今回はまたもや登場の新キャラです!
……いったい何人出るんですかね?ww
家族の日常を賑やかにする新しい人物をどうぞ!
「ふわぁ……よく寝た……」
朝の爽やかな空気を吸いながら、僕は大きな欠伸をした。
昨日は某バケモノゲームの厳選を夜遅くまでやっていたから眠いのなんの。
ま、色違いのヒトモシのメスが出たから満足だけどね♪
と、ここまで言っといて自己紹介がまだだったね。
僕の名前は羽生 努。
少し遠くの高校に通う高校1年生だ。因みに言っておくけど、僕はフィギュアスケートはやっていないよ。
この名字だからよく言われるんだ……。この間なんか直樹さんに、「努さ、フィギュアスケートやんなよ!」
とか言われちゃったから、今日は直樹さんが打ったボールが頭に当たって、そのまま僕が記憶喪失になって、フィギュアスケートに目覚めるという夢を見ちゃったからね……。イミワカンナイ。
あ、直樹さんっていうのは加川 直樹さん。僕の家の斜め前に住んでいる明るい大学生だ。
なんて紹介をしている間に家を出るのに丁度いい時間になった。
朝ご飯を食べて、身支度をして家を出る。
「いってきまーす!」
と、明るい声で家を出ると、そこにいたのは……。
「あ、おはようございます!加奈さん!」
「おはよう!努くん!」
この人は真向かいの滝沢さん家の長女の滝沢 加奈さんだ。
滝沢さん家は兄弟5人で住んでいて、皆んな個性的な方達だ。
そんな人達を引っ張っているのがこの加奈さんだ。
面倒見が良く僕もよくお世話になっている人……なんだけど……。
「あ、羽生先輩!おはようございます!」
「羽生先輩。おはようございます。」
「あ……あぁ……おはよう、滝沢さん……藍沢さん……」
この2人は、1人は滝沢さん家の末っ子の滝沢 黒愛さんと、滝沢さん家の隣の藍沢さん家の末っ子の藍沢 叶音さんだ。
2人とは中学時代の知り合いだ。
しかもこうして、家が近いから仲はいいんだが……。
「ジィィィィィィ……」
「ひっ……」
いかんせん加奈さんの視線が怖すぎる……。
加奈さん、2人のこと好きすぎだからなぁ……。
2人が僕に挨拶してくれるのはいいけどね?挨拶してくれる度に加奈さんが怖い顔で見てくるからね……。心臓が持たないよ……。
ここは逃げるが勝ちだ!
「そ……それじゃ!僕急いでるんで!」
「あ!羽生先輩!?」
三十六計逃げるに如かずだよっ!
僕はそのまま駅へと走って行った。
☆☆☆
「あ!努ー!おはよー!」
「あ、紗季!おはよ」
春海 紗季。僕の幼馴染に当たる女の子だ。小学校の時から仲がいいし、親同士でも仲がいい。
そんな彼女とは小学3年生の頃から今に至るまでずっと同じクラス……所謂腐れ縁みたいなものだ。
「どうしたの?随分疲れてるみたいだけど」
「いやぁ……今朝ちょっとね?」
紗季に聞かれそうになったが、ここはスルーしておく。
まさか、近所の女の子関連で逃げてきたなんて言えないじゃん?
「なになに〜?隠し事〜?」
「そんなんじゃないって!」
と、紗季から問い詰められそうになった時電車が来た。
「ほ……ほら!電車きたよ!」
それをいい事に僕はこの質問攻めから抜け出せた。
ま、電車の中でもしつこく聞かれたけどね!意味ないじゃん……。
そんなこんなで、僕の慌ただしい日常は始まる。
☆☆☆
教室に入ると、僕の友達が声をかけてきた。
こういうと友達少ないように聞こえるよね。
実際そうなんだけどっ!
「おはよう、努、紗季」
「おはよ、来阿」
「おはよう!来阿くん!」
古宇多 来阿。
僕とクラスメイトの友達。朝話した直輝さんと同じ野球チームだったらしく、彼とは来阿の方が関わりが強いだろう。
そして、もう1人。
「おはよう!努くん!紗季ちゃん!」
「おはよー!瑠璃ちゃーん!」
「きゃ……。もう……紗季ちゃんてば……」
壁谷 瑠璃。
彼女も僕らとクラスメイトだ。
紗季と、とっても仲がいい。現に今抱きついているくらいなのだから。
そして何より、来阿の彼女でもある。
「努も早く彼女作らなきゃな」
「ね〜」
来阿と瑠璃が言う。あ、紗季が離れた。
でも僕は彼女とかはなぁ……。
「あまりそういう欲はないしな〜。それに相手もいないし」
「「え?」」
「え?」
何故か2人に疑問詞で返された。後ろでは紗季がため息ついてるし……。
「努……お前マジでそれ言ってんの?」
「マジって……そりゃあね?」
相手を見つける気もないからな〜。
「まぁ?努にはそんな相手が出来るわけないけどね〜?」
紗季が何故か目を泳がせながら言った。こいつは何がしたいんだ?
ほら、来阿も瑠璃もジト目で紗季見てるじゃん。
あ、連れてかれた。もうすぐ朝のHR始まるのに……。
ま、そのうち戻ってくるでしょ。
僕は自分の席につき、ホッとしながら読書を始めた。
朝から慌ただしかったからここで一息つけたのはありがたい話だ。
しばらく読んでいると、先生が入ってきた。
それと同時に紗季達も後ろの出入り口から入ってきた。
なんか紗季の顔赤かったけど、大丈夫かな……?
☆☆☆
怠かった授業も終わり、皆が皆帰り支度を始めている。
僕もそろそろ帰ろうと、腰を上げ帰り支度を始めた。
すると、来阿が話しかけてきた。
「努!今日ゲーセン寄らねぇか?」
ゲーセンかぁ〜。魅力的な誘いだけど、今日はやめとくかな。やりたい事もあるし。
ん?やりたい事?睡眠だよ?
「今日はやめとくよ」
「珍しいね?努くんがゲームセンター行こうとしないなんて」
「まぁまぁ。今日はお二人さん水入らずで楽しんできなよ」
これ以上追求されるのはちょっとね……。眠いから帰るだなんて言えないしね?
こう言えばこの2人は照れ出すから、この隙に帰るとするかな。
「ばっ!おまっ……///」
「えへへ///」
「んじゃねー」
さてと、脱出成功☆
帰るとしますか〜。
「ま、こういう時は努は寝たいから帰るんだもんね」
いつの間にやら紗季が隣にいた。
流石腐れ縁と言うべきか。こういうのはお見通しのようだ。
ヨノワールですか?あなたは。
「ま、そうだね。じゃ帰るか」
「うん!」
そんな可愛らしい笑顔で笑われると、幼馴染として恥ずかしいような、嬉しいような気分かな。
☆☆☆
駅で紗季とも別れ、今僕は家に向かって1人で帰宅中である。
と言っても、もう目の前なんだけどね?
その前に、家の前で話してる人たちに声をかけとこ。
「こんにちは。百斗さん、光樹さん。」
「やぁ、努!」
「こんにちは。努くん」
やぁと返事したのが、滝沢 百斗さん。滝沢さん家の次男さんだ。
そして、もう1人が藍沢 光樹さん。
叶音さんの兄にあたる人で、この人には二卵性の双子の兄の翔さんがいる。
よくこの滝沢さんとこと、藍沢さんとことは、仲良くしている。
本当ありがたい話だ。
「努くん。ブルンゲルの対策出来た?」
「ブルンゲル許すまじ」
「だってさ。そろそろヤバイかもね?百斗さん?」
「あはは……」
これは、某化け物ゲームの話だ。
僕は百斗さんのブルンゲルというポケモンにボッコボッコにされた事があった。その時から僕は百斗さんのブルンゲルを、絶対に許さないと心に誓った。
「まぁ僕も易々とはやられないけどね〜」
「俺もそろそろ育成に入らなきゃ」
「光樹さんは読めないから本当苦手……」
「そういうコンセプトだしね」
だって!光樹さんさ?予想外の育成方法でこっちをあっと言わせてくるんだよ!しかも、それが妙に強いという……。
「それじゃ、そろそろ時間かな?」
「そうだね。帰ろうか」
「といっても、目の前ですけどね〜」
そりゃ、お互いの家の前で話してればねぇ。
そう言って、僕たち3人はそれぞれ自宅に入った。
滝沢さんの家からは明るい声が聞こえ響いていて。
藍沢さんの家からは、叶音さんの声が聞こえてきて。
それを少し羨ましく思いながら、僕は自分の家のドアを開けて、こう言った。
「ただいま!」
【家族トーク】
務「こんにちは~」
来「ここでは初めましてだね」
瑠「皆初めまして!」
務「瑠璃!? なぜ瑠璃がここに! まさか自立で脱出を!」
瑠「え、なんでも何も呼ばれたから来たんだけど」
来「さてさて。俺たちのことは本編に何回か出てるか知ってると思うけど、今回では俺たちと紗季は昔からの付き合い……てわけじゃないんだよね」
務「そうだね。高校になってから知り合ったんだよね~」
瑠「さて、そんな務くんこと羽生務くんにも私達同様中の人がいます」
来「こちらになります。どうぞ!」
羽生 努
滝沢家の近所に住む少年で高校一年生。
滝沢家に負けず劣らずの夜更かし堪能組でこちらも活動時間が夜遅い。
黒愛、叶音の中学の先輩でもあり仲は良好。(そのため針のような視線を常に受けているが)
一つのことへの執念が強かったり変なこだわりがあったりと謎なところがあったり?
務「雑か!」
瑠「それでこっちが紗季ちゃんのものになります」
春海 紗季
羽生努の幼馴染で親同士の交流も深い。
昔から羽生のことを大事に思い、同時に想っているが一つのことに集中する彼にはなかなか気づいてもらえない?
苦悩の毎日を送っている恋する乙女。
来「ちなみにあとがきでのキャラと本編でのキャラは別人だと思って頂戴ね」
務「なぜ今それを言った」
瑠「こっちでツッコミをしてるからって本編でボケないってことはないし、本編でしっかりしてるからってこっちでしっかりするってこともないからね」
務「そろそろ話し戻さない?」
来「いいよ。何から話す? 「実は最初、滝沢家も藍沢家も全員出すつもりだった」とか話しちゃう?」
瑠「今回名前すら出てないのって梓さんと清風さんの二人だけよね」
務「まぁ文字数とかで書かなかったないし書けなかった。て線が濃厚だけどね」
来「なんで書いた本人が曖昧な回答なんだよ」
務「だってこれ書いてる人と本編書いてる人別なんだもん!」
瑠「と、いうわけで結論は神のみぞ知る」
来「あ、翔の存在が薄かったのは、翔の存在を光樹を書くまで忘れていたからなんだってさ」
務「翔ごめんね!」
瑠「段々扱いが酷くなってるよね。かわいそうに」
来「そう思うならもうちょっと感情入れてやれよ」
瑠「えー」
務「はいはーい。時間がないから今回はこれで終わりにするよ!」
来「なんか無駄に長くなった気がしないでもないが」
瑠「ま、次回以降もこんな感じでやっていくからよろしくね!」
務「それじゃあバイバーイ」