続き書けたで候。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
ヒエンside
俺はなのはに向かって突貫する。
なのははアクセルシューターの弾幕をこちらへと放つ。
その数およそ30。
先程までもっとあったと思うが、アバランチシフトによって大部分を使ってしまったのだろう。
俺は四分身を呼び出し、カバーさせる。
一人が防御魔法で俺を守り、一人が砲撃魔法で魔力弾を一掃し、一人が仕損じた魔力弾を殴り飛ばし、一人が射撃魔法で反撃する。
なのはが展開しているバリアに射撃魔法が当たる。
何発も同じ箇所に当てることでヒビを入れる。
俺はそのまま右手を手甲に変化させて、ヒビが入ったところにビッグバンアクセルを放った。
「レイジングハート!近接誘導射撃モード!!」
バリアが破壊されると同時に、なのはが反撃する。
ビットに魔力が収束されていく。
咄嗟に分身達は防御魔法でガードするが……
「カートリッジロード!シュート!!」
カートリッジで強化された砲撃によって、あえなく散ってしまった。
「ちぃ!?」
そして、その脅威は本体の俺にまで届く。
ブラスターモードは伊達じゃないらしい。
砲撃魔法の威力がヤバイほど強化されている。
俺はブリッツアクションを発動させて、真上へと緊急回避する。
少しばかりの反撃としてこちらもヒートバーナーを繰り出すが……
《Excellion Shield.》
エクセリオンシールドによって防がれる。
これはリインフォースのデアボリック・エミッションすら防ぎ切った強力な防御魔法だ。
並大抵の威力で破れるモノではない。
俺は即座に
「ヒートバーナー
いくら強力な防御力を持つとはいえ、
(この勝負……貰った!!)
しかし、なのはもただでは転ばなかった。
「こ、こっちだって!!」
「なにっ!?ぐぁあああ!?」
なんとビットを1つ周り込ませており、俺も零距離で砲撃を食らってしまった。
ドゴォオオオオオオンン!!!!!!
両者共に廃ビルを貫通し、海まで吹き飛んでしまった。
俺は全身をヒリヒリさせる痛みに顔を顰める。
さすがなのはもオーバードライブを展開させているだけあって、俺のオーバードライブの防御力を貫通してダメージを与えてきた。
これは勝負を長引かせると面倒なことになりそうだ。
俺は態勢を立て直すと急浮上する。
ザバン!っと音を立てながら空へと飛翔した。
「なのはは……?」
俺は魔力反応が感じられると思われる方向に目を向ける。
「いた」
すると、水柱を立てながら急浮上してきたなのはの姿があった。
そして前方に手をかざし、ある魔法を発動させる。
桜色の魔力が収束されていく。
それは段々と膨張していき、巨大な球体へと変化した。
「まさかあれを使う気か!?」
それはなのはの文字通りの切り札。
集束砲撃魔法、スターライトブレイカー。
バトルフィールド内の全ての魔力を飲み込み、巨大化していく魔力砲弾の脅威が俺に迫ろうとしていた。
「仕方がない……オペレーションダブルヒート」
それに対抗するように俺も両腕をクロスに構えて、
さらにそのまま、両腕を前へと伸ばす。
肘側の噴射口から放つ柔の炎で姿勢を制御させ、クロスさせた両腕に膨大なエネルギーが凝縮される。
魔力集束の技術はなのはの方が秀でている。
俺もある程度は魔力集束ができるようになったとはいえ、正直まだまだ
ならば体力や気力は大幅に消耗してしまうものの、全力で撃てるダブルヒートバーナーに賭けるしかない。
そして互いにエネルギーが充電されると、示し合わせたかのように同時に放った。
「全力全開……スターライトブレイカー!!」
「気炎万丈……ダブルヒートバーナー!!」
桜色の巨大な球体と、オレンジ色の特大砲撃がぶつかり合う。
そして俺の視界は真っ白い光に覆われた。
数分後……
「むぅうううう!!!!」
なのはがホッペを最大まで膨らませる。
模擬戦の勝者は俺であった。
オーバードライブ同士のぶつかり合いが起こったが、パワーの出力は俺の方が上だったようで、なのはとの撃ち合いを制した。
まあ、オーバードライブは強化具合が凄まじいこともあって身体に物凄く負荷がかかる。
なのはは身体がまだ出来上がっていないので、オーバードライブの出力は最小限に抑えられている。
後はオーバードライブを使うことに俺の方が慣れているというのもあった。
その差である。
しかし、勝負は勝負、勝利は勝利。
だからこれから全力でなのはをからかおうと思います。
なので……俺はドヤ顔する。
「ドヤァ〜!!!!」
「悔しいいぃぃ!!!!」
そんな日常の一幕であった。
次回は都市本戦二回戦。
では、また( `・∀・´)ノ