IS学園の言霊少女(本編終了・外伝スタート)   作:ひきがやもとまち

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シャルロット分が不足しすぎたのでシャルメインにしたらシャルが壊れました。
シャルロッ党の方々はマジで読まないでください。本気でヤバいです。

それと、リクエストがありましたので幼女戦記の主人公ターニャ様を主人公にしたISを書くことにしました。次回に番外編として載せます。
最初はデグさんっぽいセレニアになっちゃうかもと心配していましたが、わりとデグさん感が出せそうで嬉しいです。

幼女戦記は素晴らしい。TS転生幼女は超素晴らしい。
あと、本音さんネタをやりたいです。


17話「伝説の誕生」

 モニターに映される映像の中で、一夏君たちが死闘を繰り広げている。

 

 いや、誇張表現は止めよう。自分が惨めになるだけだから。

 正直に素直に嘘をつかずに正しく言えばーー

 

 一夏君たちは今ーー“地獄”を創っていた。

 

「ああ、いい音だ・・・。

 身体の底に響く、実にいい音だ。脊髄が悲しく踊り、鼓膜が歓喜に震える。そして、それを常に死と隣り合わせのこの地で感じる事ができる喜び・・・。

 なんと充実した仕事か!!

 すばらしい!すばらしい、ラスト・バタリオン!!」

 

 銀の福音へと砲撃を続けながら簪さんが狂ったように哄笑する。

 セレニアが「またなんか混ざってる・・・」と、よく分からないことを呟く声がした。彼女は時々こういう不思議なことをいうけど、ボクにも他の誰にも意味を理解できたことがない。

 

 ーーそれが今のボクには・・・ものすごく悔しい。

 

「うっふっふ~。砲撃の間隙を縫って接近しようとしたって無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ーっ!!

 そ~れ、空裂X字切りーーーっ!!!」

 

 砲撃によって発生した煙を煙幕にして福音が簪さんに接近しようとするのを、篠ノ之博士が相手に近づくことなく、紅椿の空裂をX字を描くようにして振り下し、ビームの斬撃を発生させる不意討ち戦法で遠距離から妨害する。

 煙幕が邪魔で紅椿が目視できない福音は当てずっぽうで反撃するけど、もともとが特殊射撃型であり、セレニアの予想通りに小粒弾頭しか射出できないらしい福音の攻撃は有効射程距離外にいる篠ノ之博士には届かないし、届いてもダメージ量は微々たるもので特に影響はないみたい。

 

「空裂は初動の遅さをカバーできれば有効な武器ですからね。ビームですから威力があり、防御すればバリアに使うエネルギーを大きく消費する。接近戦よりかは中距離戦向きの武器なんだと思います。レーザーライフルと違って“点”ではなく“線”で攻撃できるので、命中率は通常の射撃攻撃よりも格段に上がりますしね。

 ようするに防ぐのではなく躱すしか有効な防御手段がないんです。ならば、躱させることで距離を開けさせるためにも槍代わりとして使えばいいんですよ。

 今回はその応用です。薙ぎ払いによって相手を寄せ付けなければ後方の味方は安心して砲撃できる。怪我なく勝てるに越したことはありません」

 

 ごく当たり前のことのように、セレニアは篠ノ之博士が造ったばかりの新型IS紅椿の運用法を大きく変更する。

 普通なら何度も実験と演習をくりかえすことで判明する機体特性を武器の効果と機体スペックを聞いただけで理解できちゃうあたり、ちょっと卑怯なんじゃないかなと思うんだけど本人に自覚はなさそう。

 

 ・・・セレニアって他人のことはよく見えてるのに、どうして自分のことに関してだけは、あんなに節穴なんだろう・・・?

 

「・・・! なんかアイツ光り始めたわよ!!」

「まさか・・・セカンドシフトですの!?」

 

 鈴が警告を発してセシリアが悲鳴じみた声を上げる。

 この中で戦闘中に次の段階に移行したISを見たことがある操縦者はセシリアとセレニアだけ。そして、セレニアが操縦では素人である以上、セシリアだけが進化したISの性能がどれだけ上昇するかを知っている。

 

 だからこその悲鳴。

 ただでさえアメリカ・イスラエルの共同開発した第三世代機。そのスペックは、ボクのラファールはおろか鈴の甲龍すらも上回っている。

 いったい、どれほどの強さになるのか全く予測がつかない・・・!

 

「まぁ、だからといって、わざわざ進化するのを待っていてあげる義理はないですけどね」

「うおおおおぉぉぉぉ!!!

 大将首だ!大将首奪って俺の手柄になれやぁぁぁっ!!!」

 

 セレニアの呟きに呼応するかのように一夏君が上空から一直線に落下してきて、その手に構える零落白夜の切っ先を福音の頭上へと叩きつける。

 

 相手のバリアー残量に関係なく、切り裂いた本体に直接ダメージを与える雪片の特殊能力『バリアー無効化攻撃』。

 ISの絶対防御を強制発動させて大幅にシールドエネルギーを削ぐ直撃をまともに受けて無事にすむISは事実上、どの国にも存在していない。

 当然だけど福音も例外ではあり得ないし、すでに戦闘の中で負っていたダメージ量が蓄積されている。

 

 その結果としてーー

 

『・・・・・・』

 

 動きを止め、機能を停止させた福音は両手をダラリと降ろす。

 アーマーを失って装甲が解除されていく銀の福音の中から現れたのは、二十歳ぐらいの金髪の女性でーー

 

「ひ、人が乗ってたの!? プログラムの暴走で暴れ出したって話だったじゃない! 聞いてないわよ、こんなの!!」

 

 その光景を見た鈴が憤慨する。

 無理もないと思う。だって、ボクたちは危うく“人殺し”をさせられるところだったんだから。

 敵がボクたちを本気で殺しにかかってくる以上はボクたちも本気で応戦せざるを得ない。手加減して勝てるような相手じゃないし、偶然の一撃が致命傷になる場合だって想定できる。

 IS戦闘に限らず、戦いに絶対はない。

 フランスで訓練を受けている最中に何度も教えられたことだけど、実践できるかどうかはまた別の問題。

 

 もしかしたらを想像して青ざめるボクたちの中、一人だけ不思議そうな表情をする女の子。

 この状況でこんな顔ができるのは彼女を置いて他にいないと、ボクは断言する事ができる。

 

「・・・? なにを驚いているんです?

 世界一の工業力を誇るアメリカが戦闘用の無人ISの開発に成功したなんて知られたら安全保障に意味はなくなりますよ? 日本に通達してきた時点で有人だということは確定事項でしょうに。

 ーーと言うか、私はそういう前提で損傷を与えないために今回の作戦を考案したんですけど、もしかして皆さん撃ち落とす気だったんですか?

 下手したら死にますよ? 相手の操縦者」

『う・・・』

 

 全員が一様にうめき声をあげる。

 あまりにも正しすぎる正論に反論できないけど、あの時点でそこまで読めるのは本当に常識で済ませていい問題なのかなぁ・・・。

 

 呆れたように、もしくは疲れたように「まったく・・・」と溜息をついたセレニアだけど、いつもどおりにボクたちのフォローも忘れない。

 

「まぁ、今回は組み合わせがよくて状況にも恵まれすぎましたからね。運が良かったと言うべきなんでしょう。

 接近戦特化、中距離戦特化、砲撃戦仕様とタイプの違う機体がそれぞれ一機ずつあり、敵は特殊射撃型がわずかに一機のみ。

 そりゃあ勝てますよ。誰でもね。数の差で押しきっただけですから自慢にもなりません。

 数を揃えるのは戦争の基本ですが、べつに私が揃えた訳でもありませんし。むしろ、IS学園全体で勝ち取った勝利と言えるでしょう」

 

 綺麗にまとめたセレニアだけど、当然のように誰も納得しない。

 不満顔のみんなを余所に、即席の指揮所にしている大座敷につめている女生徒の一人が真っ赤な顔をしてセレニアに声をかけた。

 

「総司令官殿! 一年4組所属ドイツからの留学生ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフであります。

 失礼とは思いましたが、至急にお伝えすべき事案を発見いたしましたので報告にあがりました!」

「・・・私、総司令官でも指揮官でもないんですけど。むしろ、本来はここにいちゃいけない一般生徒なんですけど。オブザーバーですらないんですけど・・・。

 ーーはぁ、まぁいいです。

 それで? 新型のどちらかに欠陥でもありましたか?」

「いえ、欠陥と呼べるほどのものではありません。

 が、不審を感じるには十分すぎましたので、総司令官殿の判断を仰ぐべきだと愚考した次第であります」

「だから私は司令官じゃないと・・・ああ、もういいです。分かりましたよ。司令官でもなんでもいいので、とりあえずデータを拝見させてください」

「ハッ! こちらになります」

 

 その女生徒が差し出したのは一枚のコピー用紙で、内容は紅椿のスペックデータと特殊能力についてだった。

 その中で一カ所だけ赤丸で囲まれている部分があって、そこには『絢爛舞踏』と記されている。

 

「・・・なるほどね。ようやく合点がいきましたよ。

 どうりで色々と辻褄が合わないわけだ・・・」

 

 一人だけ納得したように嘆息されても困るんだけど・・・。

 

「ちょっと、セレニア。一人だけ納得してないで説明しなさいよ。

 この絢爛舞踏になんの意味があるっての。単なる白式専用のエネルギー回復機能じゃない」

 

 鈴が言うけど、まさにその通り。この武装にそれ以上の意味なんてない。

 

 『絢爛舞踏』

 白式の一対零のエネルギー消滅能力に対して一対百のエネルギー増幅能力として、互いに対となるように設計されている単一仕様能力。

 従来ならば事前準備が必要なうえにコア同士のシンクロなど問題が山積みな他のISへのエネルギー提供を機体接触だけで即座に可能とする。

 エネルギー消費量の多さのせいで欠陥機扱いされている白式だけど、紅椿と組み合わせれば欠点がなくなり、その絶大な破壊力を存分に発揮できるようになるので一夏君としてはありがたい能力なんだろうなと思う。

 

 でも、逆を言えばそれだけでしかない。

 モンド・グロッソが一対一で戦うこと前提の競技であり、IS開発における最大の目標がモンド・グロッソ優勝である以上この能力にそれほどの魅力はないと思うんだけど。

 

 ーーでもセレニアにとっては、それこそが重要だったらしい。

 

「本来出撃メンバーに選ばれるはずだった方々の中で、超音速飛行を続けている銀の福音にアプローチできるのは織斑さんの白式だけです。それも、一回きりのチャンスである以上は常識的に考えて零落白夜を使わざるを得ません。

 ですが、そこにISの開発者である篠ノ之博士が世界中が血眼になって開発を進めている第三世代をも超える第四世代を持ってきたら?

 そして、その直後に操縦者を務める篠ノ之さんが篠ノ之博士の実妹であり彼女の専用機だと本人の口から語られたら?

 誰でも「彼女ならばできるに違いない!」と思いこみますよ。

 実際にはCランクでしかなく、成績もたいして良くないうえに実戦未経験だという事実までも都合よく忘れてね」

『・・・!!!』

「紅椿の高性能はこのアビリティーの使用を前提にしているらしく、発動していないときは白式と同じく燃費効率が非常に悪い。その一方で白式と組めば互いの能力を十全に引き出して最強になります。ただし、ワンオフ・アビリティの発動には操縦者の精神状態がISと完全に同調することが必要不可欠。

 初めての実戦で初めて使う機体と完全に同調するなんて無理に決まっているでしょう? それを可能にする方法はただひとつ。

 ーー乗り手が精神的に追いつめられればいいんですよ」

 

 室内に沈黙が落ちた。

 誰もが重苦しい沈黙に包まれて顔を青くさせている。

 山田先生に至っては手で口元を押さえて懸命に吐き気を堪えているほど。

 

 そんな中でもセレニアの声に変化はない。

 普遍の公式を語るかのように落ち着き払って平然としたまま、ごく普通の口調で説明を続ける。

 

「呉越同舟という言葉がありますよね? あれに習って言えば今回がまさにそれです。

 篠ノ之さんはお姉さんである篠ノ之博士にたいして隔意を抱いており、専用機を渡されたくらいでそれは溶けない。当然のように紅椿との完全な同調は望めません。

 では、織斑さんが瀕死か重傷状態に陥ったら? 過去の遺恨や隔意など捨てて“彼を救う力”を求めるでしょう。

 そのタイミングで発動するワンオフ・アビリティ絢爛舞踏・・・。

 ありふれた三文芝居ですが、作意がバレず脚本家の存在にも気づかれなければ感動傑作ですよ。そうでしょう、皆さん?」

『・・・・・・』

 

 誰も答えない。

 誰も答えられない。

 

 篠ノ之博士は、そこまでして何がしたいのか?

 あるいは、何がしたかったのか?

 すべては謎だけど、その傲慢すぎるエゴに誰もが嫌悪感を感じずにはいられなかった。

 

「まっ、いつも通りに私の妄想です。皆さん、あまりお気になさらずに。

 ストレスはお肌に悪いですからね」

 

 朗らかな口調で自説を否定して見せたセレニアだけど、今度もやっぱり誰も納得しない。

 

 ここにいる誰もが彼女にーーただの一般人であるセレニアに畏怖を覚え、彼女の言葉に説得力を持たせるには充分すぎる実績を目の前で示されてしまったから・・・・・・。

 

 

「では、銀の福音のほうは片付いたみたいなので私は部屋に戻ります。VIPばかりの部屋は一般人には居心地が悪すぎて疲れましたよ・・・。

 ーーだから、ボーデヴィッヒさん。そこを退きましょうね? そのままだと、明日の朝まで私はここから動けませんよ? 良い子だから部屋に戻りましょう」

「ふにゅ・・・お母様・・・。・・・・・・おしっこ・・・」

「はいはい・・・。わかりましたから、連れて行きますから。

 だからお願い、退いて。足が痺れて痛いんですよ、マジで」

 

 セレニアの膝を枕にして眠っているラウラを、なるべく刺激しないように注意深く揺すって起こすと、セレニアは痺れて震えている両足をラウラに感づかれないように気をつけながら大座敷を後にした。

 

 

 

 

 

 二人がいなくなった後、しばらくしてボクたち候補生全員はようやく

 

「「「ふはぁ~・・・」」」

 

 と、大きく息を吐く事ができた。

 皆それぞれに思うところがあって、皆それぞれの理由で悔しそうな表情を浮かべている。

 

「・・・あれのどこが一般人なのよ・・・」

「・・・同感ですわ・・・」

 

 疲れた口調で鈴が呟くと、セシリアが同じ口調で同調する。

 ボクだって、それに異論はない。

 アレはもう、なんと言うか・・・うん。よく分からない。

 とにかくセレニアは、決して本人が自称している通りの“普通”じゃないし“平凡”でもない。

 まして“一般人”では絶対にない。有り得ない。

 

「今回もセレニアさんの一人勝ちでしたわね・・・。

 候補生たるわたくし達は一般生徒に勝利を譲られたわけですか・・・」

「惨めすぎるわよね・・・。

 それでいて努力すれば勝てると思うには畑が違いすぎるし・・・」

「参謀とIS操縦者では勝負が成立いたしませんわ・・・」

 

 無力感に苛まれている二人とちがってボクが抱いているのは恐怖だった。

 

 

 ーーいつかセレニアは、ボクを必要としなくなるんじゃないのか・・・?

 

 

 一緒に暮らし始めたばかりの頃には考えもしなかった疑問が最近よく脳裏をかすめる。

 その理由はボクの弱さと、セレニアの強さにある。

 

 彼女は自分が思っているほど弱くない。

 そして、ボクは自分で思っていたほど強くなかった。

 その二つの事実がボクを追いつめ、苦しめる。

 

 もっと力を。

 もっと強さを。

 セレニアの隣に居続けられるだけの絶対的な“戦闘力”を・・・!

 

 彼女が優しくも冷酷な魔界の王女なら、ボクは誇り高きフランス人の王子になれるだけのーー強さと力を!!

 

 

 このボクーーシャルロット・デュノアはセレニアの夫なんだぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

「セレニアぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

「「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!??」」

 

 気づけばボクは黄金のオーラに包まれていた。

 身体の奥底から力と自信と戦闘意欲が吹き出してくる。

 全身に満ち溢れる全能感。

 自分には不可能など存在しないのだという圧倒的な確信。

 

 

 いまーーボクは伝説の超戦士へと覚醒した。

 

 

「ふはははははっ!

 ついに!ついに手に入れた!

 これこそボクが求め続けた最強の・・・いや、伝説の力!

 スーパーフランス人の王子シャルロット・デュノア様の誕生だっ!!」

 

「「スーパーフランス人!? なにそれ!?」」

 

「まだ力が制御しきれないか・・・。仕方ない。

 どこか適当な基地を薄汚い花火に変えてあげるとしよう。

 待っててよセレニアぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

 君の花婿は誇り高き戦闘民族フランス人の王子、このシャルロット・デュノア様なんだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 吹き飛ばした屋根の向こうに広がる星々に向かって宣言したボクは空へと向かって飛翔する。

 

 さぁて、ボクがこの手で吹き飛ばした地球で最初の基地という名誉を、どの国の基地に与えようかーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・飛んでったわね」

「・・・飛んでいきましたわね」

「・・・IS、展開してなかったわよね」

「・・・原則として、会議室に機器類の持ち込みは待機形態のIS以外禁止されていますのにね」

「・・・金髪が逆立ってたわよね」

「・・・金色のオーラを纏っていましたわよね」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

 

『臨時ニュースをお送りします。

 つい先程入った情報によると、北アメリカ大陸北西部において幅三十キロにも及ぶ巨大なクレーターが発見されました。昨日の時点ではいっさい情報がなかったにも関わらず、なぜこれほど大きなクレーターが突然発見されたのか。アメリカ政府にたいして説明を求める市民の声は凄まじく、政府報道官は記者発表の場で、

「以前からその地には、「イレイズド」と通称される戦略拠点が存在しており、当基地においてなんらかの実験トラブルが発生したものと考えている。基地は実験施設ごと完全に消滅したために原因の調査は事実上不可能であり、国民には理解と協力を要請する」

 との公式発表を出しました。

 民心の沈静化を図ったとの見方もありますが、効果のほどは期待できそうにありません』

 

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・セシリア」

「・・・凰さん」

「「見なかったことにしよう(しましょう)」」

 

 

 こうして今日も“IS学園の”平和は守られた。

 

つづく




アラクネ強奪イベントのフラグが折れました。

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