ここからオリジナル展開でごわす。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
ヒエンside
「ズズ…あ~コーヒーうめぇ」
俺達は現在とあるビルの屋上にて、畳の上に座り、ちゃぶ台を五人で囲みながらシュークリームとコーヒーをいただきながらティータイムとしゃれこんでいた。
「はい。このシュークリームもおいしいです~……………じゃなくて!?」
するとピンク服の魔法少女イリヤからすかさずツッコミが入ってくる。
「あ、コーヒーいる?」
「あ、どうも…………ってそうでもなくて!?」
「まだまだシュークリームいっぱいあるよ?」
「わーい。ありがとうございます………ってそうじゃなーーーい!!!どうして私達は今現在!?のんきにティータイムなんてやってるのーーーーー!!??」
「イ、イリヤさん落ち着いて下さいー!」
「イリヤ落ち着いて」
イリヤが両手で髪をくしゃくしゃしながら立ち上がり大声をあげる。イリヤのそれぞれ隣にいるなのはとミユがそれをなだめようと必死であった。
というかやべぇ。
この子チョーおもしろいんですけど(゜▽゜*)
ルビーがからいかたくなる気持ちも分かる気がする。ここまで素直にリアクションをとってくれるとボケる方もやりがいを感じてしまう。
やっぱりツッコミがいるのといないのとじゃ空気が全然違うね!
「というかヒエンさん!このちゃぶ台と畳は一体どこから出したんですか!?それにシュークリームとコーヒーも!!」
「え?」
するとイリヤからすかさず俺に対してツッコミが。
「こうやって?」
俺はもう一個ちゃぶ台を出しトンと置く。
「わ、わわ…やっぱり魔法みたい!」
「魔法みたいってこれ実際に魔法だし」
するとイリヤは何やら気になることがあるのかなのはの方へと向く。
「魔法か…。ねぇ?なのはちゃんもちゃぶ台だせるの?」
「ふぇ!?」
すると自身に質問がくると思っていなかったのか、なのははシュークリームを食べながら驚いていた。そして急いでシュークリームを食べてから答えた。ちなみに今のはベストショットとして記録に残しておいた( ̄▽ ̄)b
「む、無理です無理です!それに…ちゃぶ台を出す魔法なんてないですよ!ヒエン君が異常なだけです!!ね、フェイトちゃん!!」
なのはは前に座っているフェイトにパスを出す。しかしフェイトも自分に話が回ってくると思っていなかったのか多少驚いていた。
「え?…う、うん。私もそんな魔法は聞いたことがない。たぶんヒエンの
「
イリヤが首を傾げる。
うん。
かわいい。
とりあえずは俺が説明する。
「レアスキルっていうのは普通の人が持っていない稀少な能力のことを言うんだよ」
「へぇ~すごおぉい!」
イリヤが何やら感動しているが少し待とうか。
この話の流れ的に俺のレアスキル……ちゃぶ台を出す能力みたいになってきてね?
うん。
なってるな。
確実になってるな。
「あー…誤解のないように言っとくがこれはれっきとした魔法だぞ?ただレアスキルを利用した俺のオリジナル魔法だけど…」
そして俺は先ほど出したちゃぶ台をボンと消す。そして手をかざした。
「
するとボンと今度は新しい畳がでてきた。
この魔法は簡単に言うと、
これが出来た経緯が分身が作れるんだから、物だっていけるんじゃね?と思ったら出来た。術式は基本的に同じである。ちなみに言っとくとこれ、死ぬ気の炎だからこそ使える魔法である。死ぬ気の炎で強化しなければただの実体を持たない幻影になってしまうからだ。
これが出来たときは俺も某赤い弓兵の如く、投影魔術みたいなもの使えるかなとか期待したが無理だった。というか魔力持たないっす。それ以前に剣の構造なんぞ欠片も分からん。
そう考えたら某赤い弓兵も結構なチートやんね。
あー
でも戦ってる途中にあれは言ってみたかったな~。
ほらあの、アイアムザボーンオブマイソードってやつ。あれをアニメで見て真似をした厨二病患者も多いはず。
え?
俺?
もちろんやってましたが何か?
厨二病は男なら一度は誰もが通る道さ。人( ̄ω ̄;)
通るよね?
通るといってよバーニィ。
ただ結局英語が多過ぎて最後まで覚えられなかったがな!!
だが某赤い弓兵の名ゼリフは俺の心に今でも残っている。
『忘れるな。イメージするのは常に最強の自分だ』とか
『時間を稼ぐのはいいが……別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?』とか
『理想を抱いて溺死しろ』とか。
このセリフを実際に言って鏡の前で練習したことある人はいるはずだ。いるよね?いるといってくれたのむから。
「じゃあじゃあ!シュークリームとコーヒーはどっから出したんですか!?」
「あー…これはバイトで余ったやつをくすね…ゲフンゲフン…もらったやつを出しただけだから」
「ねえヒエンくん?今、私の聞き間違いじゃなければ、くすねたって聞こえたんだけど」
なのはが何かいっている。
キコエナイキコエナイ。ボクナニモシラナイ。ヒエン…ウソ…ツカナイ。
「あ、あー!そういえばヒエンさんは私たちと合流するまではどうしてたんですか?」
「うん?」
空気が少し悪くなったのを察知したのかイリヤが話題を変えてくれた。ナイスイリヤ!
というか俺がどうしてたか…か。
俺はチラリとフェイトの方を見る。
フェイトはハグハグとほっぺを膨らませながらシュークリームを味わうように食べていた。
リスか。
そしてフェイトの前にいるなのははそれを嬉しそうに見ていた。
ちなみにこの風景をルビーがビデオカメラモードでとっていた。後で送ってもらおう。(迫真)
「あー、あのときは…」
そして俺はここに来たときのことを話し始めた。
◆◆◆
時刻は数十分前に遡る…。
「う、うう…」
俺はゆっくりと目を覚ました。
どうやら気を失っていたらしくうつ伏せに倒れているようだった。
そしてゆっくりと起き上がる。
「こ、ここは…」
そしてゆっくりと辺りを見回した。
そこはあるビルの屋上であった。しかし特に目を見張るものもなかったので自分の状態を確認することにした。
黒いスーツ、黒い籠手を着ていることからバリアジャケットのままだった。特に目立った外傷などもない。体が妙に重いが。
「相棒?」
「ガゥ」
俺が呼び掛けると肩の上に相棒が現れる。
「今がどういう状況か分かるか?」
「ガゥ」
するとある思念が送られてくる。それは俺に起こった現象の原因であった。
(プレシア・テスタロッサからの雷の高次元魔力砲を防いでいる途中に…突然現れた黒いワームホールに吸い込まれたのか…。そのせいでなのはとフェイトとバラバラに飛ばされた…みたいだな)
俺は立ち上がる。
そして屋上の端まで歩いて外の景色を見て驚いた。
「なんだ…これ」
俺の目に映った映像は、空間を漂う岩の残骸とビルやマンションといった建造物であった。
しばらく唖然としていたが頬をパチンと叩く。
しっかりしろ!
まずは二人と合流しないと。
なんだかんだ言いながら冷静でいられる自分に少しびっくりした。
(まぁ、いろいろ巻き込まれたからなぁ)
少し遠い目をしてしまったが、今はじっとしている時ではないだろう。そして動き出そうとしたその時…
ドシイィン!!
知っている。
経験則で知っている。
(あ、また厄介事がやってきた)
その証拠にさっきから超直感がやかましいほどに警鐘を放っているのだ。
俺は諦めたように後ろを向く。
そこには見覚えのある、詳細に言えば初めてジュエルシードで戦った思念体が10体ほどいた。
って多いよ!
なんでこんなにいんだよ!
っていうかでけえよ!!!
なんで1体の大きさが、約7~8mもあるんだよおおおおぉぉぉぉ!!!!!
と俺が心の中でつっこんでいると10体の思念体が一斉にこちらに跳んできた。
俺は反射的に死ぬ気モードとなり即座に砲撃を放った。
「ストレートバーナー!」
俺はヒートバーナーのバリエーション。
破壊力のある直射砲ストレートバーナーを放った。思念体の4体ほどがまとめて吹き飛ぶ。
ストレートバーナーは、ヒートバーナーに比べてチャージに時間はかからず、敵対象まとめて連鎖爆発を引き起こす。消費魔力は低く、極めて高い殲滅力なので重宝している。
そして俺は
残りの6体が時間差で攻めてきた。
「
俺は10個のオレンジのスフィアを周囲に配置しそこからまとめて思念体に放った。
verバズーカが直撃し、大爆発が起こる。
その影響か2体ほどの思念体が吹き飛んだ。残りの4体も少し食らっていたがすぐに再生する。
初戦のあのときはジュエルシードが核となっており、体全体を吹き飛ばしても復活していたが今回はそんなこともないようだ。
(ということはジュエルシードとは別ってことか。まぁ、復活しないにこしたことはないんだけど)
「「「「ウォオオオオ!!!!」」」」
すると4体がまとめてこちらに跳んでくる。
というかこいつらに戦略というものはないのだろうか?まぁまとめて来てくれた方がこっちとしては楽だから助かるんだけど。
俺はそれらを横に移動することでかわす。
そして攻撃魔法を放った。
「
俺の後ろに5m程の大きさのスフィアを6個ほど配置する。そのスフィアが回転しいくつもの大きなオレンジの魔法弾が放たれた。
ドドドドドッッッッ!!!!!
魔法弾が思念体へと激突する。
巨大な思念体の体が徐々に削られてゆく。そして俺はまとめて消すためさらに魔力を込めた。
ドオン!
最後の弾が当たり、周囲に土煙が広がった。
俺は警戒をとかずジッと前を見つめる。
やがて煙が晴れる。
そこには誰の姿もなかった。
「ふう」
俺は死ぬ気モードをとき肩の力を抜く。
「相棒」
そして俺は肩の上にいる相棒に呼び掛ける。
「ガゥ」
「なのはとフェイトの居場所は分かるか?」
「ガルル」
相棒は首を横にふる。
相棒がそういう反応をするということは少なくとも近くにはいないらしい。俺も気配を探してみたがそれらしき気配は感じなかった。
ならもっと遠くを探してみるか。
「エリアサーチ」
俺は探索魔法エリアサーチを使う。
魔力で生成した「サーチャー」と呼ばれるものを多数飛ばす。サーチャーから送信される視覚情報により、その届いた範囲全ての視認探索が可能となるのだ。
俺はオレンジのサーチャーを10個ほど放ちそれぞれの空間に飛ばした。そしてしばらく待機することにする。
15分後…
「ん?」
サーチャーに反応があった。
俺は目を閉じて集中する。
そこにはフェイトが空を飛んでいる映像が映っていた。ただ何かしているようだが…。
「これは…何かに攻撃しているのか?」
とりあえず俺はフェイトと合流するため炎の翼を広げてその方向に飛んでいくことにした。
俺は彼女のいた方向に飛んでいく。そしてしばらくして発見することに成功した。どうやらフェイトは時計塔に向けて砲撃魔法を放っているようだった。
えっと…
これはどうリアクションをとればいいのだろうか?
もしかしてあれか?
余りにもストレスが溜まってるから建造物を破壊しているのか!
あかん!
あかんでフェイト!
俺もムシャクシャしたら何か壊したくなるような衝動とか、かられたことあるけど!?でもそういうときは家にある座布団とか布団殴ってるよ!壁とか殴ったら正直痛いし!
でもだからって建物に向けて砲撃なんぞ撃ったら壊れるからやめた方が…
「………」
欠片も壊れてませんでした。
なんとも根性のある時計塔だなと思っているとフェイトが俺の存在に気付いたのか、一目散にこちらへと飛んで来た。
って、はやいはやいはやいはやい!!!!
そして猛スピードで俺の腹へとダイブした。
「グフッ!」
ぐおおお…
だ、ダイレクトに腹に…
フェ、フェイトの場合はなのはロケットと違って腹に直接くるのかorz
いや、まずはそれよりも…
「ヒ、ヒエン!無事だったの!?」
「お、おかげさまで」
今は結構ギリギリですけど…。
焦っているこのお嬢様をまずは落ち着かさねば。
「どこも!どこもケガはない!?」
するとフェイトは俺の体をペタペタと触ってくる。そして上半身、下半身とまんべんなく触ってきた。
ちょっと待とうかフェイトさん。
貴方が心配してくれるのは嬉しいんだ。
嬉しいんだけどこれ以上はちょおおおっっっとまずいから落ち着こうかーーーー!!!!!Σ(゜Д゜)
何がまずいって!?
色々倫理的にまずいんだよバカヤロー!!
主にフェイトの姿勢的な意味で!!!!
これ以上は言わせるなあぁ!!!!
「落ち着いたか?」
「うん…」
フェイトは顔を赤くしながら俯く。
恥ずかしかったようである。
うん。
かわいい。
そうは思わんかバルディッシュよ?
《Yes sir.》
今わかったけどバルディッシュって意外とノリいいよね。
ちゃんとフェイトに聞こえないように念話で返してくれるし。まぁ今はそれよりも聞かなきゃいけないことがあるけど。
「なぁフェイト?」
「なあに?」
フェイトが小首を傾げる。
うん。
かわいい。
違うそうじゃない。
フェイトが自然に萌え要素のある天然仕草をするから和んでしまうぜ。
フェイト恐ろしい子!!
いやだからそうじゃない。
なぜ時計塔を攻撃してたのか聞かねば。
「なんであの時計塔を攻撃してたんだ?」
「……ヒエンはここがどういった空間か検討はついてる?」
「?いや、サッパリ…」
俺もここに来る途中まで色々考えてみたが…まるで分からなかった。ただの空間でないことは分かるんだが。
「この空間では全体的に流動がよく起こってるんだ」
「流動?」
俺が首を傾げていると、フェイトがバルディッシュでそこらへんの瓦礫を指す。
瓦礫はゆっくりとだが動いていた。
「動いてるな」
「今度はあっち」
指された方を見るとそこにはマンションのような建物があり、ゆっくりと動いていた。
「ああ」
今度はビルのような建物を指した。そこも例に漏れずゆっくりと動いていた。
「あっちもね」
「確かに」
するとフェイトは今度は時計塔を指す。
「あの時計塔を見て何か気付くことはない?」
「うん?」
俺は時計塔をよく見る。
見たところ普通の時計塔のように見えるが…。
「うーん…」
「………」
フェイトは俺が考えている様子をどこか優しげな視線で見てくる。
あのフェイトさん?
そんなに見られると恥ずかしいのですが…。
「うーん…」
「………」
そしてふと気付く。
「あれ?あの時計塔だけ動いてなくないか?」
「うん正解」
フェイトが優しげな笑顔でこちらを見てくる。それは勉強の苦手な生徒が頑張って問題を解いたことを褒める先生のようであった。
うん。
少なくとも9歳で出せる雰囲気じゃないよね。
「恐らくあの時計塔がこの空間の中心点。その証拠にあの塔には高度な防護壁が張ってあった」
「なるほど。要はあの時計塔さえ破壊できればこの空間から出られるかもしれないと」
「うん。そういうこと」
流石は未来の執務官。
俺とは観点が違う。
「すごいなフェイトは」
「え?どうしたの急に?」
「いや、いきなりこんな空間に飛ばされても冷静でいられるし、それにもうヒントまでつかんでるし」
少なくとも俺はフェイトに言われるまで全く気が付かなかった。
「私よりヒエンの方がすごいよ…」
「いや俺なんて全然だから」
「そんなことない。少なくとも私はヒエンに何度も助けてもらってる」
フェイトは真剣に俺の顔を見てくる。
俺はフェイトの綺麗な瞳からなぜか目が離せないでいた。
「あー、そのまぁ…ありがとう」
「ふふ。どういたしまして」
「………」
「………」
俺達は互いに無言になる。
だけど不思議と嫌な感じはしなかった。むしろ少しこの時間が心地よいと感じてしまうまであった。
ドオン!
そのとき爆音が響いた。
俺とフェイトはハッとなり反射的に戦闘体勢を取っていた。その影響か俺も自動的に死ぬ気モードとなっていた。
「今のは?」
「向こうから聞こえてきたな」
俺とフェイトは再度目を合わせ、両者共に頷く。
そして二人で音が響いてきた所へと向かうのだった。
◆◆◆
「ってわけだ。そしたらなのはにビルが迫ってたから咄嗟に二人で割り込んだってわけ」
話を終えた俺は少しぬるくなったコーヒーをズズッと飲む。
《なるほど。しかしさすがはヒエンさんですね》
「はい?」
なんだろう?
突然超直感から警報レベルの警鐘が鳴り響くんですけど。
《まさに生きる厨二病といっても過言ではありません。なのはさんがピンチのときに颯爽と現れ「遅くなってすまなかったな」などとテンプレ的なことを言う人がまさか現実にいるとは~。ルビーちゃんビックリです!》
「おいちょっとまてい!今、俺の声聴こえたんですけど!?」
《え、なんのことですか?「遅くなってすまなかったな」「遅くなってすまなかったな」「遅くなってすまなかったな」「遅くなってすまなかったな」》
「ぐおおおお!!!!!」
俺は思わず畳の上をゴロゴロと転がる。
こいつ!?
あのとき録音してやがったな!?
《いや~いいもの録れました~。「遅くなってすまなかったな」「遅くなってすまなかったな」「遅くなってすまなかったな」「遅くなってすまなかったな」「遅くなってすまなかったな」》
やめろおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!
いっそのこと殺せええええぇぇぇぇぇ!!!!!
「ル、ルビーダメだって…」(ブルブル)←イリヤ
「イリヤ笑っちゃ…ヒエンさんに失礼」(ブルブル)←ミユ
「イリヤさん、ミユさん、ダ、ダメですよ」(ブルブル)←なのは
「………」(ブルブル)←フェイト
「君達いっそのこともう思いっきり笑ってくれませんかねえ!Σ(゜Д゜)」
あかん。
もうあかん。
ちくしょーもう貝になりたい。
俺は悶絶しながらも皆の所へと戻ろうとした。
ゾクッ
そのとき全身に悪寒が走った。
悪寒を感じると同時に体は既に動いていた。
「皆、伏せろ!!零地点突破・ファーストエディション……
俺は即座に死ぬ気モードになり両手を地面へとついた。そしてなのは達と自分を囲むように大きな氷の城壁を作る。
その直後…
ドガアアァァン!!!!
頭上から幾つもの光が降り注いできた。
「な、なになに!?」
「!?」
「な…なんなの!?」
「これは!?」
イリヤ、ミユ、なのは、フェイトは驚きながらもすぐに自分の相方を構える。その間、俺は声をあげながら必死に魔力を込め氷を強化していた。
「お、おおおおおお!!!!!」
凄まじい爆撃に氷の城壁が揺れる。だがこちらもただの氷ではない。死ぬ気の炎で作った特別製の氷だ。そう簡単に突破などされない。
2分ほどたって爆撃が終わる。
俺は氷の城壁を未だに展開したまま頭上を見る。
空一面に魔法陣がいくつもあった。少なくとも俺の知るミッド式でもベルカ式でもなかった。
そしてそのいくつもある魔法陣の中心に黒いフードを被った人物が一人いた。
だが俺はその人物に
(まさかあいつは!?)
「そ、そんな…どうして?クラスカードならここにあるのに!?」
そんななかイリヤが
「どうして…どうしてキャスターがあそこにいるの!?」
俺たちの前にキャスターと呼ばれる英霊が立ち塞がった。
まさかの英霊キター。
さてどう戦うのか。
では、また(・∀・)ノ