IS学園の言霊少女(本編終了・外伝スタート)   作:ひきがやもとまち

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今話を思いついてから書くまでに時間がたちすぎていたせいで、今話だけは中途半端となっております。
その内直せたら直すつもりですが、現時点では先を急がせてくださいませ。

元のアイデアについては「あとがき」の方をご参照ください。


20話「学園祭=バカ達にとってのフェスティバル!」

 色々あった末にやってきた(来てしまったとも言いますが)学園祭当日。

 1年1組が出展した店舗『ISスーツにメイドカチューシャ乗っけてエプロンを前に巻いた、メイドっぽいナニカさん的な少女たちとゲームして遊べる喫茶』は・・・・・・予想通りに混沌の

度合いを増してく一方でした・・・。

 

 

「お帰りなさいませ、ご主人様♪」

「お帰りなさいませ、お嬢様♪」

 

 ここまではまぁ、普通。

 

「お帰りなさいませニャン♪ ご主人ちゃま☆」

「お帰りなさいだよ、お兄ちゃん♪」

「お帰り、兄君・・・。さぁ、ともに来世へと逝こう・・・」

 

 ・・・ここら辺からおかしくなってきましたね・・・。

 つか、最後に変なの混じってませんでしたか、今?

 

「5番人気のISスーツメイドさんみたいなものをご指名ですか? それでしたら、写真部のエースによるツーショット写真撮影券付きで一回2千円となっております。上位3人の子たちの場合だと指名料だけで4千円となっておりますのでお気をつけください」

 

 はい、ダウトー! もう完全に女子高生が働いちゃいけないお店のバイトさんになってますからね!? お父さんお母さん大号泣間違いなしな展開の前に警察署でトンカツご馳走されちゃいかねないほどヤバすぎる展開ですからねそれは!?

 

「ただし! うちのナンバー1商品、異住さんに限り同伴出勤2千円、延長1時間千円、アフターも付きますと・・・・・・」

「人をと言うか、クラスメイトをなんだと思ってんですか貴女たちは!?」

 

 平然とクラスメイトを阿漕な商売の商品に使って来やがった! しかも堂々と恥ずかしげもなく『商品』と言いやがりましたからね、この人確実に!!

 

「まぁまぁ、セレりん。そんな格好してから言っても説得力0なんだよ~?」

「・・・人の服隠すのに協力しておいて、よくも抜け抜けとした態度を崩さず言えたものですね、本音さん・・・・・・っ!!」

「にゃははは~♪ へらら~」

 

 ふやけた笑顔しても騙されませんよ! 騙されたくても騙されようが無い状況にある人間には、そんな余裕はないんですからね!?

 

 ーーつか、本当にこれヤバ、す、スカート丈が短すぎる上に腕も肩も剥き出しって、これ本当にどこで買ってきたメイド服なの!? むしろこれはホントにメイドなの!?

 エプロンは確かに白いですけど、超短くてミニスカートと同じくらいしかありませんけども!?

 

「う、く、あ・・・動きたいのにスカートが短すぎてて動けないぃぃ・・・・・・っ」

「まぁ、ちょっとでも動いたらめくれて見られてしまうよう絶妙な計算式の元、設計しましたので当然なのではございません?」

「何のためにです・・・かぁぁ・・・っ!!」

 

 お台場にあったとかいうお立ち台だか何だかよく分かんない物と酷似した台の上に拉致されてきたせいで大声出すのも一苦労しなくちゃいけなくなってる私ですが、それでも苦情と質問だけは言わなければ気が済みません。

 ラブコメラノベの世界にロリ巨乳キャラとして転生させられた以上は、このような目に遭う日を想定していなかったわけではありませんけど、想定の限界を超えすぎてますから! 完全に違法ですからこれ! 私が着させられてるこの服装は特に!

 

 誰かー! 助けてくださーい! 《インフィニット・ストラトス》の原作舞台である世界の中心からお巡りさんを呼んでおりまーす!

 

「いえ、何故と深い疑問を問われても困るのですけれど・・・強いて言うならお金のためですわね」

「おか・・・ね!?」

「そうです。IS学園は日本の法律が適用外の治外法権の地であり、少年法も労働法もガン無視上等の、法律なにそれ美味しいの?な土地柄・・・・・・。

 である以上、行けるところまで行ってしまうのが、会社経営者としてわたくしの成すべき義務なのかなーと」

 

 努力と責任感が明後日の方向に向きすぎて、一万光年先まで見渡しちゃってますねこの人は! 『ゆず』のお二人だって、そこまで行けることは想定してなかったと思うくらいに超遠距離まで見渡しすぎちゃってます! 遷都した先がフェザーンじゃなくてハイネセン並に視線の先が遙か彼方すぎている!

 

「大丈夫ですわセレニアさん! 心配はありません! 何故なら我が1年1組の店員には楯無会長が混ざっているのですからね! どこの誰だろうと内のクラスに文句を言うことなど出来はしないのです!」

 

 特権乱用しすぎてるーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!

 専用機持ちとか国家代表どころじゃねぇ! 完全にやりたい放題し放題になっちまってるじゃないですかぁぁぁぁぁっっ!!!

 

 

「さぁ、お帰りなさったお客様方! 私を見なさい! そして魅せられなさい!

 極限にまで布面積を削らせて、肌色面積を拡大させたオーダーメイドのISスーツを着た私の半裸体を!!

 服を着てこそ人間だなどと寝言をほざく、愚かな愚民どもめ!

 アルマーニ製のエロISスーツを着た、私の裸に恐れおののくがいい!!」

『ぎゃああああああああっっ!? 変態だ! いかがわしい布切れを纏った変態の美少女がいるっ!? 少しも人間らしさを残していない風紀を乱す美少女物の怪が、IS学園の1年1組にーーっ!?』

「ふはははははははっっ!!! 怖かろう!? 着ていた服の十分の九を処分したからには、このような服装にもなろう!」

 

 買えよ! 新しい服を早く買いに行けば済む話でしょうが!? あなた歴史ある名門の現当主でお金持ちだったはずなんでしょーっ!?

 

 

 

「きゃーっ!? 女の子だらけのクラスの中で一人だけいる男が、台の上で恥ずかしがってる女の子のスカートを覗こうとして隠れてるーーっ!?」

「失敬な。俺は学園祭準備で破棄せざるを得なかった古い机の残骸を盾にして、セレニアからの視線を防いでいるだけだ。断じて変態などではない」

 

 気づいてるし、見えてますよ! それどころじゃないくらいに慌てふためいてると言いますか、スカートの中身が見えそうでヤバすぎて混乱しているだけですよ! 気付きなさいオバカ!!

 

 

 

「まったく・・・あのバカどもはいつもながら何をやっているのやらだ。ーーあ、お帰りなさいませ、ご主人様♪ ・・・・・・って、姉さん!?」

「ふっ。何を言っているのかね? 箒ちゃーーー篠ノ之君。私は世界を壊し、世界を創造する仮面の女『レイ』だよ?」

「臨海学校の時に付けてたのと同じ仮面と格好してくれば、阿呆だって正体わかるにきまっているでしょうが!? 今日はいったい何しに来たんですか!?」

「うむ。今日は、IS学園の学園祭とやら言うイベントにおいて店員さんを指名してお金さえ払えば好きに出来る世界的にも珍しいメイドさん喫茶をやると聞いたのでね。

 そのため、可愛い妹ちゃんを抱き抱きするために遙々きてあげたのだヨン♪ 箒ちゃん♪ ・・・来てあげた訳なのだよ篠ノ之君」

「仮面を付けなければ、後ろめたいところのある妹に会いに来ることも出来ないヘタレの分際で、どうして『白騎士事件』なんかで世の中を変えようとなんてしたんですか! 同じ学校内に住んでいるのですから、普通に会いに来るぐらいはしてください!」

「私が世の中を変えたかったのは世直しをして正したかったたからではない! ただ、ちーちゃんと箒ちゃんといっくんと束さん以外の全人類みんなバカで愚民で救いようがないから、宇宙へ上がるための道を示してやっただけなんだい!」

「夢みたいな目標持って過激なことしかやらない、革命後は政治から身を引くインテリ革命家か!」

 

 

 ・・・・・・あっちはあっちでなんか大変そうだなー・・・・・・。

 

 

 

「ふっふっふ・・・圧倒的じゃありませんの。わたくしたちのクラスの売り上げは・・・。

 見なさい! この現時点で放送部が発表している総合売り上げ表を! どこにライバルと成りうるクラスの陽炎があります!?」

「当然の結果です! ラウラのお母様の邪魔する奴警戒網は万全なのです!

 あと、なんかよく分かんないですけどテッポー取り出して撃とうとしてきた怪しいオジサンを現在までに37人捕まえといたです」

 

 ボーデヴィッヒさん・・・たぶん、それ国際テロ組織か、列強の工作員ではないかと・・・。

 

「ふっふっふ・・・テロリストも商売敵も、来るならこいですわ。そのような散漫な配置で専用機持ちぞろいの1年1組を相手になにが出来ると言いますの?

 イギリス貴族は数字に忠実なもの・・・・・・戦いは数だと言うことを思い知らせてあげましょう!」

 

 

 うん、なんか違いますよね色々と世界観が。

 

 

 

「ーーですから! 私はIS装備開発企業『みつるぎ』の渉外担当として、織斑君に一度だけでも我が社の装備を使ってみていただきたいだけなんです! 今なら色々サービスしてお付けできますし、絶対に損はさせませんから!

 だいたい貴女、彼の恋人というわけでもないのに、どうして邪魔ばかりするんですか!?」

「お嬢様。失礼とは存じますが、見目麗しい淑女が男性に声をおかけするに際して、そのような高圧的な言い方をされてはいけません。

 女性が異性に対する際には、すべてをエレガントに運べるようにならなくては女性として他の方に負けていると酷評されてしまいかねません。女性には優美さこそが寛容ですから・・・ね?」

「ーーーーーっっ!!!!!!」

 

 

 ・・・なんか敵っぽい顔になりかけてる人が、デュノアさん執事バージョンの紳士道にブチ切れかけてますけど・・・これって私がいった方がいい案件なのでしょうかね?

 

「はーい、1番人気のセレニアちゃんをご指名ですね? 一万円になりまーす♪

 セレニアちゃーん、お客様がお呼びですよ~☆」

 

 はっ!? 私は私で大ピンチの予感が! いったい誰に買われて・・・・・・って、貴女ですかミレニアさーーーーーーんっ!!!!!

 

 

「ヘイ、お姉ちゃん! 私と一緒に人生の墓場までゴールインしに行こうぜぃ!

 今夜は帰れると思うなよ? この学校にラブホはあるかなぁ?」

 

 あ・る・わ・け・ねぇじゃねぇですかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!

 

 

つづく




説明:元々あったネタ:

1、ぶっちゃけ、セレニアがエロコス着て羞恥プレイ味あわされるのと、セシリアが治外法権名の利用して阿漕な金儲け主義に走る事の二つだけです。あとは忘れてました。
思い付いたら早めに書かなきゃダメですねやっぱり・・・。


2、今話でセレニアが着ることになるISスーツには複数あって、文化祭準備期間のあいだに満喫させられる回から始まる予定だったことを今更思い出しました。
他のネタも思い出せるようでしたら書いて、後からでも投稿させて頂きますね。

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