IS 一夏は俺のライバルだ!   作:SINSOU

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俺の小学生生活3

『如月あきら』だ。

 

なんか、こう、らしくないことをしたせいで、恥ずかしい・・・。

だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!そうだ!俺は一夏のライバルだ!

あいつが情けない状態で争ってもよくねぇンだよ!

そうだ、それだ!

俺はあいつの全力を倒す!それだけだ!それ以外に何にもねぇ!

 

だから笑ってありがとうなんて言うんじゃねぇ!

しかも教室でやるんじゃねぇ!なんてことしやがったんだお前は!?

首を傾げるな!やめろ!俺がおかしいみたいな顔するんじゃねぇ!

 

おい弾よ、笑ってんじゃねぇ!腹パンかますぞおらぁ!

そして数馬、お前にもお見舞いするぞぉ!

ああ、いくつかの突き刺さる視線がマジで痛いです。

止めて!興味深々な目で見ないで!若干恐いから!

人間、視線だけで相手を殺せると聞きますが、マジですわ。

違うからな!俺は一夏のライバル!それ以上でもそれ以下でもないからな!

 

 

全く、一夏のせいで酷い目にあったぜ。

あいつ、恩をあだで返しやがった!俺は変な意味で有名人になっちゃったじゃないか!

俺はそんなんで目立ちたくないんだよぉぉぉぉぉぉ!

よし、考えるのは止めた。

起こった事はしょうがない!

人間、過去を悔やめど未来は無限!未来を変えればいいのです。

というわけで、勝負だ一夏ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

 

 

 

 

 

 

さて、そんなこともあったが、ようやく2年生になりました。

え、急過ぎ?良いじゃん、原作でもそうそう書かれてないし・・・。

ちなみに俺が訪問した後だが、その後、一夏と姉である千冬が俺の家にお礼しに来た。

うん、扉を開けての、あの時の千冬さんはホラーだったわ。

そうとうせっぱ詰ってたんだろうな。目が半ば修羅ってた。

篠ノ乃束といい、箒といい、なんで俺にそんな恐い目で見るか怯えるの!?

私、一般人です。転生者で特典あるけど。

 

一しきりお礼を言われた後、

 

「一夏と友達になってくれないか?」なんて言われた。

 

もちろん俺は言ってやったぜ。

 

「おれはいちかのライバルだ!」ってな。

 

そしたら笑って「ありがとう」って言ったよ。

意味不明だ。

 

その後は、俺の家や篠ノ乃の家、弾の家等で協力して、一夏等を見守ることになった。

やっぱ頼るべきは親だわ。俺じゃ無理だもん。

 

そうしたいざこざがあっての、2年生だ。

そして、ようやく箒とのイベントだ。

確か、箒が一夏に惚れる理由が、2年生でのいじめだったか?

しかし、よく束さんが何もしなかったよな。あの人、報復すると思うけどな。

まぁ、それはいい。そこを俺がさらっと助けて好感度アップですよ。

あーっはっはっはっはっはっは・・・喉痛い。

 

というわけで、箒のいじめ現場発見。

おいこら、女の子相手に野郎が徒党を込むんじゃねぇ。

うわー醜いですわー。あーあ、箒ちゃんすっごい涙目ですわ。

これは許せませんですよ。

 

さて、ここで俺が止めるためにで・・・って一夏!?何突っ込んでるの?

というかお前どこにいたの!?

 

そしてお前馬鹿なの!?馬鹿でしたわね!この直感カンストの瞬間発火装置!

おまえはどんなパブロフの犬だ!?

ああくそ!今出ってっても間に合わん!

が、とりあえず止めねえとな!

 

「一夏!俺が先生を呼んでくる!絶対に怪我すんじゃねぇぞ!

 おいてめぇら!そこを動くんじゃねぇぞ!動いたら絶対に後悔させてやる!」

 

そういった訳の解らないことを言って、俺は先生を呼びに走って行った。

 

その後、俺に呼ばれた先生がいじめていた男子たちを取り押さえ、

そしてクラスの問題となり、果てには学校の問題になった。

いじめは駄目です。それでトラウマになる子供がいるんだから。

遊びといじめは同義じゃねえんだよ・・・。

 

さて、そんなこんなで箒ちゃんを助けたわけだが、

やっぱ箒ちゃんの視線が一夏に行っておるのです。

そりゃ目の前で身体を張って守られたら、女の子はイチコロですわ。

おのれ、主人公補正とヒロイン補正!やはりお前たちが俺の壁か!

 

そうしたあまりに大きな壁に対して恨みつらみを思っていると、箒ちゃんが俺の方に来た。

 

「えっと、その、助けてくれてありがとう!」

 

・・・・・・・・・っは!?一瞬意識が飛んだぞ、俺。

 

いやいや、箒ちゃんを助けたのは一夏であって俺じゃないのです。

それでもお礼を言いたい?なら受け取りましょう。

 

「どういたしまして!」

 

やったぜ、ヒロインとの仲を一歩進めたんだぜ。

これは俺の野望への大きな一歩ですよ!

 

おい一夏、お前もお礼に来るんですか。

だから言ってるだろ。俺は本気のお前と争いたいだけで、些細な怪我をしてほしくないだけだ!

だから照れてねぇって言ってるだろ!お前の頭は春か?お花畑なの!?

え、頭に花は生えない?だから馬鹿だって言ってるんだよ!

 

あの、箒ちゃん?なんでそんな目で俺を見るの?一夏と仲がいい?

いやいや箒ちゃん?俺はこいつとライバルであって、決して仲がいい訳じゃ・・・。

おい一夏!そんなしょげた顔するんじゃねぇ!お前は犬か!?

そう言えばパブロフの犬だったなお前!

 

もう収拾つかないじゃないですかー!誰か助けてー!

俺は叫ばざるをえなかった・・・・・。

 

 

 

 

 

さて、こうした馬鹿騒ぎが巻き起こったわけだが、

それでも俺は一夏や箒ちゃん、弾等と共に楽しくやっていた。

そしてその後世界は大きく変わっていく、ある事件によって。

そう、全ての始まりであり、この世界のタイトルの名を冠した兵器であり、

女尊男卑へと世界を変えてしまった存在の晴れ舞台。

『白騎士事件』である。

 


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