。

 軍法会議のスケープゴートとしてこれ以上ないほどに、な。

 ーーそれに、ジブリール分艦隊は司令官以下、所詮は前政権下で優遇されていた特権階級どもだ。つまらぬ噂やデマを流されたのでは今後に差し障りがある。

 毒にも蛇にもなれん小物は籠の中の腐ったリンゴになるしかない。新しき時代にあの様な輩が生きる場所など存在してはならないののだよ」

「・・・!! ハッ! 早速に! 憲兵隊、我に続け!」

『ハッ! 少尉殿! 付いて参ります!(ここに居るより冤罪してた方がマシだ!)』

 

 

 

「ーーどのみち血は流れるのだ。ならそれは微々たる量を減らすよりも、次の時代を創るのに有効利用した方がずっとマシなはずだ。銀髪の魔王よ、君もそう思うだろう?

 ・・・時流を読めず、読もうともせず、流れに乗ることも逆らうことも出来ないまま不平不満ばかりを口にする民衆とも呼べない愚民ども。

 他者を批判し中傷し踏みつける行為を正義と呼び習わし、自分に媚びへつらう者どもを賞賛し、褒め称える。責任をとりたがらない責任者と上位者ども。どいつもこいつも腐っている。この世界は腐りきっている。

 ーー斯様なまでに腐ってしまった世界には、誰かが変革をもたらさなくてはならないのだよ。

 そう。誰かが。誰かたちを犠牲にすることによって・・・な・・・・・・」

 

 

 

 

 

 日本侵攻作戦の総司令官マイントイフェル准将が、侵攻作戦に従事するとき書いたとされる文章が後世にて発見されたそうです。

 

「IS社会が腐った原因は、戦争を完全放棄したことにある。

 批判するのも否定するのも結構だが、完全に辞めてしまうべきではなかったのだ。

 なぜなら戦争とは、辞めるべきものでも捨てるべきものでもなく、適度な付き合い方を覚えて折り合いをつけながら時に利用し、共存してゆくべきものなのだからーー」

 

つづく


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