IS学園の言霊少女(本編終了・外伝スタート)   作:ひきがやもとまち

15 / 115
更新遅れてすみません。
他の連載作を優先してたら遅くなってしまいました。
・・・その割には他の作品あんまり進んでませんけどね・・・。

ところで、活動報告に書いた「俺ガイル版言霊少女」ですが、
他作品を更新した後に投稿すると言いましたが、先にこちらを投稿したほうがいいでしょうか?
意外と他作品が進まないんですよね。
ほんとアイデアって出る時は出るのに出ない時はいくら考えても出ないもんですね・・・

あと最近やたらと文章が下手ですみません。頭が色々と混ざり合っていまして・・・少しづつ改善していくつもりですのでお見捨てなきよう伏してお願い致します。


14話「セレニアと無関係(?)なもう一人の転生者」

「う~ん・・・このままだとバランスが悪いかな? でもこれ以上『山嵐』の弾数を増やせないし・・・」

 

 手元のディスプレイに映し出されている私専用ISになる「予定」の『打鉄弐式』と旧式である『打鉄』のデータを見比べながら、私なりに問題点を洗い出してみたけど・・・・・・やっぱり、ダメ。

 

 根本的な知識と技術が不足しすぎてる。

 このままでも年内には完成させられるだろうけど・・・それは文字通り「予定通りに組み立てただけ」の機体。たぶん完成品はカタログスペックを大幅に下回っちゃう・・・。

 

 元々の母胎が量産機の打鉄だからなのかもしれないけど・・・・・・

 

「やっぱり私は・・・あの人に敵わないのかなぁ・・・・・・」

 

 大きくため息をつきながら私が思い浮かべたのは、優しい姉であり、優秀な人であり、強い人であり、魅力的な人であり、ーー完全無欠。

 

 更識楯無ーー本名、更識刀奈。

 

 私、更識簪の実姉であり、歴代の更識家当主だけが名乗ることを許される『楯無』を受け継いだ、最強にして最高。

 

 憧れであり、けして手が届かない目標であり・・・生まれついてのコンプレックスでもある存在。

 

「私が・・・あの人を・・・・・・・・・“倒す”には・・・・・・はっ!」

 

 だ、ダメダメ、そんなこと考えちゃダメ!

 “勝つ”とか“超える”なら大丈夫だけど“倒す”なんて絶対にダメ!

 だって、あの人は、姉さんは私の姉さんなんだから! 妹は姉と仲良くしなくちゃ!・・・・・・できてないけど・・・・・・。

 

「あ~・・・もう。なんだかイヤになってきちゃったなぁ・・・せっかく海まで来たのに旅館に籠もって調整しかしてないし・・・・・・」

「でしたら、遊んできたら如何ですか?」

「うひゃあっ!?」

 

 ーー突然後ろから声をかけられて、思わず変な声を上げて飛び上がっちゃった。

 ビックリしながら飛び退いて、恐る恐る振り向いた背後に居たのはーー誰もいない。

 

 ・・・あれ? ドッキリ? もしくは・・・幽霊?

 

「いえ、もう少し下です。視線を下げて下さい」

「・・・下? ーーって、ちっちゃい! ちっちゃ可愛い!!」

 

 私の視界に写ったのは長い銀色のポニーテールと大きな藍色の瞳をしたーーすっごく可愛くて小さな女の子だった!

 

 え、何この子? お人形さん? 持って帰っていい? 棚に飾ってコレクションしたい・・・。

 

 ・・・でも、どうしてこんな小さな子が此処にいるんだろう?

 今、この旅館はIS学園が貸し切ってて一般宿泊客は利用できないはずだけど・・・・・・あれ? もしかして、この子が着てるのーーIS学園の制服?

 

 ・・・え? うそ・・・。

 この子、もしかして・・・私と同じ高校一年生なの!? この見た目で!? ・・・・・・ま、マジ引くわー・・・。

 

 

 

「あの・・・どうかされましたか? ・・・もしかして、突然話しかけてしまったことを怒ってます?」

「ーーふぇ!? ぜ、全然怒ってなんかないよ! うん、全く気にしてないから。平気平気。だいじょ~ブイ!」

 

 ・・・うん、ものすっごくらしくない仕草で反応しちゃった。とてつもなく恥ずかしい。

 突発的な事態に陥ると挙動不審になるのはぼっちの悪癖であり、宿痾。運命とも宿命とも言う。

 

 だから、仕方ない。うん。とっても仕方ない。

 

「・・・? ああ、そう言えば自己紹介をしていませんでしたね。

 私の名前は異住・セレニア・ショート。一年一組です。どう呼んでいただいても構いませんが、できればセレニアと呼んでいただけると嬉しいです。

 貴女は更識簪さんですよね? 一年四組所属で日本の代表候補生でもある」

「・・・え? 私のこと・・・知ってるの?」

「ええ。・・・まぁ、正直に白状しますと、候補生だと言うことを知ったのはついさっきなのですが・・・貴女の名前とそれ以外のことは更識会長ーー楯無さんから伺っていたので」

「ね、姉さんと知り合い・・・なの?」

「・・・・・・不本意ながら」

 

 なんだかブスっとした表情で嫌々言ってる感じだけど・・・どうして?

 姉さんは、あの更識楯無なんだよ? 最強で最良で最高の・・・完全無欠なんだよ? それなのに、どうしてそんな表情を・・・。

 

「・・・失礼。仮にも妹さんにしていい表情ではありませんでした。非礼を謝罪します。すみませんでした」

「い、いや、そんな、頭まで下げなくても・・・」

 

 私の表情が曇ったのに気づいたみたいで、その子・・・セレニアは素直に頭を下げて謝ってきた。

 社交辞令じゃない、本当の謝意が伝わってくる、そんな頭の下げ方。

 ここまでされて怒りを持続させるのは大人気ないって事くらい、私にだって判る。

 だから、謝罪を受け入れる。

 これは、仮にも更識の一員として育てられた者として最低限の礼儀。

 

「・・・意外ですね。てっきりお姉さんみたいな人を想像してたんですけど・・・」

「・・・え? 姉さんがなにかーー」

「いえ、こちらの事です。それよりも、何をご覧になっていたのかお尋ねしても?」

「あ、うん。別に構わない。“異住”って言うことは、貴女も日本人なんでしょ? だったら情報流失はないはず」

「正確な判断です。・・・・・・・・・やっぱりお姉さんとは似てない」

「え? あの、今なんてーー」

 

 私の質問を聞き終える前に、私が座っていた長椅子の隣に座って手元のディスプレイを横から覗き込み、スクロールさせていく。

 その仕草は早くて、淀みがない。すごく、手慣れてる感じ。

 

 ・・・・・・この子は、きっとISを使うよりも“扱う”方を得意としてる。

 ISを扱う者は本当にISの全てを理解しようと勤めている人たち。ソフトもハードも、乗り手もメカニックも、それら全てのコンディションと有効な使い方。

 そういった事を考える、謂わば参謀タイプ。

 

 きっと、頑張れば私にもなれたポジション。

 でも、私はヒーローに憧れて、ヒーローに近づきたくて操縦者の道を進み・・・挫折した。

 

 

 全ては・・・あの織斑一夏君のせい。

 

 

 彼が現れなければ白式は開発されず、打鉄弐式の開発が途中で止まることもなーー

 

「ああ、やっぱりそうですか。

 この機体は白式で得たデータの実験材料としてモルモットにされたわけか・・・リサイクルにしても酷いことをするものです。これでは、乗り手もISも可哀想です」

「・・・・・・・・・ふぇ? い、今なんて・・・・・・」

「ん? 別に普通のことを言っただけですよ?

 開発途中だった打鉄弐式は、手には入ったばかりの白式で得たデータを有効に使うためにモルモットにされた、と」

 

 ・・・・・・頭が真っ白になった。

 

 ど、どう言うこと・・・?

 打鉄弐式の開発中止は、白式の開発と完成を急いだからじゃなかったの・・・?

 

「? もしかして、白式のせいであおりを食って弐式の開発が止められたとでも思っていたんですか? ・・・まさか本当に、そんなバカげたことがあると思っておられたんですか・・・?」

 

 信じられない者を見た。そう言いたそうな目で私を見つめてくるセレニア。

 で、でも・・・だって、だって・・・それじゃあ・・・どうして・・・・・・

 

 私の無言の問いかけに、セレニアはため息をつきたそうな顔で淡々と答えてくる。

 

「あのですね、ISの開発に幾ら掛かると思ってるんです? たかが研究所一つでどうにかなるとでも? スポンサー無しでは、どうしようもないに決まってるじゃないですか」

「で、でも特許料とかで・・・」

「それでどうにかなるなら、どうしてデュノア社は潰れたんです?」

「あ・・・」

 

 そう言えば・・・。

 この前のニュースで言ってたフランスの大手IS開発企業デュノア社の倒産。

 政府からの支援が受けられなくなったから。そうニュースでは言ってたけど、ネットではそれ以前から他国の会社に技術で先を行かれて毎年のように予算を削られていたって。

 

 落ち目でも、世界的に名を知られた企業が一研究所よりも特許の取得数が少ないなんて事はあり得ない。

 それでも、国家の援助無しでは不可能なのが新型ISの開発。

 

 考えてみれば、ごく当たり前のことだった。

 知識と技術さえあれば研究所が単独で作れる世界最高戦力なんて物があったら、世界の軍事バランスはあっという間に崩壊する。

 

 コアがなければISは作れない。

 でも、ISを倒すだけで良いならば、ISである必要性はない。

 だって、ISに装備されてる兵器はISでなくても使えるのだから。

 シールドバリアはあらゆる攻撃を防げる。その代償としてISのエネルギーを大きく削り取って、ただでさえ少ない稼働時間をさらに短くする。

 

 ならば、シールドを使わせ続けてエネルギーを0にしてしまいさえすればいい。その為の捨て駒としてIS以外の兵器を大量投入すれば、勝てる。なにも、強い相手に力で対抗する必要はない。

 個の力で勝てないのなら、数で圧倒する。戦術の基本。

 

「ISに限らず新兵器の開発は国家事業です。一個人や一企業ではどうにもなりません。もちろん、一研究所ごときではビームライフル一挺作るのにも難儀するでしょう。あれはあれで整備に専用の設備とスタッフが要るので維持費がバカにならない代物ですから」

 

 肩をすくめて、セレニアは無表情に続ける。

 

「そうなると当然スポンサーが必要です。が、スポンサーは利益があると思うから出資するんです。利益がないことには鐚一文だって払いません。ビジネスマンは非情で現実主義者です。どこかの世界一バカな天才みたいに宇宙開発のためとか言って世界に混乱を蒔いたりしません。

 夢を食べては生きていけないことを、彼らは凡人であるが故に知っていて、天才は異常な才能故にその程度の常識も弁えていない。だから、自分の夢の為なんかに世界を巻き込み、反省も後悔もせず、失敗は他人のせいにできる。ーー最低ですよ」

 

 僅かに怒りをにじませながら、セレニアは世界一バカな天才をーー篠ノ之束を完全否定する。

 この子は、世界と平和を本当に大切に思っているらしい。

 だから、個人の夢という名の“欲望”で平和を乱す篠ノ之博士というマッドサイエンティストが許せないんだと思う。

 

 でも・・・なんでだろう。

 今の話を聞いてたら・・・篠ノ之博士を否定する心と一緒に別のものが私の中に入ってきたようなーーあるいは“浸食”されていくような、そんな気が・・・・・・

 

「そして、白式と弐式の開発元である倉持技研が白式開発のためにスポンサーに提供を約束した物はーー白式で得たデータを採用した『打鉄三式』の開発」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え」

「弐式より性能が格段に上がった三番機の開発が可能ならばそれをやるべきでしょう。その為の開発母体として白式は非常に優秀です。

 なにせ、世にも珍しい第二形態から発現するはずのワンオフ・アビリティを第一形態から使用可能な異常機体です。

 その上、零落白夜はシールドエネルギーを消費して相手のエネルギー兵器を無効化・消滅させるなんていうチート武装。あのままでは欠陥機でも開発と研究を同時に並行させていけば、おそらく化ける。

 往々にして欠陥機ほど開発母体としては優秀で、そこから派生した機体は量産には向いていなくても高性能機として極めて優秀だったりするものですよ」

 

 ・・・ああ、頭の中に黒い“ナニカ”が満ちていく・・・。

 セレニアの言葉を聞けば聞くほど満ち満ちていく・・・。

 

 ーーなんだか聞き覚えのある声のような・・・そんな気がする。

 すごく・・・懐かしい・・・・・・

 

「なので、その辺りのことに詳しいお姉さんに聞いてみるのはどうでしょう?」

「・・・・・・え?」

「お姉さん、更識楯無会長ですよ。彼女はIS学園最強の生徒会長。学園内ならどんな無理難題も押し通す権力を持ってるんですから、この件に関する裏の事情にも詳しいはずです。なので、ここは腹を割って姉妹二人っきりの水入らずで話し合うというのも悪くはないかとーー」

「姉さんは知ってたんだーー私が敗北することを」

「・・・え? あの、ちょっとーー」

「ああ、そうなんだ。私が負けることはーー敗者になることは決まってた・・・。ううん、違う。勝者は勝者に、敗者は敗者になるべくして生まれ、その結末は変えられないーーそう言うことか」

「・・・い、いや、そうではなくてですね? ・・・て言うか、これなんか前世のデジャブが・・・・・・」

 

 銀髪の少女が懐かしい声でナニカを呟き、その中にあった「前世」の一言が耳に届いた瞬間ーー私は“戻ってきた”。

 

 ーーああ、そう言うことか。

 なんという皮肉だ。なんと愉快で、なんと滑稽で、なんと愉悦に満ちた娯楽だ。

 

 まさか、ヒーローという陽を用意して私の帰還を阻止しようとはねぇ。あやうく眩しさに目が眩み、気づかずに流してしまうところだったよ。

 

 危ない危ない。見失ったまま生き、死んでしまっては勿体ない。

 心の中の黒い業火にーー地獄を作り出した本来の“我々”を忘れていたままなどーー勿体なさすぎるというものだ。

 

 

 更識簪のヒーロー、更識楯無。

 君は本当によくやった。私は君に感謝と賞賛を送ろう。

 

 ありがとう、君のおかげで私は“彼女”と再会できた。至上の喜びだ。感謝の言葉も思いつかないほどに。

 

 ああ、混沌の中で出会ったあの時と同じくーー君の銀髪はやはり美しいな。まるで、未来永劫人の世を閉ざし続ける永久凍土のようだよ。

 

 

 ーーさて、では改めて始めようか、『マルグリット』。

 

 

 天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやろうじゃないか

 

 君と私とーーそして一個大隊千人にも満たぬ敗残兵の寄せ集め・・・そのなれの果てと共に・・・・・・

 

「あの・・・簪さん? そのデータはもう弐式どころか打鉄ですら無いみたいですけど・・・・・・」

「ああ、もちろんだよマルグリット。君が脚本をつとめるグランギニョルを奏でる楽器に、アレは相応しくない。ならばーー生け贄になってもらおうと思ってね」

「は? え、あの・・・ま、マルグリット・・・? ・・・・・・誰?」

 

 ふふふ。どうやら私の花嫁は今の私では不満らしい。

 いや、不足していると言うべきか? どのみち、こんなガラクタを使っているような“男”など、彼女に相応しかろうはずもない。

 

「ならば作りだそう。我らが呪われた旗に集いし呪われた大隊を、呪われた軍隊を、呪われた一千人の吸血鬼のカンプグルッペを」

 

 頭が冴える。全てが見える。全てが解る。

 

 ああ、ドク。君の頭脳は実に優秀だ。覚悟も信念もない、あの臆病な天災などとは、やはりモノが違う。

 

「出来たよマルグリット。これが私と君のバージンロードを彩り、この世界を燃やし尽くす、私たちと一騎当千の古強者千人分ーーつまりは総兵力百万と二人分の軍集団に等しい戦力を持った化け物」

 

 歓喜で喉が渇く。

 どうやらデブではなくなったから空腹はあまり感じないらしい。残念だ、アレはアレで良いモノだった。

 

 なにしろ、食事時に限って邪魔者が現れて料理に彩りを加えてくれるのだから・・・。

 

「その名もーー第三帝国最後の敗残兵『ラスト・バタリオン』。

 世界を壊し、地獄を生み出すもの」

 

 諸君。

 私に付き従い、死してもなお付き従い続ける大隊戦友諸君。

 君達は一体、何を望み、何を求める?

 

 ーーああ、わかっているとも。

 君達が望むモノも求めるモノも全て承知している。

 

 私は君達との約束を守ろう。

 私は君達を居るべき場所へ、帰るべき家へと帰すことを約束した。

 

 だからこそ、今また此処でーー

 

「征くぞ、諸君。ーー戦争を始めよう」

 

 帰ろうーー戦場という名の地獄へ。

 其処が諸君等と私のーーそしてマルグリットとのマイホームだ。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「えーと・・・・・・もしかしなくてもーーまた、やっちゃいましたかね・・・・・・?」

 

 私は簪さんが座っていた椅子に座り、考えを纏めようとしてーーかえって混乱を極めていました。

 

 

 ・・・・・・なんですか!? あの二重人格は!!

 

 てか、マルグリットって誰!? つか、何!? 人間なの!? それとも化け物なの!? むしろ、ちゃんと生き物なのかどうかも怪しいんですけど!!

 

「ああ、もう・・・・・・明らかに今までで一番の原作崩壊ですよ・・・・・・いや、もしも彼女が彼だったとしたらこれから崩壊しまくるんでしょうねぇ・・・」

 

 ・・・・・・勘弁してくださいよ・・・。

 なんで《インフィニット・ストラトス》の世界に『HELLSING』の少佐みたいなのが・・・・・・完全に別世界でしょうが! 勝手に異世界に転生してくんなや!! 迷惑すんのは原作のキャラ達なんだぞ!

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・はい、わかってます。盛大にブーメランしましたね。全部私にも言えることですよね。ほんと、ごめんさない。

 

 

「はぁ・・・でも「明日には間に合わせるので呼んでくれたまえ。私も再会の記念を贈りたい」とか言ってましたけど・・・・・・明日って何かありましたっけ?

 確か明日は専用IS各種装備試験運用とデータ取りでしたが・・・それに出たいとかじゃーーないんでしょうねぇ、どうせ」

 

 絶対に禄な事にならない状況です。と言うよりも、すでにして最悪な事態になろうとしてます。

 

 ああもう・・・どうして私が絡むとおかしな方向へとシフト変更するんですか《インフィニット・ストラトス》・・・・・・。

 

 私自身が呪われた存在のような気がーーん? そうすると彼女と私はお似合ーー私は何も気づいていません。気づかなかったんです。そう言うことにしておきますし、そう言うことにさせます。

 

 否やはない。天災にもブリュンヒルデにも絶対にさせん。

 

 だってーー絶対に私の女としての人生が終わるもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・あと、楯無さんにどう説明すればいいんでしょうか?

 

 

 

 

 正気・・・・・・保てますかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・ん? 更識簪・・・・・・あっ! 

 

つづく




セレニア、簪がヒロインである事にようやく気付く。・・・手遅れ過ぎ。


次回は銀の福音事件発生ですが、戦闘は始まりません。
代わりに天災が再び魔王に挑みます!・・・少佐が魔王の傍にいる事を知らずに・・・。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。