IS学園の言霊少女(本編終了・外伝スタート) 作:ひきがやもとまち
新年から主人公の出番がありません。ごめんなさい。他のもいろいろ考えすぎて頭こんがらがってまして・・・。あと、内容も頭が微妙なのもあってか微妙すぎる出来に・・・。
回復したいので、私はこれからゲームです。新年年明けはゲームと共にあるべきです。
ジーク・ゲーム!
*なお、完全オリジナルストーリーの戦争物の難しさを実感している今日この頃です。
本気で一から原作準拠でやり直すのも書き進めてます。でないとやってられませんしね・・・。
「相変わらず律儀な奴だなぁ~。そこまで義理立てるほどのことをしてもらった覚えも無い身の上だってのによー」
伊納先輩がソファにふんぞり返りながら、わざとらしい態度特徴で言ってのける。
意味ありげな目線まで向けてくる辺り、何を言いたいのか明らかすぎて溜息しか出てこない。
まったく、私がお望み通りの言葉を言わなかった時には何をされるのか・・・考えたくもないね本当に。
「性分ですからね、仕方がありませんよ。だいたい、私がこの性分を持ってなかったら最長でもクリスマスまでしか生きられません。貝木先生によって人間爆弾にされた同僚たちと同じ場所に連れて行かれるのはゴメンです」
やはりと言うべきだろうか。先輩は規定通りの言葉を言ったことでニヤリと嗤い、私に第一関門を突破したことを無言のうちに伝えてくれる。
・・・ふと疑問に思ったんだが、なぜ平和な日本で政治家やってるはずの私が悪の組織の幹部みたいな試練を受けさせられているんだろう・・・? どう考えても場違いだし国違いな気がしてならないんだけども・・・。
「おいおい、恩知らずなこと言うもんじゃねぇよ。貝木先生が俺たち教え子たちをどんだけ可愛がって育ててくれて、適材適所の人事配置をしてくれてたのか忘れたのかぁ?
かー! 冷たいねー、冷血漢だねー。あれで日本は来るべきIS時代に対応して経済発展できたって言うのによー」
「・・・各国がISと言えばモンド・グロッソか軍事転用かで頭がいっぱいになってる最中にダミー会社使いまくって、新規の民需用IS企業を乗っ取りまくっていったの誰でしたっけね・・・?」
「あったなー。そんな不幸で痛ましい出来事が。
国が保有するIS技術を投じて希に行う大規模事業が、毎回のように筆頭株主が弱気になって言いなりになってくれて助かったよな~。アレって何でだったんだろうな?
貝木先生と俺のコネクションを最大限使ったところで一社につき3~4パーセントまでしか株式取得できなかったのになー」
「名義が二十以上に分割されてて、ダミー会社だけで事実上の独占してしまっていたからですよ! 株主総会の直前に40パーセント以上の持ち株が特定の一人に集まるよう仕向けられてお終いにならない企業が存在する訳ないでしょう!?
つか、どこから出してきたあの多額の資金! 絶対日本の国費だけじゃ足りない額だったのに!」
「日本で開発したIS技術を売った。情報公開が義務づけられてたから世界同時公開しなけりゃならんので「おたくの国が他より先に買いたいのなら・・・」って言ったら、アッサリとな」
「最低だ! 最低のオッサンだ!」
そして、そんな最低最悪のオッサンたちと共謀して今の日本を作り上げた私も最低だ! こんなクズが日本を牽引していく時代は終わった! 終わらせなきゃいけない!
その為には誰かが業を背負って民衆からの非難を浴びに行かなくちゃならない!
「まぁ、格好良いこと言いつつも、やるのは単に内部告発なんだが」
「ぶっちゃけましたね! その通りですけども!」
ええ、その通り内部告発ですよ! 平凡きわまる内部告発! 好きでしょ民衆はそういうの。
好きな物を与えて民心を操作する方法は貝木先生からも議長からも国防長官からも教わりましたからって、私の先生に禄な人間がいなーい!?
「うひゃひゃひゃひゃひゃっ! ま、お前さんが変わっていなかった様で安心した。これで俺も不必要な死体は作らなくてすむ」
「・・・先輩が僕の始末屋を兼ねてたんですか・・・?」
「いや? 俺は単なる確認役。本命はお前の息子さんな」
「息子かよ! てゆーか、汚染されるの早すぎだろ我が息子! 司法試験受かって弁護士資格手に入れたばっかりだろうがお前はさぁ!」
「そして、就職して初めてあげた大手柄が実の父親の無実を証明したことで大金星となるシナリオ通りな展開に・・・」
「い・う・なーーーーーーーっ!!!!!」
「うひゃうひゃうひゃひゃっ!」
馬鹿笑いを続けるバカなオッサンと一頻り騒いでから、私はようやく本題に入るのが可能となった。
「ぜぇぜぇ・・・ぎ、議長と国防長官ーーいえ、大統領閣下の方はどうなんです? 議会の主戦派とかは沸騰してきましたか?」
運動不足故なのか息が上がって肩で息をしている私を見下ろすように、ソファに寝転がりながら、伊納先輩が手に持つグラスをゆらゆらと揺らす。中に満たされた赤い液体が血の色を彷彿させる。
だがしかし、中身はワインではない。トマトジュースである。
意外と味覚が幼い人なので、はじめてワインを飲んでからと言うもの「しょっぱい」として、赤い色の付いたどれでも同じ意味合いを持つとばかりに、ワイン以外であれば何でもいいらしい。節操がないのは師匠譲りなんだろう。たぶんだけども。
「手こずっている。主戦派議員と民間人たちによる喧嘩沙汰が耐えなくなって来たらしい。おまけとして、それらに軍部の一部が荷担したり、反戦派の擁護運動としてテロを計画する連中なんかまでもが生まれ出る始末だそうだ。完全にアメリカも狂い始めてきたみたいだぞ」
「・・・図らずも貝木先生の予言が的中しましたか・・・」
「ああ、そうだな。
尤も、粗方の事態と展開そのものは議長も大統領も予測していた事態ではあるし対応策の準備も進めて来てたんだが・・・あの人たちにはどう足掻いても理解できないし予測も付かない歴史上の異分子的イベントがひとつだけあるからな・・・」
途中から苦々しげな口調と表情に取って代わった伊納先輩の顔は不快さの余りに歪みきり、色々な過去を飲み下すためにトマトジュースを一気飲みして空にする。
ーーだが、気持ちは分かる。確かにそれを人類史における毒と解釈するのは今を生き、今までを生きてきた現代日本人にとっては痛恨事だろう。全力で否定したい気持ちにすらなるだろう。
だからこそ、貝木先生はこの未来を予言できて、それを聞いた我々全員が否定するため全力で未来の構築に取り組んだ。
だが、その結果はーー
「『平和とは力と力の均衡によって成り立っている状態であり、戦争は相手が問答無用で攻めてくることから始まる。こっちが武器を捨てれば相手も捨ててくれるなんて都合のいい妄想は侵略者の野心に火をつけるだけ。
それを世界中の誰もが忘れ果てた時、平和が終わって第三次世界大戦が始まり、やがては終末戦争へと雪崩込むだろう。十二分以上に留意されたし。
願わくば『平和の毒』を解毒剤の範疇で使いこなせることを全人類国家に期待する』
・・・はじめてアレを聞かされたときには『この爺、遂にボケたか』って思ったものでしたが・・・」
貝木先生が政治家時代に開いてたセミナーだか後援会だったかで聞かされた一節だが、身震いするほど現在の状況に合致しすぎてもいる。あの妖怪爺さん、本当に何者だったんだろう・・・。
「十年。言葉にすれば二文字でしかない言葉で表せる時間が、これほど大きな影響を人の心に与えるなんてことは、戦後から復興して繁栄を極めていく過程で日本と日本人の心が腐っていくのを実感しながら俯瞰して見てきた現代日本人にしか本当の意味では理解できないことであるのは確かだったからな。
俺もお前も議長も国防長官も、あまりに想定が甘すぎたか・・・・・・」
ふんっ、と鼻で笑い飛ばすとオカワリを要求してくる先輩の傍若無人ぶりに苦笑しながらも私はジュースの瓶を持ってきて手渡しする。
勝手知ったる何とやらだが、表向き政敵同士だった我々がここまで親密に相手事務所の間取りを知ってたことが今の日本の豊かさを形作って来たなんて本当に誰が信じてくれるんだろうなぁ~。
「『白騎士事件』以降の十年間で世界全土に波及し尽くした『平和の毒』に、人類の半数以上が汚染されていやがった。IS条約での負担を日本一国に押し付けすぎたんだ。おかげで、楽してきたツケを世界人類総出で支払わされてんのが現在の情勢だよ。
開戦を想定していたアメリカでさえ軍の大半は知らされていなかった事態に当初は熱狂していたが、徐々に平和の味を思い出し始めた連中が台頭し始めてきやがった。
『命は尊いから争いをやめて、戦争を終わらせて』、最近流行ってる歌だそうだが・・・奴ら本気で政治家が戦争したくて戦争しかけてるなんて思ってやしないだろうな?
こちとら心底から、戦争なんて巨大消費活動はゴメンだと思っているんだがねぇ」
「・・・・・・」
先輩の言葉に私は言葉もなく黙り込むことしかできなくなる。
なにしろ私も若い時分は、同じ様な非難を国と政府と世の中に対して浴びせ続けていたからだ。
年寄りたちから「最近の若者は」と言われる度に心の中で「これだから過去ばかり語る老いぼれどもは」と罵り文句を言い続け、戦争危機が叫ばれる中でテレビから聞きかじった情報を周りに語って聞かせながら優越感に浸り、別の番組を見ていた奴が別の見解を示したらにわか知識で論破しようとがなり立てる。
即席のエセ軍事評論家が世に溢れ出してた時代に僕は学生時代を謳歌してたんだ。人の心が如何に『平和の毒』に対して耐性が薄いか誰よりも近くから見物できる距離にいた。
見る気にさえなれば何時でも見れる。少しでも目を開けば世の中は、情報と可能性と危険性と光と闇と戦争勃発の危機に満ち溢れてた。
世界大戦しか知らなかった僕たちは専門家ぶる老人たちを嫌ってたけど、そんなのは井の中の蛙の同族嫌悪だ。知らないと言う点において、彼らと我々に差程違いはない。
『現代の戦争を知らない』事に関して僕たちと老人たちは全く同じ世代の日本人だったことに政治家になってようやく気づくことが出来た私は、あの頃よりかは進化できていたのかな? それとも気づく前よりかはマシになった。その程度の進歩に過ぎないのだろうか?
私には分からない。今も昔も私は家の名前で生きている人間だ。苦労した祖父のおかげで楽が出来た両親の間に生まれた戦争も現代戦も知らない世代だ。本当の意味で現代の世界大戦を理解するには、あと三十年くらいは待って資料が公開されないとダメかもしれない。
「ここに来る直前に議長から最終決定が成されたと連絡があった。
『戦争を終わらせる』ぞ」
伊納先輩が固い声で言ったのを耳にして、私は彼の顔を見つめ直した。
冷徹に冷酷に犠牲の数を覚悟の上で平然と『戦争を終わらせるために焼き尽くす人々』について語り始めた彼の顔を。
「アメリカから日本に遠征軍が派遣される。これを完膚なきまでに撃滅させて、アメリカを停戦交渉のテーブルに付かせろとのお達しだ。映像と犠牲の数で主戦派を押さえつけ、反戦派を勢いづかせる。その後は適当な身内を奴らの懐刀として送り込んでクーデターを試走し、用が済んだ主戦派の老害どもを襲わせて処分させる。
後は簡単だ。街ひとつを占拠した連中を、住人には被害を出すことなく根こそぎ殺し尽くせばそれで良い」
「簡単に言ってくれますね・・・。そんな難事業をいったい誰がやるのです? マイントイフェル大佐には向いていない任務だと思いますけど・・・」
「大得意な奴がいるだろ? そいつにやらせようぜ」
「誰ですか? それ」
「『セレ坊』。戦力的にも思想的にもアイツが一番ふさわしい任務だ。戦後アメリカと日本が手を携えるためにもパートナーとして世界に対しアピールしなきゃならんしな」
「・・・・・・・・・」
・・・これはもう、開いた口がふさがらない。塞いでやる必要性がないほどに。
「・・・日本が他国に軍事力を派兵するのは・・・」
「IS学園に国家権力は介入できんよ。連中がやりたがったら止める術が日本政府にはねぇな。無論、それを見た自国民と他国民が憲法違反だと叫びたてるのに責任とって辞めさせられるのは、与党の担う役割だから仕方がない。辞めた後で殺されるかどうかは一度でも権力を求めた者が負うべき自己責任だし」
この人は一回か二回、生き地獄へ落とされるべきだと思うのは私だけでしょうか?
「・・・先輩はどうなさるんです? 戦後の何もなくなった日本にうま味なんか残ってませんよ? それでも政界に舞い戻るおつもりで?」
「おうよ、当たり前さね。何もかも綺麗サッパリ焼け落ちた焼け野原から日本を再興させた先人たちに続けってな。
まぁ、あの頃よりかは遙かに難易度低くなってるし、成功すれば得る物もデカい。ハイリスク・ハイリターンは投資の基本って奴でね。
何もかもなくなって老人どもからも権力が奪われた後の世界なら、自分のやりたい様に作りたいように日本を再生させられる。
今度こそ正しく経済大国やってる日本をぶち立てて貝木先生の墓に「国賊ここに眠る」って書き記して日本の歴史から抹消できなくしてやるぜ!」
「変な恩返し!」
鶴とは真逆だ! イヤすぎる恩返しだ! 私だったら是非ともクーリングオフしたい!
「とは言え、まずはお前さんが世間様の前で政府の醜態暴露して信頼度を完全に奪い去らねぇと始められねぇんだけどな。首都圏の連中に気づかせないため物資の徴発や情報規制、自衛隊を出動させての国道封鎖に封じ込め。
何でもやってる事実を明かして混乱を爆発的に増大させねぇと戦争責任を誰も意識しやがらねぇ。
現代戦は誰もが参加者で当事者だ。部外者なんざ一人もいねぇ。それを誰も皆に自覚させとかねぇと連邦政府成立時に大量虐殺を行わなきゃならなくなる。最終目的はそこじゃねぇ以上、もうそろそろ終わらせねぇとやべぇだろうな」
「・・・はぁー・・・。まぁ、私の方は引退を視野に入れた上での政治活動だったから良いですけど。いえ、良くはないですけど田舎で余生を安楽に過ごす準備は万端にすませてありますし何とかなるんですけども。
ーーで? そちらの準備はどうなんです? 打ち上げシャトルは確保できたので?」
「バッチリだ。安心しろ。お前の信じる俺を信じろ」
1ミリグラムも信用ないんですけど、その場合には・・・?
「安置されてる『白騎士』は、俺たちからの提案に賛成した。十年近くかけて積み立ててきたIS関連の技術データの蓄積が結実してISと意志疎通ができるコンピューターの開発に成功できたよ。白騎士事件前から地道に研究続けてきた甲斐があったってもんだよな~」
「ほほう! それでそれで? 結果の方は?」
「交渉は大成功。奴はISが戦争兵器として利用されてる現状を知らされて座視できなくなってるみたいでな。意志を持った専用機のISすべてを率いて宇宙へ上がって、お空の上から地球を狙う外敵から守るためにも眠りにつくとさ。その為のシャトルを提供すると代わりとして核兵器の全てを持ってってくれって頼んだら「良いよ~」って」
「・・・えらく簡単に事が運びましたねぇー・・・。議長でさえ「難しい交渉となると思うが・・・」って難色示しながら先輩に一任した任務だって言うのに・・・」
「そこはほら、アレを作ったのは篠ノ之束で、アレ使ってたのは織斑千冬だから」
「ああ・・・なるほど・・・」
単純バカの天才児二人ね。うん、この人に口じゃ勝てん奴らだわ絶対に。
「篠ノ之束が保有している世界中全て監視可能なコンピューターも総動員させて紛失した分も廃棄予定の分の廃炉を計画中のも含めて全部ぜ~んぶISに護衛されながら、お空の上まで飛んで行け~♪ 大戦時から続いた負の遺産は残らず消え去れ糞ヤロウ!
ま、なくなったって作りたがる奴は消えんだろうし居なくなることもないだろうけど、それは残された第三次大戦以降に生きる人々の自己責任と言うことで」
「悪党だなぁ~・・・・・・」
呆れながらも肩の荷がおりたことでホッとしている私の耳に、「ボーン、ボーン」と除夜の鐘を打つ音が聞こえてきた。
・・・東京都だけは新年を祝う余裕があるんだよなぁー。その為に地方が干上がってますけども。
「よし! 年明けだ! 飲みに行くぞ筆木! もちろん、ノンアルコールでだ!」
「はいぃぃぃぃっ!?」
ちょ、おま、なに言って・・・あんた地方がどうなってるか分かってて言ってるよな本当に!?
「良いじゃねぇか別に。俺たち二人が節制したって、地方で飢え死にした連中が生き返るわけでもないんだしさぁ。自己犠牲なんて自己満足だ自己満足。やりたい奴だけやらせとけば良いんだよぉー。大体作っちまった料理は今更畑にゃ戻せねぇんだぞ~?」
「そういう問題じゃありません! それにほら、あれですよあれ。あれです。政治家にとって年末年始は意外と忙しいんですってば!」
「いいじゃんいいじゃん、別に構わねぇじゃん。来年からは今年より遙かに忙しくて無駄な徒労の増える年末年始を過ごさせられるんだし、今だけでも楽しんでおけよ~。
側だけ立派で中身空っぽのビル群や倉庫が建ち並ぶ前の、物に満ちあふれた東京最後の雄姿を目に焼き付けにいこうぜぇー。
今年の終わりが世紀末~♪ 21世紀は10年ちょっとで終わりまーす♪ 来年からは新世紀に改元されるんだからぁ~♪
来年は戦争の終わりで始めよう! ア・ハッピーニューイヤー!」
「重いな!? その年末ハッピー!」
世界が混迷を深める中で終わりが近づき、戦争の終結は目の前まで迫ってる。
流血を伴う戦闘停止。莫大な流血を伴う終戦条約の締結と連邦政府の設立。
人類はなにも学ばない。学ばないから生き延びさせて学んでもらい続けるしかない。
次の平和を迎えるために今の戦争を戦争で終わらせる。次の戦争が起きる日までの準備期間としての平和を取り戻すために。
愚かな行為と知りながら、それでも人類を生き延びさせるため戦争し続ける。
いつの日か人類が戦争をやめられる日が来るまでずっと、人類は戦争をやめたりしないし、戦争を終わらせるための戦争をやめる事なんて絶対にない。
それが僕たち私たちの、戦争に携わった人たち全てが果たすべき責任と義務なのだから・・・。
「ところで、先輩。セレニアちゃんたちの持ってるISも宇宙へ行って・・・」
「くれないよ? 行ってくれる訳ないじゃん。分かり切ったこと聞くなよ。アホなんじゃねーの?」
「やっぱり! そうだと思ってましたけどね! アイツ等だけ別世界に生きてますもんね!」
「他にもアイツ等が使いたいとか言ってたから、幾つか量産機をおいてくことに・・・まぁ、IS産業関係者が全員失業しても困るから多少ならって了解しといた」
「負の遺産がいっぱい! いつか地中深くに埋めて何千年間も眠りにつかせてやる!」
ーーこうして富士山がマウンテンサイクルになったり、ならなかったり。
つづく
セ「私たちって、年明け時には何やってたんです?」
一「ロリ巨乳と姫初め」
シ「初日の出を見ながら、愛する妻の隣でモーニングコーヒー」
ラ「お母様と一緒にお布団の中です!」
セ「初夢の内容は聞いてません!(顔を赤くしながら)」
水銀少佐「マァァァァァァルグリッドォォォォォォ!!!」
全裸教祖「新年最初のーーフル・ヌゥゥゥゥゥッド!!!」
セ「新年早々、近所迷惑な騒音はやめなさーーっい!!!(普通に激怒」
今年もIS学園はこんな感じで行く予定。
こんなんでも良ければ、今年もよろしくお願いします!