あっ、ありがとうございますっ!!感動です!!
さぁ、初のバスケ描写……難しい、、、
効果音は、自分で想像してみてください…笑
さて、新オリキャラの紹介!
真宮と同じチームの4人です。
上森藍雪《かみもり あき》~帝光中出身、SF、175cm
下川一樹《しもかわ かずき》~SG、182cm
前谷 楜宮《まえたに こみや》~PF、191cm
佐川桧《さがわ かい》~C、195cm
「……。」
一年生との試合前、青峰は昨日のことを思い出していた。
――――――
「はぁ……マジシャンズ・セレクト、ですか?」
マジバで桃井が言ったその言葉に、真宮は首をかしげた。
「うん、棕くんの技はそれに似てるかなぁ?って思ったの!」
「そうですね、俺の技は確かに“意識誘導”を基本としたものです。
本人の知らない深いところで、本人の意志や思考などを誘導してるわけですから。
まぁ……あくまで『基本』ですけど。」
「ふーん」
真宮の意味深な言葉を流して、青峰は聞いた、
「その技には攻略法ってあんのか?」
真宮の技、マジシャンズ・セレクトにはまだ謎なことが多い。
しかし、青峰はそれだけは知りたかった。
「そうですね、どんな技にも絶対に攻略法はあります。マジシャンズ・セレクトも例外ではありませんから、もちろんありますよ。」
「やっぱ、そうなのか。」
「はい、でも、種明かしは明日の試合が終わってからです。」
「まぁ、そりゃあ仕方ねぇよな……。」
―――――――――
そう言って笑った真宮の顔が思い浮かぶ。
桃井も『攻略法、見つける!』と意気込んでいた。
「まぁ、そもそも真宮が本気を出せっかどうかもわかんねぇか。」
青峰は小さくつぶやいた。
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二年生は昨年スタメンだった青峰、桜井を含めた五人。
対して一年生は帝光中学出身者が一人と真宮を含めた、昨日であったばかりの五人。
誰がどう見ても結果は見えていた。
試合は2クォーターで行われることになった。
「1クォーター目からどんどん攻めよう。パス回してても、きっと効果は薄いと思う。
攻撃の起点は、基本
「おっけー!任せとけっ!!」
「センターの
「わかった。」
「
「……抜かれたらわりぃな。」
ご心配なく、と真宮は親指を立てた。
「とにかく、絶対にボールから目を離さないで。」
―――ピーーッッ!!
試合が始まった。
保持したのは二年生。そのまま青峰に渡る。
「……真宮じゃなくてすみません。」
「あぁ?何も言ってねぇだろ。」
「顔に書いてあったので……。」
―――悪い意味で素直すぎるのである。
「まぁ、まずは格付けから始めるか。
……行くぜっ。」
―――ダンっ!!
―――キュッ!!
青峰のマーク下川は、青峰の一歩目についてきた。……が、
「まぁ、ここまでだな。」
―――ダダンッッ!!
左へのインサイドアウトからのフロントチェンジで抜き去る。
「……!?(はやっ!?)」
青峰のボールはそのまま、ゴールのネットを揺らした。
「……真宮。」
「ん?」
「わりぃ、止められる気しねぇよ。」
「ハハ……、、、。」
キセキの世代、青峰大輝が相手なのだから、仕方ないことだ。もちろん、真宮も重々承知していた。
「大丈夫、大丈夫。
お前が全力でやってくれるだけでいいんだからさ。」
「……?お、おぅ、わかった。」
この時はギャラリーも味方も、誰も気づいてなかった。
青峰自身も気づく事は無かった。……自分の身に起きてる違和感に。
「さてと……どこまでいけっかな。」
真宮が怪しく微笑んだのを、誰も見ていなかった。
「よし、一本な~。」
ゆったりと運んでくる真宮。
「「「「((((とにかく、攻めるっ!!))))」」」」
試合前の真宮の言葉を信じ、全員が攻めるために動く。
一人では振り切ることは難しいため、スクリーンやインサイドカットなど、全員が動く。
『目を離さない。』
視線の先には常にボールを持つ真宮が見えるように……。真宮が敢えて二回言ったこと、何かあると全員が思っていた。
しかし、どんなにスクリーンを使っても、やはり相手は二年生。スクリーンもすべてファイトオーバーかスイッチされていき、フリーになる選手は作れず、オーバータイムまで後わずか……
「くそっ、やっぱうめぇな……。」
一年生の誰かがつぶやいた……瞬間、
―――ポスっ
「おわっ!?」
「シュートっ!!」
ゴール下に走り込んで来ていた前谷にパスが入った。
―――スパッ
フリーでゴール下で受け取り、楽々シュートを決める。
「ナイショっ!前谷君。」
「お、おう!ナイスパス!!」
声をかけ合う一年生をよそに、真宮についていた桜井、そしてギャラリーから見ていた桃井は驚きを隠せなかった。
「ノーモーションもいいとこですよ……。」
「すごい……、、、。あそこまで正確なパスが出せるの……?」
「(今、ゴール下で受け取った前谷も、びっくりしてた……っつーことは、真宮が的確に、受け手の手に出したってのかよ……。)
……今のは、
「……さぁ?」
振り向いた間宮の顔が、肯定を語っていた。
―ディフェンスの一瞬の隙……それも味方でさえも気づかないような隙を見極める観察眼
――その隙間を通すような精密さ
―――ノーモーションからのスピードパス
――――そして、驚く味方でも取れるようなコントロール
「キセキの世代……以上、、、。」
長年一緒にいた桃井でさえも思った。
それほど真宮棕佑のバスケセンスのレベルは高かった。
しかし、本当の彼の能力はまだまだである。
試合はまだ、始まったばかりなのだ。
さぁ、真宮くんがオリ主力をどんどん発揮していきますよー!