IS 一夏は俺のライバルだ!   作:SINSOU

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俺の安心できる?日常

中学2年生になった『如月あきら』だよ。

 

まぁ、なんだ。原作通りに千冬さんがドイツに行ってしまったよ。

時折、国際電話が一夏にかかってくるみたいだ。

千冬さん、ドイツではISの教官として、ひよっこを鍛えているんだってさ。

そんでラウラって子がいるらしく、必死に足掻こうとして訓練に熱が入ってるみたいだ。

 

千冬さん、可愛がり過ぎてラウラを原作以上のヤンデレにしないでください。お願いします。

初登場時は、ラウラは軍人故にIS能力はトップだったんです。

それにヤンデレパワーで更なる進化を遂げられたら、勝てる自信がありません。

そして一夏が死にます。

 

それと、一夏のことを心配していて、何度も体調などを聴いてくるんだと。

一夏の奴「千冬ねぇは心配性だよなぁ・・・」と呆れてる。

まぁ俺は、

「そんだけ心配してんだよ、少しは姉の気持ちを察してやれ」って言っておいた。

だぁかぁらぁ、頬をかいて照れるんじゃねぇ、気色悪いわ!

 

 

 

そんな千冬さんがいない間だが、俺たちの生活も時折大きなことが起こった。

 

鈴音が中国に帰ることになった。

小5から馬鹿やって振り回されてたけど、

中2になった後の元気の無さは、あの鈍感一夏にすら解る程だった。

原因については俺は知っているけど、俺は黙ったままだった。

だって、俺に、俺たちに出来る事なんて何もなかったんだから。

一夏の両親と同じように、俺は何となく哀しくなったけどな。

だって、弾の店と同じように、時折鈴音の中華店に行ってたんだから。

旨い飯を食わせてもらってたわけだし。

鈴音の奴、「別れたくない」って泣いてたよ。あの元気印の塊のあいつが。

俺も一夏も声をかける事なんて出来なかった。

 

そして帰国する前に、鈴音が一夏に、

「もしまた逢えたら、私の料理を食べてくれる?」って言った。

そしたら一夏が「おう、鈴音の中華は上手いからな!毎日でもいいぜ」ってさ。

おい一夏、お前は今とんでもないことを口にしたんですが。

案の定鈴音の奴、顔がトマトかスイカのように真っ赤になってよ、

「絶対だからね!」って走り去っていった。

で、当の一夏は「どうしたんだ?」って首を捻りやがった。

そんな一夏に俺は「お前は少し自分の行動を省みやがれ、女の敵」と言ってやった。

 

その後、俺の家の前で鈴音が居やがった。俺を待ってたみたいでさ。

鈴音の奴、俺を指さしていきなり、

「私は絶対に帰ってくる!それまで一夏のこと、頼むわよ」って言いやがった。

あのね、俺はあいつの保護者じゃないんです。頼むなら弾や蘭ちゃんに頼みなさい。

まぁ、俺はあいつのライバルだからな。

「それまで料理がより旨くなって、

 一夏に毎日食わせられるようにしとけよ」と言い返しておいた。

それと、

「鈴音、少しは自分の気持ちを両親に言った方が良いぜ。

 我儘だと思うかもしれんけど、時には我儘も許されると思うぞ?」と言っておいた。

「ありがとね」

その言葉を残して、鈴音は帰っていったよ。

 

その後、俺は自分の恥ずかしさに叫びました。臭い台詞、苦手です。

 

 

鈴音が帰った後、一夏や弾に数馬ら俺らは少しさびしさを感じた。

当たり前だ、今まで一緒にいた奴がいなくなったんだ。

でも、それを引きずっていたら鈴音が怒るから、

数日後にはなんとか元気を出して馬鹿をやりました。

球技大会や運動会の種目を全て制覇しようとしたのは無茶だったらしい。

 

 

そうそう、電話で近況を取り合っていた箒ちゃんから電話が来た。

なんでも、剣道の大会に出るから応援に来てほしんだと。

あのね箒ちゃん、なんで俺に一夏を連れてきてほしいと頼むん?

直接一夏に電話しなさいよ。そしたら、

 

「だって、恥ずかしいんだ。一夏に応援を頼もうとすると、こう緊張して・・・」と言ったので、

「デンワキッテイイデスカ?」と答えたら酷く慌ててました。

 

で、俺から連絡したら、一夏は、

「なんで俺に直接言ってくれなかったんだろ?俺、箒に嫌われてる!?」と心配しだした。

(むしろその逆だよ!)とツッコミを入れたかったが、何とか我慢した。

まぁ、心配して悩む一夏の姿を見れたので、少し溜飲が下がりました。

 

で、剣道大会の当日、俺は一夏を連れて応援に行った。

試合開始前に、箒ちゃんと偶然会えたのは幸運だった。

箒ちゃん、原作の時と同じようにポニーテールにしてた。うん、かわいい。

で、なんで俺をじっと見るんですか箒ちゃん?

俺は約束通りに一夏を連れてきたのですが。

久々に会えたことでの他愛のない会話をした後、俺たちは会場の応援席にいった。

 

うん、俺は見てない。

会場で『がんばれ箒ちゃん!目指せ優勝!』の横断幕をぶら下げた女性を、俺は知らない。

頭に兎耳をつけてはいなかったが、紫っぽい色の髪をした女性なんて俺は知らない。

一夏が「あれ、あの人って・・・」と指を指そうとしたが、

咄嗟に、「見ちゃいけません!」と止めさせたのは悪くないと思う。

ちらっと箒ちゃんの方を見たら、顔を真っ赤にしていたよ。

多分、恥ずかしかったんだと思う。

結果としては、箒ちゃんは優勝。あとは全国大会だとよ。

まぁ、優勝したものの終始強張っていた元凶は、

横断幕のせいじゃねぇか?と思ったのは秘密だ。

嬉し涙を見せる箒ちゃんを一夏に任せ、俺は飲み物を買いに行った。

 

その際に、紫髪の人とすれ違い「ありがとね、あきりん」と言われた気がし、

カウンター気味に「その名を口にするんじゃねぇー!」と叫んだ。

しかし、そこには誰もおらず「あはははははははははは!」という、声が響いていた。

 

腹いせに、一夏の飲み物を缶コーヒー(熱い)にしておいた。

まぁ、そんなバカバカしい日常が、俺は好きなんだけどな。




そろそろ終わりにしようかな。

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