大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも。

またかけたんで投稿。

では、どうぞ(゜▽゜*)


第七十五話 続・なのはの覚悟

ヒエンside

 

 

 

彼女の名前は八神はやて。

 

 

 

魔法少女リリカルなのはA'sから新たに出てくるヒロインの一人である。

 

なのはやフェイトと同じ9歳の少女で、ロストロギア『闇の書』の主となった少女である。

 

主に彼女は車椅子で生活をしている。

 

その原因が、彼女がもつ魔導書『闇の書』にある。

 

彼女が小さい頃から、傍にあるその魔導書は絶えず、彼女の肉体と魔力に負担を与え、蝕んでいたのだ。

 

その影響で足がマヒで動かなくなっている。

 

さらにこの子は小さな頃に事故で両親を亡くしており、僅か9歳という幼さで一人生活を送ることを余儀なくされている。

 

だがその影響か、彼女の作る料理はプロ級に美味しく、誰もが舌を唸らせるほどだ。

 

彼女は関西出身であるのか、ちょっと柔らかめの京都よりの関西弁で話すのが特徴の少女である。

 

 

そんな彼女が俺の目の前にいる。

 

 

「どうしたんですお兄さん?そんな鳩が豆鉄砲食らったような顔して……」

 

 

とりあえず当たり障りのないように返しておく。

 

 

「え?い、いや、ちょっとビックリして。もしかして君が俺を病院まで?」

 

 

「はい。でも驚いたんですよ?病院行こうおもて家出たら、ケガしてる男の人がウチの前に倒れてて……。しかも頭から血まで出てるし」

 

 

「う……面目ない」

 

 

というか、この子よくそんな怪しげな人間と話せるな?俺なら無理である。せいぜいできても救急車呼んで、その場で終わりである。

 

 

「あ、お兄さんの着てた制服洗濯しておいたから着てくださいね?」

 

 

「え、マジで?」

 

 

洗濯してくれたの?

 

 

「だってこのままやと、お兄さん着るもんないでしょ?」

 

 

「おっしゃるとおりです」

 

 

するとはやては、俺が来ていた風芽丘学園の制服を机に置いてくれた。ご丁寧にちゃんと袋にまで入っている。ホントに面目ないとです。

 

 

「じゃあ先生呼んで来ますから、ちょっと待っとって下さいね~」

 

 

「あ、はい」

 

 

そしてはやては、先生を呼びに車イスで出ていってしまった。

 

それを見送った俺は頭を抱えながら声をあげた。

 

 

「Oh my God!!」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

落ち着け……

とりあえずまずは落ち着け。

 

最近、予想外なことがありすぎて混乱してるけどまずは落ち着け!

 

 

「ハァースゥーハァー」

 

 

そして深呼吸してとりあえずは落ち着くことに成功する。

 

ま、まずは現状把握からしないと…

 

とりあえず、まずは今の俺の現状からだ。

 

俺は先ほど目を覚ましたばかりだ。体は重傷で、ところどころに包帯が巻かれている。だがフィジカルヒールで治癒したおかげで、今は大分マシになった。

 

そしてここはどこかの病院で、その個室と見ていいだろう。

 

さらにこの病院にくることになったキッカケの少女……八神はやて。

 

あの子の話では、俺はどうやら八神家の前で倒れていたらしい。おそらく時の庭園から脱出する際の転送魔法で、そこに飛んでしまったのだろう。

 

相棒に確認をとると確かであった。あのとき座標は海鳴市に設定していたものの、さすがに細かいところまで設定する時間はなかったとのこと。

 

でもまぁ、こうして生きてるだけでも儲けものだ。

 

俺は心の中にいる相棒にお礼を言っておく。

 

 

「助けてくれてサンキューな相棒」

 

 

『ガウ♪』

 

 

『ええよーええよー』といった思念が返ってくる。相変わらず我が相棒は、良い意味でマイペースである。

 

だがしかし……

正直、これからどうするかが問題だ。

 

冷静に考えれば、アースラの皆や、なのは達に連絡すればいいのだが……おそらく今はプレシア・テスタロッサの件でてんやわんやしているはずだ。

 

それに俺自身も…目覚めたばかりで自由に動けない。できればアースラなどに連絡を取りたいが今は気になることがある。

 

あの少女……八神はやての存在だ。

 

まさかここにきてあの少女と会う事になるとは誰が予想できるだろうか?

 

断言しよう。

 

全く予想していなかったぜ!!

 

これもあれだろうか?

転生者の業というやつだろうか?

 

敵のアジトから脱出する際に、次のテレビシリーズのヒロインの家の前に転送されるって一体いくつくらいの天文学的数値なのか。

 

まぁ、まだ幸運なことにこの時期は、はやての守護騎士達ヴォルケンリッター四人は出ていないから大丈夫なはずだ。

 

今はそこまで重要視しなくてもいいだろう。

 

まずは目先の事件を解決しないと話にならんし。

 

そして俺は現状把握も終わったのでとりあえず、クロノ達に連絡を取ろうと相棒に頼もうとした瞬間……

 

 

【ジリリリリリ!!!!!】

 

 

超直感から凄まじいほどの警鐘が鳴り響いた。鳴りすぎて火災報知器がなったかのようなレベルのうるささである。

 

とりあえず頼むのをやめようと考えたら…

 

 

【………】

 

 

鳴り止んだ。いや、やっぱり頼もうとすると……

 

 

【ジリリリリリ!!!!!】

 

 

再び鳴り響く。

 

どうした超直感!?

 

何をお前はそんなに必死になっている!?

 

というかお前さんもう意志みたいなのあるんちゃうの!?

 

なんか最近、異世界での激闘を乗り越えてから超直感をさらに感じやすくなった気がする。……これはあれか?俺も成長している……のか?

 

 

【ジリリリリリ!!!!!】

 

 

分かった!!

とりあえず分かったから鳴り止みなさい!!

 

 

【………】

 

 

これ連絡したら俺どうなるんだろう?

 

とりあえず超直感の警鐘具合からして無事じゃすまない気がするんだうん。

 

とりあえず今日一日は様子見だな。

 

っていうかもう連絡しなくても良いんじゃないかな。

 

 

そんなことを考えていると……

 

 

「ただいま戻りましたよお兄さん~」

 

 

「あ、良かった元気そうね」

 

 

そこにははやてと、少し青みがかった髪の白衣を着た女性が立っていた。

 

どうみてもはやての担当医師の石田先生ですね。本当にありがとうございます。

 

しかしこういうのなんていうんだっけ?

女医っていうのか?

 

クールでかなりカッコよく見える。かなり仕事ができそうオーラが半端ないです石田先生。

 

するとはやては俺のベッドの側に車イスを移動させ、石田先生はその側にやってくる。

 

 

「この人は石田先生ゆーて、わたしがいつもお世話になってる優しい先生なんですー」

 

 

「こら、はやてちゃん?大人をからかわないの。初めまして。どこか痛いところはないかしら?」

 

 

「あ、はい。今のところは大丈夫です。君もわざわざありがとう」

 

 

「いいえ~困ったときはお互い様ですから~。あ、私、八神はやていーます」

 

 

「あ、俺は大空氷炎。よろしく」

 

 

「よろしくなーお兄さん」

 

 

はやては柔らかい笑顔で言ってくる。ほんわかしてるなあこの子。

 

 

「さて、ちょっと貴方に聞きたいことがあるのだけれど大丈夫?」

 

 

「はい。大丈夫です」

 

 

「何があったか覚えてる?」

 

 

ふむ。

なんと言えばいいだろうか?

バカ正直に砲撃くらってやられましたじゃ話にならんし。ここはあれを使おう。日夜暇さえあればラノベを読んでる俺に死角はない!!

 

 

「すいません。ここ数日の記憶がどうもアヤフヤで……」

 

 

「そう。これは警察にも一応連絡した方がいいかもしれないわね……」

 

 

な、なんやて!?

 

まずい!?

まずいぞ!?

そこまで大事になると……大変めんどくさいことになるのは目に見えている!?

 

と、とりあえず動揺してることを顔に出さないようにしなければ……

 

 

「えっと……どういう?」

 

 

「そうね。内容が内容だからね……はやてちゃん?ちょっとだけ廊下に出といてくれる?先生、お兄さんを少し診察しないといけないから。終わったらまた呼ぶわ」

 

 

「あ、はい。わかりましたー」

 

 

そういうとはやては、扉を開け廊下に出ていった。

 

 

「さてと……貴方のキズの具合をいうとね?全身打撲、その上、背中に切り傷まであって頭から血も出てたのよ?」

 

 

「…マ、マジですか」

 

 

やべぇよ…

俺、思った以上に重傷やったー……。

 

っていうかフィジカルヒール使ってある程度治しちまったよ!?

 

どうしよう!?

どうすんの俺!?

 

 

「まぁ、今日一日は絶対安静にしておくとして……どうする?あなたが望むなら私の方から連絡しておくけど」

 

 

とりあえず今、警察を呼ばれたら俺の身動きが取れなくなる。それだけは阻止しないといけない。

 

 

「すいません。とりあえず、家族と相談してからでもいいでしょうか?」

 

 

今はまず先延ばしにしておく。

 

 

「そう……ね。まずはご家族とよく相談してからの方がいいでしょう。じゃあこの話はここまでにして、診察させてもらうわよ」

 

 

「え」

 

 

「あら、どうしたの?」

 

 

「い、いえ…なんでもありません」

 

 

なんか女医さんから診察っていう単語が出ると、やたらエロチックに聞こえるのは俺の心が汚れているからだろうか?

 

 

「ああ、なるほど」

 

 

すると石田先生はどこか生暖かい者を見るような笑顔で話す。

 

 

「かわいいのね」

 

 

「ぶっ!」

 

 

俺はその言葉を聞いて吹き出した。

 

おおおおお!?

これが大人の女性か!?

大人の色気なのか!?

 

というか耳元で言わないで下さい。

 

鼻血出るんでorz

 

そして俺は少し顔を赤くしながら石田先生の診察を受けた。

 

余談ではあるが、相棒が先生が疑わない程度の治癒にしてくれていたおかげで診察はなんとか乗り切ることができた。

 

Good jobs相棒 ( ̄▽ ̄)b

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

なのはside

 

 

 

なのはは、アリサとすずかと別れウチへと帰って来た。

 

 

「ただいまー」

 

 

「「おかえりー」」

 

 

すると母:桃子と、姉:美由希が出迎えてくれた。

 

 

「なのは、ご飯まで少し時間があるから先にお風呂に入っちゃう?」

 

 

「それなら一緒に入ろうか?」

 

 

「うん!」

 

 

なのはと美由希は浴室へと向かう。

 

 

「お姉ちゃんと入るの久しぶりだねー」

 

 

「そうだねー」

 

 

なのはと美由希は、服を脱いでお風呂へと入る。

 

 

「ユーノも一緒に入るー?」

 

 

「きゅきゅきゅ…!!!」

 

 

ユーノは全力で首を横にふり、桃子の元へと走っていった。

 

 

「あらら残念ー」

 

 

「……はは…」

 

 

そして数年後……

ユーノは後悔することとなる。

あのとき入っていれば……きっとなのはの……『変な捏造は止めてください!』すんまそん。ちょっとしたユーモアだったのさ。

 

 

 

閑話休題(気を取り直して)

 

 

 

なのはは、美由希の背中をゴシゴシと洗う。

 

 

「うわぁ~お姉ちゃんまた大きくなったんじゃないの?」

 

 

「うーん、どうなんだろ?自分ではよく分からないんだよね」

 

 

「なのはも大きくなれるかな?」

 

 

「なれるよ。なのははお母さん似だし。お母さんも結構大きいでしょ?」

 

 

「うん結構大きいよねお母さんって。何センチあるの?()()()()

 

 

「160cmくらいだったかなあ」

 

 

そして今度は美由希が、なのはの背中をゴシゴシと洗う。

 

 

そして髪と体を洗い終えた二人は湯船に浸かる。

 

 

「「ふぅ~」」

 

 

ちなみにではあるが、高町家のお風呂は一気に4,5人入れるほど大きい。

 

そして美由希がなのはに話をふる。

 

 

「なのは少し聞いてもいい?」

 

 

「うん。な~に?」

 

 

「なのはは助けたい子がいるんだよね?」

 

 

「…うん……」

 

 

なのはは少し顔を俯かせ、話し始めた。

 

 

「いっぱい悩んだんだ…。なのはがしようとしている事はすごく一方的で…無神経で…かえってその子を傷つけてしまうかもしれないって…」

 

 

「………」

 

 

「その子にしてあげられる事なんてなくて、なにもしないのが一番いいのかもしれないって…構われるより迷惑をかけるよりそれがずっといいのかもって…」

 

 

なのはの脳裏にある映像がよぎる。

 

それは戸惑った顔を浮かべ、悲しげな表情を浮かべる金髪の少女(フェイト)の姿…。

 

そして一人泣いている昔の自分(なのは)の姿…。

 

 

「それでもなのはは、その子に手を伸ばしたい。自分が伸ばした手を取ってほしい…」

 

 

「………」

 

 

「……これはなのはのわがままかもしれないけど…その子とお友達になりたいんだ…」

 

 

「……本当に変わったねなのは」

 

 

美由希は優しげな表情で話す。

 

 

「そ、そうかな?」

 

 

「うんうん」

 

 

「なのはは小さい頃から、そうやって悩んじゃうと動けなくなるところがあったじゃない?」

 

 

「…うん」

 

 

「誰かに迷惑をかけるのが嫌いで…父さんが大怪我した時も一人で寂しかったり、辛かったのにいつも笑顔で……」

 

 

なのははその言葉に驚いていた。

自分ではバレていないと思っていたのだが、家族にはバレていたようだ。

 

そしてなのはは、観念したように美由希に話す。

 

 

「…なのはに出来る事は『良い子』でいることしかない…と思っていたから…」

 

 

「…アリサちゃんとすずかちゃんは友達?」

 

 

「うん!すごく大事なお友達!!アリサちゃんは元気満点で、すずかちゃんは優しくて…いつも一緒の仲良しトリオ!」

 

 

なのはは笑顔で話す。

 

 

「…その二人とも大ゲンカから始まった友情でしょ?」

 

 

「…うん」

 

 

「きっと…その時、なのはが迷わずに自分の気持ちをまっすぐにぶつけたから…アリサちゃんとすずかちゃんとお友達になれたんだよ。どんな形であれ気持ちをぶつけあうのは大事。その子にもまっすぐ、なのはの気持ちをぶつけてみたらいいんじゃないかな」

 

 

「うん…!ありがとうお姉ちゃん!!」

 

 

なのはと美由希は笑い合いながら、ゆっくりとお風呂に入っていた。

 

 

 

 

 

 

そしてお風呂から出たなのはは、ある人物を探していた。その人物は縁側で涼みながら麦茶を飲んでいた。

 

 

「お兄ちゃん」

 

 

「どうしたなのは?」

 

 

「今って道場は空いてる…?」

 

 

「誰も使ってないぞ…大丈夫だ」

 

 

「ありがとうお兄ちゃん」

 

 

 

タタッ

 

 

 

なのははサンダルをはいて道場へと向かった。

 

そしてそれを見送った恭也はポツリと呟いた。

 

 

「……頑張れなのは」

 

 

 

ガララ

 

 

 

(わたしはお父さんや、お兄ちゃん、お姉ちゃんと違って剣を学んでいるわけではないけれど……この道場の硬く張りつめた空気が好きで…立ち向かわなければならない事がある時は一人でここに足を運ぶ)

 

 

 

なのはは道場の真ん中で正座で座り、目を閉じて集中する。今は道場のヒンヤリとした床の冷たさが少し心地よかった。

 

 

 

(フェイトちゃん…不器用なあの子と…ぶつかり合いたい…お互いの気持ちを受け止め合うために)

 

 

 

「いい顔になったな…迷いは消えたか?」

 

 

 

ガララ…

 

 

 

そのとき道場の扉を開ける人物が一人。

 

 

 

「……お父さん……!?」

 

 

 

そこにいたのは父親の士郎であった。

 

 

 

すると見られていると思わなかったなのはは、途端に恥ずかしくなる。

 

 

 

「あ、あれれっ、あ、あの…!お父さん、なのはが迷ってた事…知ってたの…?」

 

 

「そりゃそうだ……お父さんはお父さんだからな!」

 

 

士郎は爽やかな笑顔で話す。

 

 

「あ、もちろん恭也や、美由希、桃子だってなのはの事はお見通しだと思うぞー」

 

 

「あうあう…!」

 

 

なのはは恥ずかしくなったのか、少しパニックとなる。

 

すると士郎はなのはの頭をポンと優しく撫でる。

 

 

「家族っていうのはそういうもんだ。明日は朝早くから…また出かけるんだろ?」

 

 

「うん……ご心配をおかけします…」

 

 

「…なのはは強い子だからな。父さんはそれほど心配してないよ。だから…頑張ってこい……。しっかりな!」

 

 

「うん……!」

 

 

そして二人は手を繋いで母屋へと戻っていく。

 

その間、なのはは星を見ながら……考えていた。

 

 

(家族や友人と笑いあうこんな当たり前の日常が……どこかの世界で起こった誰かの都合で突然終わってしまうかもしれない。…わたしにそれを防ぐ力があるのなら……守れる力があるのなら……迷ってなんていられない!!)

 

 

 

なのはの覚悟は決まった。

 

 

 

 

 

 

そして桃子はその様子をユーノと一緒にコソッと見守っていた。

 

 

「…さて!思いっきり美味しいお弁当を用意してあげなきゃね!なのはの事、よろしくね」

 

 

「…きゅっ!」

 

 

その日、桃子は夜遅くまでなのはのお弁当の準備を進めるのだった。

 

 

 

なのはside end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

俺はベッドの上で夕御飯の病院食を食べながら、はやてと喋っていた。

 

何を思ったのかはやてさん…

あれからずっと俺の部屋におり、話しっぱなしであった。

 

ちなみに言うと、この病院思った通り海鳴大学病院でした。そりゃはやてと石田先生いるんだから当然か。

 

さらに言うと、この病室は以前なのはの父親士郎さんが入院してたところであった。……こんな偶然あるんですね。

 

そして話に戻るが、はやては博識であった。図書館でよく本を読んでいるからか、9歳とは思えないほどの頭脳の持ち主であった。

 

この子、既に俺より賢いんじゃなかろうか?

 

そういえばこの子、innocentの世界じゃ10歳で大学卒業してたなそういえば。

 

流石は未来の特別捜査官。

はやてさんパネエッスマジッパネエッス。

 

ちなみに俺も本はよく読むぞ。

 

え?

何を読むかって?

 

マンガとラノベですが何か?

 

マンガとラノベにはロマンがあるからいいんだよ!!

 

つーか文学本は読んでたら眠くなるので全く読めないっすorz

 

読めるとしても皆大好きハリー・〇ッターぐらいじゃね?

 

ちなみにこの事をはやてに話したら笑われた。思いっきり笑われた。

 

 

「あはははは!ヒエン兄ちゃんおもしろいわ~」

 

 

「ねぇ、はやてさんそんなに笑うことなくない!?」

 

 

失敬だぞウラァー

 

 

「あははは!いや、ごめんなー」

 

 

「いや、別にいいけど」

 

 

笑われることなんざ慣れてるからな!!

 

そう考えると少し悲しくなってくるがorz

 

 

 

コンコンコン

 

 

 

すると俺の部屋の扉をノックする音が。

 

 

「はやてちゃ~ん。そろそろ、面会時間終わりだから帰るわよ~」

 

 

「ああー、もうそんな時間か~」

 

 

「今日は送ってあげるから一緒に帰りましょうか?」

 

 

「ホンマですか?ありがとうございます先生~」

 

 

「じゃあ行きましょうか」

 

 

「はい。あ、そうや。なぁヒエン兄ちゃん?」

 

 

「うん?なんぞ?」

 

 

「また明日も遊びにきていい?」

 

 

「うん?いつでもどうぞ?」

 

 

「ありがとーなー。じゃあしっかり寝るんやでぇ」

 

 

「おう。バイバイ~」

 

 

こうして石田先生とはやては帰っていった。

 

 

「ふぅ~」

 

 

俺はベッドに寝転がる。

 

今日はやてと話して思ったことがある。

 

それは彼女も年相応な女の子ということだ。いくら大人びているとはいえ、彼女はまだ9歳の女の子なのだ。

 

そして……そんな中で一人暮らしをしているのだ。

 

それは考えれば、凄いことである。だが、常識的に考えれば()()である。

 

俺も一人暮らしをしているから分かるのだが、一人暮らしとはそんなに甘くないのだ。

 

料理、炊事、洗濯はもちろん、掃除や買い物など全部一人でしなければならないのだ。

 

それをこの現代日本で、まだ小学三年生の女の子が一人でしているのだ。

 

今のこのご時世でこれを異常といわずなんという。

 

正直にいえば俺は、ヴォルケンリッターが動き出すまでは、はやてとは関わらないでおこうと思っていた。

 

だが幸が不幸か、俺は彼女と関わってしまった。そしてそんな彼女の現状を見てしまった俺的には、もう知らないフリはできないわけで。

 

しかしだからといって……

そう簡単にもいかない。

 

はやてには常に()()()()がついているからだ。なので下手なことはできない。

 

まぁ、そこらへんは相棒と相談しながら、上手くやっていくしかない。

 

とりあえず俺は、はやてに関わることに決めた。はやてはもう俺にとって他人ではない。大切な友達である。

 

俺が彼女になにができるかは分からない。だが、監視者の目を疑わせずに、なおかつ自分にできることをして、彼女を支えていく。

 

言葉にすれば難しいことこのうえないが、まぁなんとかなるだろう。

 

だって俺の最近の人生の抱負『なんとかなる。ならなければ死ぬ気でなんとかする』だし。

 

だから今は、できることをやっていこうか。

 

俺は立ち上がり、セットアップを完了させる。

 

そして黒スーツ姿になった俺は、ある魔法を発動させる。

 

 

炎の分身(ファイアアバター)

 

 

すると病衣を着た俺の分身が現れる。

 

俺はそれを確認すると窓へと向かう。

 

そして振り返っていった。

 

 

「はやてのことたのんだぞ」

 

 

「おう。任せとけ」

 

 

返事を確認した俺は部屋の窓から、炎の翼を展開させ夜の海鳴へと出ていくのだった。

 




好評価してくださった方々ありがとうございます。

とりあえずテンション上がったので投稿しました。

あとはあれやね。

なのはと美由希の入浴シーンで、もうそう……ゲフンゲフン想像した人は安心してください。

あなたも既に変態です。
変態紳士です(* ̄∇ ̄)ノ

違うとは言わせない!!Σ(゜Д゜)

では、また(・∀・)ノ

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