賑やか家族Diary♪   作:犬鼬

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さあ、まだまだ番外編ですww
ここまで来たら本編でいいような……ww

今回はホワイトデー回‼
ではどうぞ‼


25話 白日夢のような

光樹に告って、光樹に告られて。

私たちが付き合い始めてから今日でちょうど一か月。

つまり……

今日はよく言うところの一か月記念日?ってやつだよね。

たぶん私たちは特別なことも何もなくいつも通りだと思うけど。

あ、でもそういえば今日は久しぶりに光樹の家に行くんだっけ。

もしかしたら何かサプライズとか……?いや、ないか、光樹だし。

あいつ、そういうの私に隠してとくの苦手だし。

幼馴染ともなるとやっぱりお互いのことよくわかり過ぎちゃうね。

 

「ふんふふんふふ~ん」

 

あ、思わず鼻歌出ちゃった。

えへへ、早めに光樹のところいこっかな~っと。

そう思ったら即行動!

カバンに荷物入れて、あとお母さんに今日のこと話したら渡されたおやつとかも持って、うん、準備完了!

 

 

 

それにしてもほんとに久しぶりだなぁ、光樹のところ行くの。

中学のころまでは結構よく行ってたんだけど高校では同じ学校に入ったって言っても部活やらなんやらでいろいろ時間が合わなくて全然いけなかったからね。うん、ほんと久々。

私がいけてない間に叶音ちゃんも中学生になっちゃったのかぁ……大きくなったんだろうなぁ……って、なんだかこれじゃ親戚のおばさんみたい。

やめたやめた、まだ私もそんなに年じゃない。

 

「やっほー、きたよ」

 

「うん、いらっしゃい、理咲」

 

「あ、理咲さん!お久しぶりです!」

 

「もしかして、叶音ちゃん?」

 

「はい!お久しぶりです!」

 

叶音ちゃんがお姉ちゃんって呼ばなくなってる……なんか成長が嬉しいような、理咲お姉ちゃんって呼んでくれないのが悲しいような……すごく複雑。

 

「え、えっと、あの……」

 

「そっか、理咲は叶音がいろいろと変えた理由知らないのか」

 

「……それ、私が聞いて大丈夫?」

 

「ああ、少なくともいじめとかそういうのじゃないから」

 

「なんだ、よかった……」

 

きっと何か意識が変わったのかな?中学生になるといろいろしっかりしなきゃ、というか思春期で大変……あれ?

叶音ちゃんと光樹って相変わらず仲いいんだ……これからかな?それともずっとこのまま?

まあ、お兄ちゃん嫌い臭いとか叶音ちゃんに言われたらシスコンの光樹はショックで死んじゃいそうだけどね。

いや、それじゃ私が困る。何とかしなきゃ……って、まだ気が早いかな?

 

「え、えっとですね、りさs……」

 

「きゃっ!」

 

急にドアが開いて誰かが入ってきたよ!?それもものすごいスピードで!

 

「大丈夫?理咲ケガしてない?」

 

「あ、うん、大丈夫……」

 

光樹、かばおうとしてくれたんだ……

う、嬉しいんだけど、ちょっと、ち、近い……

 

「まったく……人が玄関にいるときもあるんだから気をつけて開けなきゃだめだよ、黒愛ちゃん」

 

「はぁ~い……ってあれ、あれれれれ?もしかして、彼女!?」

 

「うん、そうだよ。俺の彼女の理咲。そっか会ったことなかったか。じゃあ……」

 

か、彼女……うん、わかってるんだけけどね、改めて、それもほかの人への紹介に彼女って言われると照れるよ……

とりあえず、叶音ちゃんのお友達でお隣のうちの黒愛ちゃんね。うん、叶音ちゃんと同じくらい可愛くていい子だ。って、あれか、清風君の妹さんか。苗字同じだし。

 

「最近、百斗兄も怪しいと思ってたけど先にこっちとは……あず兄も無自覚で彼女作ってる感じだしこれは負けてられないね叶音ちゃん!」

 

「な、なんで私!?それなら黒愛ちゃんだって……」

 

「だって、叶音ちゃんはあ……」

 

「言わないで―!!しかもほんとかもわからないんだから勝手にそういうことにしないで!!」

 

「別にあの人のことって言おうとしただけなのに……」

 

「う、うぅ……」

 

ふふふ、なんだか懐かしいなあ。私も友達に光樹のことでよくからかわれたっけ。

でもまさか、ほんとに付き合えるなんて。

夢みたい。

 

「知ってる?夢みたいとか、夢のようなってつまりそれが夢じゃないってことなんだよ」

 

「へ?あれ、もしかして声に出てた……?」

 

「ん?まあすごく小さな声だったけど」

 

「もう、そういうのは聞かないふりしてよぉ!」

 

「悪い悪い。でも、俺も同じ気持ちだなって思ったから」

 

「え?」

 

「いつからかはわからないけど、気がついたら好きだった。だから今、こうして理咲と付き合えてることが何よりも幸せだし、夢みたいだなって」

 

もう、余計恥かしくなるじゃん!そういこと二人っきりの時に言ってよ、せめて!

こんなみんないるリビングで言わないで!

翔なんてもう今にも怒り狂いそうだよ!?

とりあえず翔も頑張って!

 

「というわけで、これ」

 

光樹が棚から持ってきたのは二つの箱。

 

「こっちはホワイトデーのチョコ。あまり時間がなかったから凝ったものは作れなかったんだけど……」

 

「だからさ、君はなんで私より女子力高いものを作るのかな!?かな!?」

 

「え、あ、いや、そんなつもりはなかったんですけど……」

 

もう、こんな可愛くラッピングしちゃって。きっと中身はクッキーかな?光樹のクッキーってちょっとほろ苦くておいしいチョコクッキーなんだよね。レシピ教えてくれないから自作できないのか悔しいんだけど……

 

「それと、これは……その、一応最初だし、一か月記念日?のプレゼントしようかなって」

 

透明な石、ピンクの石、淡い水色の石……どれが何か大体わかる。

それに、私の誕生石もある……!

 

「理咲、昔から石集め好きだったから。こういうブレスレットもいいかなって」

 

覚えてたんだ……!

ほんとにうれしい!

 

「ありがと!」

 

感謝を込めて光樹にキス。

そのあとその場にいた人から茶化されたのは恥ずかしかったけど……

ありがとね、光樹!




あまーい二人だな~……ww
羨ましい‼

ではまた次回です‼

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