大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

すみません。

仕事忙しくて中々書く時間がとれないっていう。

先に少し書けた分、投稿します。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第三百七十四話 続々々・都市本戦三回戦

ヒエンside

 

 

 

俺はふらつきながら開始線前へと並ぶ。

 

直後、再び試合が再開されるが、すぐに第一ラウンド終了のブザーがなった。

 

俺はブルーコーナーへと戻り、備え付けのイスに座る。

 

美由希さんから水をもらい、少しずつ口に含みながら喉を潤す。

 

 

「あの子、とんでもないね」

 

 

「ああ。体感的な速さは、あの美沙斗さんにも引けを取ってないよ」

 

 

「……俺でも目で追うのがやっとだな」

 

 

美由希さんや恭也君ですら驚く程のスピードの持ち主、カナ・モルフォン。

 

それだけでなく、必殺とも呼べる威力のある秘剣に、未来視とも呼べる精度を持つ超慧眼など……さすがはインターミドル上位陣の一人であるのか、強さの次元が他の者達とは圧倒的に違う。

 

同じ上位陣であるボンちゃんは、どちらかといえばパワー、攻撃力や防御力に特化した強さの持ち主であったが、カナはスピード、敏捷力に特化した強さの持ち主である。

 

 

「ヒエン」

 

 

すると、俺の様子を見ていたリニスが声をかけてきた。

 

 

「どうですか?カナ選手への対抗策は見つかりましたか?」

 

 

「まあ、なんとか」

 

 

俺はリニスに試合中に見つけた対抗策を説明する。

 

秘剣については、氷の圧倒的物量で攻めることによって、秘剣そのものを出させないこと。

 

超慧眼については、ソニックムーブとブリッツアクションを同時に使用することによって、超慧眼の未来予測をも超える超スピードで動くことであった。

 

だが、説明を聞いたリニスの表情は芳しくなかった。

 

 

「結論から言えば、それらは不可能ではありません。しかし、問題が1つ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

リニスが言うには、超加速状態で動き続けることは強大すぎるGがかかる事もあって、長時間の使用は厳しく……持っても数秒であり、それ以上は俺の身体が持たないらしい。

 

それもそうだ。

 

今思えば、恭也君や美由希さんも気を習得する前は、神速は1日に数回しか使えなかった。

 

それは身体にかかる負担がそれだけ凄まじかったからだ。

 

氷の物量戦法も常に魔力の垂れ流しのような物であり、魔力の消費速度も尋常ではない。

 

加えて氷の生成には、体力も消費するため、さらに身体に懸かる負荷は増大する。

 

ただし……何事にも例外は存在する。

 

 

()()()()()()()()()使()()()、重力の緩和と極限まで強化されることで、ある程度は超スピードにも耐えられるでしょう。氷の物量戦法も早期決着であれば然程問題にはなりません。が、それでも身体にかかる負担は膨大です。なので必然的に……」

 

 

「……分かってる。次のラウンドで確実に決める」

 

 

「理解している様で何よりです。この試合で私からアドバイス出来る事はほぼありません。なので言いたい事はひとつだけ……勝ってきなさい」

 

 

「おう」

 

 

リニスに背中を押された俺は、気合を入れて第二ラウンドへと望む。

 

 

「相棒、全開で頼む」

 

 

「ガゥ。ガォオオオオ!!!!」

 

 

ヒエン・オオゾラ

インターバル回復+22500

LP17500→40000

 

 

相棒の力でライフポイントを全回復しておく。

 

それじゃ、勝ちに行こうか。

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

第三者side

 

 

 

「カナさん、水です」

 

 

「ありがとね、アオちゃん」

 

 

カナはレッドコーナーへ戻ると、アオから水を受け取り少し口に含んだ。

 

 

「姉さん、タオル」

 

 

「ナヲちゃんも、ありがとう」

 

 

妹のナヲからもタオルを受け取り、顔についた汗を拭き取っていく。

 

 

「ふぅ……」

 

 

人心地ついたのか、カナは息をそっとはいた。

 

 

「……どうですか、ヒエン選手は?」

 

 

直後、アオが話しかけると、カナは楽しそうに答えた。

 

 

「想像以上ね〜。まさか秘剣に対応してくるとは思わなかったわ」

 

 

「……私としてはカナさんが秘剣を出したことに驚きです」

 

 

「本気を出さなきゃ、彼には勝てないわ」

 

 

「それは確かに……そうですね。特にヒエン選手の『超直感』は厄介ですから。私の短距離転移(ショートジャンプ)の奇襲もかわすほどですし」

 

 

「話には聞いていたけど、まるで予知ね。こっちの攻撃が来る場所が予め分かっているかのようにスイスイ避けるんだもの。ちょっとずるいわよね〜」

 

 

「それはカナさんも人のことを言えないのでは……?貴女も相手の動きを先読みして、ヒョイヒョイ避けるではありませんか」

 

 

「そこまで本格的に読んでいる訳ではないわよ?なんとなく相手の考えていることが分かるというか、次にこういうことしそうだなあ〜って思うだけで」

 

 

「なんとなくであの精度ですか……そういえば、カナさんって目もいいですもんね。恐らく、()()()()相手の全身の動きを見て、次の攻撃動作を予測しているんでしょう。()()()()()、あそこまで恐ろしい精度の先読みが可能になってしまう。逆に意識的に取り組んでしまえば、途端にその精度は落ちるでしょうね」

 

 

「私、そこまで深くは考えないから。基本的にいきあたりばったりだし」

 

 

アオがカナの力を分析していると、カナが何やら思い出したように呟いた。

 

 

「あ、目がいいで思い出したけど、ヒエン君が私のこの力について名前をつけてたの〜。確か『超慧眼』……だったかしら?」

 

 

「『超慧眼』……なるほど、言い得て妙ですね」

 

 

「そうでしょ?私、ちょっと気に入っちゃった」

 

 

カナが楽しそうに話していると、妹のナヲが声をかけてきた。

 

 

「姉さん」

 

 

「ナヲちゃん、どうかした?」

 

 

しかし、その表情は何処か優れなかった。

 

 

「彼、ヒエン選手……次のラウンドで必ず仕掛けてくる。それとオーバードライブも使ってくるから……姉さんも奥の手、使った方が良いと思う」

 

 

「分かったわ。貴女がそこまで言うんだもの。私も本気の本気で彼を……ヒエン君を迎え撃つわ」

 

 

ナヲの助言を受けて、カナも全力で少年とやり合うことを決意する。

 

 

「うん……敗けないでね」

 

 

「ファイトです」

 

 

「可愛い妹達の応援を受けたんだもの。絶対に負けられないわ。……桜花(おうか)よろしく」

 

 

《了!》

 

 

カナ・モルフォン

インターバル回復+20000

LP20000→40000

 

 

「桜花、あれ使うわよ」

 

 

《了!》

 

 

そして二人の妹の応援を受けたお姉ちゃんは、リングへと再び上がる。

 

決着の時は近い。




なのはの映画の新情報とか出ないですかねー。

続きが気になってしゃーない。

では、また( `・∀・´)ノ

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