賑やか家族Diary♪   作:犬鼬

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長らくお待たせしました!
今回は番外編のバレンタインのお話です!!

滝沢家のバレンタインの風景をどうぞ~♪


20話 バレンタイン 1

姉妹のチョコ事情

 

 

 

 

「ねえ明日みんなおやすみだよね?」

 

「まあそりゃ日曜日だし」

 

お夕飯食べてるとき私はこっつんたちに予定を確認する。

 

「まあ俺は朝までバイトだけどね。どうしたの?」

 

「明日一日家を空けてほしいんだよね、こっつん」

 

こっつんに話を振ると目が合った。

うん、にこっていいスマイル! かわいい! ほんとに私の妹だけど可愛い!

 

「そうなの! だからどっか行ってて?」

 

ねえ、こっつん、いい笑顔ですごくかわいいし言ってることもあってるんだけど、言い方がちょっと、ね?

どっか行っててって…

 

「あ、ああ…」

 

「う、うん、僕もゲーム買いに行ってこようかな?」

 

「俺もどこか行ってくるよ」

 

うん、やっぱりこっつんからそんな言葉が出ると思わなくて困惑してるよ。

ていうか若干黒いオーラ出てない? 笑顔は可愛いし私には何も感じないからいつも通り可愛いこっつんだけどね!

 

「まあそんなわけで三人ともよろしくね?」

 

私からもお願いして出かけてくれることになった。

ところでみんな忘れてるのかな、明後日が何の日か。

まあそれならそれでもいっか、驚かせられるし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日。

 

「加奈さん、こんにちは! 今日はよろしくお願いしま…「叶音ちゃんいらっしゃい!」」

 

叶音ちゃんも今日は一緒に頑張ろうってこっつんが誘ったんだって。

この子もまたこっつんに負けず劣らず可愛いのだから抱きしめたくなっちゃう!

 

「ふぁなふぁん、ふるひいれふ」

 

「ん~なぁに~叶音ちゃん」

 

叶音ちゃんがどうにか私の腕から抜けようとじたばたしてる。けど甘いよ叶音ちゃん、私の腕からは逃れられないんだから!

 

「加奈姉、叶音ちゃんあんまりギューってやり過ぎると死んじゃうよ?」

 

「む~しかたないなぁ…ごめんね、叶音ちゃん」

 

あんまりやり過ぎちゃうのもよくないかと思って解放してあげて一応謝っておく。

いきなりだったからびっくりさせちゃったかもしれないし、苦しかったかもしれないし。

 

「い、いえ、大丈夫で…きゃっ!」

 

「あと叶音ちゃんは私もギューってしたいんだから取っちゃダメ~!」

 

「く、黒愛ちゃ~ん・・・」

 

ちょっと待って!

一心不乱に叶音ちゃんを抱きしめて満足そうなこっつんと少し涙目でこっちを見てる叶音ちゃん……可愛すぎるよ……

なんだか私の頭が真っ白になった気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…え、……ねえ

 

あれ、誰かの声が聞こえた気がする・・・

 

「加奈姉!」

 

「わあ! こっつん! びっくりしたぁ」

 

「もう、加奈姉呼んでも反応してくれないんだもん。早く始めよ?」

 

なんか二人の可愛さに夢中になりすぎちゃったみたい。

でも可愛いんだから仕方ないよね!

 

「ごめんごめん、じゃあ始めよっか」

 

みんなでエプロンつけて、台所へ。

 

「それで加奈さん、何作るんですか?」

 

「今年はチョコシュー作ろうと思って」

 

「え! シュークリームなんておうちで作れるんですか!?」

 

「まあね。ホットケーキミックスを使えば簡単にできるよ」

 

いつも思うけど本当にホットケーキミックスって便利だよね。小麦粉を使う甘いお菓子なら大抵何でも代用して作れちゃうもん。手軽で簡単に作れるよね。

 

「加奈姉、まずはどうするの?」

 

「えっとまずは容器に水と油を入れてレンジでチンだね」

 

チンした容器にホットケーキミックスとココアパウダーを入れてよーく混ぜる。

 

「この生地、結構重たくなるんですね・・・」

 

「そうだよ~重たくなってきたらもうちょっとだね。私がちょっとずつ溶き卵入れていくから混ぜてて」

 

「は、は~い・・・」

 

ちょっと大変かな? でもこれくらいは頑張ってもらわないと!

 

「加奈姉、私も!」

 

「叶音ちゃんのできたら行くからちょっと待ってて~」

 

持ち上げて混ぜてるヘラからゆっくり落ちるようになれば生地の出来上がり。逆に卵が足りないとすぐに落ちちゃうからわかりやすいね。

 

「叶音ちゃんってあんまりこういうことしないの?」

 

「いえ、しますよ? バレンタインチョコも結構作ってますし…ただ、あんまり小麦粉を使ったお菓子はやらないかもです。ケーキを作るんでも簡単なレアチーズケーキとかそういうのばっかで」

 

「確かにレアチーズケーキならヨーグルトで代用できるし簡単だよね。チョコはコーティングとか?」

 

「はい、あと生チョコですね。今年もこの後作ろうと思ってて」

 

「それいいね! 私も作りたい!」

 

「いいよ、あとで一緒に作ろ! かなさんもやります?」

 

「んー、私は私で別なの作ろうかな? 一緒の場所ではやるけどね」

 

わいわい話しながらやってるうちに二人とも生地は完成。

あとはこの生地を絞り器に入れて適当な大きさに絞って焼けばしっかりとシュー生地になってくれるはず!

あ、霧吹きで水かけとかなきゃ膨らまないんだった。

 

「焼き上がりが楽しみだね、黒愛ちゃん!」

 

「そうだね~」

 

2人で少し身をかがめながらオーブンを覗く。それを見てるとなんだかほっこりするね。

でも今は私も我慢してっと。

 

「ほら二人とも焼けるまでの間に中に入れるチョコクリームつくるよ」

 

「あ、そっか、中に入れるクリーム作らなきゃ」

 

2人と話しながら材料をそろえてテーブルに並べる。

 

「あれ、またホットケーキミックス使うんですか?」

 

「そうそう、簡単にクリームのとろみがつくし甘さも入るからね」

 

ホットケーキミックスや卵、あとメインのチョコを湯煎してからいれてよく混ぜる。

であとはレンジで加熱しながらとろみが出るまでやったら完成!

 

――チンッ

 

うん、いいタイミングで生地も焼きあがった!

 

「入れるためには冷めないとだからその間に別なの作ろうか」

 

「うん、じゃあ叶音ちゃん、教えて!」

 

「じゃあ材料とかこっち持ってくるね、ちょっと待ってて」

 

楽しそうだねぇ。さて、じゃあ私も濃い目のチョコでマドレーヌ作ろっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな感じでみんなでそれぞれ別のものも作ってチョコシューもちゃんとクリームを詰めて。

こういう時ようにたくさん買い込んであるラッピング用品で可愛くデコレーションしたら完成!

 

「思ったよりたくさんできたね~」

 

「ですね~加奈さん、ありがとうございました!」

 

「ううん、こっちこそ、こっつんに教えてくれてありがとね」

 

「ありがと、叶音ちゃん」

 

あ、叶音ちゃんすごく照れてる。やっぱりかわいい!

明日、みんな喜んでくれるといいなぁ…




いかがでしたでしょうか?

いやはや、うちの女性人ってなんでこんなにもかわいいんですかね?ww

そして今回は……なんと一気に三本同時に投稿です!!

なんかサ○エさんみたいですね!!

では二つ目のお話へ!!

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