大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|ω・`)ノ ヤァ

続き書けたで候。

短いのはごめんなさい。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第三百八十話 久しぶりのVSクロノ

俺はクロノと共にホテルのトレーニング施設へと足を運んでいた。

 

俺とクロノが模擬戦をすると聞いて、見学する者達もいる。

 

 

「「セットアップ」」

 

 

俺達は互いにバリアジャケットへと換装する……と同時に、俺は死ぬ気モードとなる。

 

だがいつもと違うのはクロノの手にあるデバイスはデュランダルであった。

 

 

「クロノ……模擬戦をする前にひとつ聞いておきたい。どうして俺とお前が戦う必要がある?」

 

 

「君がダイヤモンド・クリストファーの魔眼対策に頭を悩ませてると思ってね。微力ながら力になりに来たのさ。後はインターミドルで戦うことが出来なくなってしまったから……というのもある」

 

 

「そうか……」

 

 

正直、俺もインターミドルでクロノと戦うのは楽しみであった。

 

だが、必ずしも戦いたい相手と戦える訳ではない。

 

今回のようにどちらか一方が負けてしまえば、戦えない場合もあり得る。

 

だからこそ、ここで俺の力になるために来てくれたという訳か。

 

 

「言っておくが、僕に勝てなければ当然ダイヤモンド・クリストファーには勝てないぞ」

 

 

「分かってる。だから全力で挑む」

 

 

「ふっ。そうでないとね。じゃ、さっそく始めようか。リニス、合図を頼む」

 

 

クロノは様子を見ていたリニスへ声をかける。

 

 

「分かりました」

 

 

リニスは急ぎ足でこちらへとやって来た。

 

 

「……二人共準備は良いですか?」

 

 

「「ああ」」

 

 

「それでは……始め!!」

 

 

リニスの合図で模擬戦が始まる。

 

 

「フレアレイ!」

 

 

「スティンガーレイ!」

 

 

まずは互いに四つの光球を展開させると、ぶつけ合う。

 

 

「「ファイア!!」」

 

 

オレンジの光球と白銀の光球が激突すると、相殺される。

 

だが僅かにクロノの魔法の発動スピードの方が早かった気がする。

 

しかし俺は気にせず、クロノの背後へ回り込むと、炎のパンチを放つ。

 

 

「君の攻撃パターンは覚えているよ」

 

 

クロノはこちらに目も向けずに、ラウンドシールドを展開させて俺の攻撃を防ぐ。

 

その時、超直感が警鐘を放つ。

 

直ぐ様、ブリッツアクションを発動させて緊急回避する。

 

直後、真横から白銀の砲撃が通過した。

 

見ればユニットが展開されていた。

 

 

「ちっ……」

 

 

俺はブリッツアクションを要所要所で使用し、四つのユニットから放たれる白銀の砲撃をかわしていく。

 

そのまま炎の分身(ファイアアバター)四人を呼び出すと、ユニットの対処をさせる。

 

その間に俺はクロノへと突貫する。

 

 

「スティンガースナイプ・シューティングシフト!」

 

 

クロノは魔力光弾を四つ放つ。

 

前後左右から俺へと襲いかかる。

 

だがこの程度の攻撃であれば、今までの試合で何度も経験している。

 

俺はグローブの炎を微調整しながら、魔力光弾をかわしていく。

 

クロノの周りを高速で飛び回りながら翻弄する。

 

 

「随分と腕を上げたな!」

 

 

「そりゃ毎度強い奴と戦ってたら、嫌でも強くなる!」

 

 

フェイクシルエットで幻影を三十体出し、さらに翻弄していく。

 

 

「さすがだな。なら、一気に片をつける!オーバードライブ展開!真・スティンガーモード!!」

 

 

「なにっ!?」

 

 

クロノの限界突破(リミットブレイク)モード、真・スティンガーモードが発動し、クロノの身体を青い魔力光が包み込む。

 

 

「スティンガーブレイド!」

 

 

そして即座に約百本はあろうかという白銀の魔力刃を展開し、俺へと襲いかかる。

 

分身と幻影はあっという間に消え去る。

 

これはかわしれきれない。

 

 

「オーバードライブ!スピリッツフォーム改!!」

 

 

オーバードライブを発動させた影響で起こる強力な魔力波動で、魔力刃そのものを吹き飛ばす。

 

 

「隙だらけだ!」

 

 

「っ!?」

 

 

しかし、その一瞬を狙って再度横から白銀の砲撃が俺を襲う。

 

ブリッツアクションを発動させて回避するものの、今度は掠っていた。

 

 

(予想以上にクロノの魔法の発動スピードが早い!?)

 

 

クロノのオーバードライブは、魔法の発動スピードのみを追求した超高速特化形態で、その発動速度は人間の反射速度すらも凌駕する。

 

つまり、俺の超直感の感知をも超えてくる。

 

しかし、俺とてこのインターミドルで成長している。

 

感覚的にではあるが、ある程度意識を集中させることで超直感の精度を向上させることが出来るようになった。

 

どうやら一瞬先の未来を見えるようになったのもこれの影響らしい。

 

自身に危機が迫ると、集中力が飛躍的に向上するようだ。

 

超直感の感覚を最大まで引き上げて、クロノのオーバードライブに対抗する。

 

 

(……見えた!前後左右からの奇襲攻撃!!)

 

 

俺は超加速魔法ソニックアクションを発動させて、その場から離脱する。

 

 

「完全にかわした!?」

 

 

クロノは引き続き、四機のユニットを操り俺に総攻撃を仕掛ける。

 

だが俺はソニックアクションを駆使して、ユニットをかわしていく。

 

 

「くっ!?気付いた時には既に別の場所に!?」

 

 

クロノはユニットを射撃モードに切り替えたのか、全方面に魔力弾を放つが、その程度では俺を捕捉することは出来ない。

 

他にも設置型バインドや氷のトラップを駆使して捕らえようとするが、当たりそうになった罠やトラップの類は調和の炎で無効化する。 

 

俺はクロノの周りをひたすら超高速で動き回る。

 

音すらも置いていく。

 

そして……

 

 

 

 

 

 

「参った……降参だ」

 

 

 

 

 

 

一瞬の隙をついて、クロノの背後に回り込んでいた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

模擬戦を終えた俺達はバリアジャケットを解除する。

 

 

「随分と差をつけられてしまったな……」

 

 

クロノが自嘲気味にそう言うが、俺は呆れたように返した。

 

 

「本調子じゃないくせによく言うぜ」

 

 

クロノは万全の状態ではない。

 

いつもに比べて動きもどこか鈍かったし、何か迷いがあるような感じもした。

 

原因は分かっている。

 

一昨日の試合だろう。

 

負けて悔しくない訳がない。

 

まあ、クロノも男の子ということだ。

 

 

「それにその真・スティンガーモード、まだ改善の余地があるだろ。聞いたぞ。脳に負担がかかるんだって?」

 

 

「ああ。まだ未完成でね。インターミドルに出るまでにはなんとか形にはなったんだが……」

 

 

「それの負担がなくなって、完璧に使いこなせるようになったら、また模擬戦しようぜ。本調子じゃないお前に勝ったって嬉しくもなんともない」

 

 

「言ってくれる」

 

 

クロノは苦笑いしながら言う。

 

 

「……魔眼を解放した彼女の魔法発動スピードは僕のオーバードライブと同等かそれ以上だ。注意しておけよ」

 

 

「まあ、タイミングはなんとなく掴めたし……感謝はしてるよ」

 

 

「それなら来た甲斐もあったか」

 

 

それから俺とクロノは軽く世間話をしつつ、こちらに寄って来る皆に視線を向けるのだった。




次回はいよいよvsダイヤモンド戦。

では、また( `・∀・´)ノ

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