第2回モンドグロッソの結果に頭を抱えている『如月あきら』です。
結果としては、一夏の応援パワーを受けた姉は無敵!の如く、千冬さんが勝ちました。
相手の方も手強く、手に汗を握る接戦だったけどね。
というか、質量を持った訳じゃないけど分身は止めろよ。なんだよ、風の分身って。
あとガチで殴り合いは止めろって。お前らの精神は野生に戻ったのですか?
まぁ相手の方、負けた後、つやつやの顔でにっこり笑顔だったもの。
ありゃ戦闘狂ですわ。お近づきになりたくない人ですわ。傍から見るならまだしも。
そして千冬さん、この後にIS操縦者を引退宣言。
理由は黙ったままだけど、まぁ一夏誘拐事件だわね。
身内が狙われたら、誰だって続けたくなくなると思うよ。
そうした重大発表が行われた後、IS委員会が正式に事のあらましを説明。
IS操縦者の身内を狙った許されない犯罪であり、実行犯を尋問し、計画犯を捜査中とのこと。
IS委員会は、断固としてこうした犯罪を許さない態度を示した、らしい。
まぁ、原作よりもいいのかねぇ?あっちは隠蔽して闇の中に投げちゃったわけだし。
犯人は亡国機業なんですけどね!というか、彼奴ら何がしたいんですか本当に。
まぁそれは置いといてだ。
なんでこうなったん?いやね、確かに俺はなんやかんかしたよ?
千冬さんに一夏のことを電話したし、ギャグとは言え防犯ベルを渡したよ?
でもさ、そこは・・・ほら、原作の修正力?というものがあってさ、
なんやかんか原作の流れに行くものじゃないの?
あれ?でも修正力うんぬんいったら、真っ先に俺がやばくね?
だって俺、本来は原作にいない存在だし。
下手したら真っ先に物語が殺しにかかるよね?
・・・・・・よし、考えるのは止めよう。はい止め止め。
まぁこうなったのは、もしかしたら運が良かったかもしれない訳だしな!
で、無事千冬さんと一夏が帰国後、千冬さんと一夏が俺のとこに来てお礼を言いに来た。
まぁ、お礼に言う前は、優勝のお祝いと引退宣言の理由追求などで、
雑誌やテレビなどのインタビューで忙しかったらしいが。
また一夏も、誘拐された被害者ということで、弾や蘭ちゃん等が心配してたなぁ。
箒ちゃんは真っ先に電話をしてきたらしい、涙声で。
俺?俺も心配はしてたが、原作だと無事だからそこまで思ってなかったよ、本当だよ!
というか、会ってそうそう「ありがとう!」って抱きつくんじゃねぇ!
野郎に抱きしめられて喜ぶ俺じゃねえんだよ!気色悪いわ!
あの・・・千冬さん?なんで真顔で俺を見るのですか?
で、事のあらましを俺に説明してくれた。いやな予感しかしないから俺は断ったんだけどね!?
一夏の話では、
準決勝後、一夏は千冬さんに応援しに行き、ゲスト席に帰る途中にトイレに行った。
その時なにか音がしたらしく、見にいったら、
護衛の人たちが倒れていて、傍には長髪の女性や男たちがいたらしい。
で、咄嗟に逃げようとしたが、直ぐに取り押さえられて気を失った。
そして気付いたら、千冬さんに抱きかかえられて空を飛んでいたんだと。
千冬さんの話だと、一夏と別れた後、
何やら廊下から何やらけたたましい音がしたらしい。
それで気になって出て行ったら、何やら外で車が走り去るのを目撃。
音の方へ行ったら、トイレで倒れている一夏の護衛と俺の渡した防犯ベルが鳴っていた。
で、一夏に何かあったと思い、直ぐに行動を開始。
日本政府やドイツ警察に緊急連絡し、本人はモンドグロッソ用のISに搭乗。
その後はドイツ警察の連絡で、逃走中の車を捕捉。
一夏を返せ貴様らぁぁぁぁぁぁ!で吹っ飛ばした。
その時、相手もISを持ち出してきたらしいがすぐに撤退。
後はテレビの通りで、一夏を抱えて大会会場に登場。運よく決勝戦で優勝とのことだ。
あははははははは・・・俺が何となくやったことが、こんなことになってしまったのね。
おい原作!もう少しはガンバ・・・らなくていいです。
がんばったら俺の身が危険なことになりそうだから。
というわけで、俺の自業自得で、原作を少し変えてしまったということだ。
うん、俺はとんでもないことをしてしまったかもしれない。
話は変わるが、誘拐犯逮捕の協力の借りを返したいと、千冬さんはドイツに行くらしい。
そこは原作通りなんですね、安心しました。
これでラウラのIS学園への入学フラグが立ったというとこだ。
よっしゃ、これでラウラに接触出来れば、ラウラと仲良く出来るぜ。
あれ?でも一夏を恨む理由があるのか?まぁ、それは考えても仕方ないわ。
うん、あとは事の顛末を待つしかないし。
で、その間、一夏のことを少しでもいいから気にかけてほしいとのことだ。
一夏は「俺はそこまで子供じゃないぞ」と文句を言っているが。
あのさ、そこは・・・ほら?弾のとこでもいいんじゃない?
え、あっちにも頼んでる?泣きながら了承してくれた?蘭ちゃんも嬉しそうだった?
鈴音ちゃんの方も、まかせなさい!と胸を貸してくれた?
うん、俺だけ逃げ切れないですわ。
「ライバルのことを見守るのもライバルの仕事だからな!」と、
俺は訳の解らないことを言ったらしい。
第2回モンドグロッソの結末を、おれ自身が変えてしまったことに頭を抱えつつ、
なんやかんか原作通りに進む展開に、
俺は喜ぶべきなのか、それとも慎重になるべきか、俺の頭はパンクしそうだった。