大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第三百六十五話 なのはご機嫌斜め

ヒエンside

 

 

 

「え?なのは達が襲われた??」

 

 

「ええ」

 

 

俺がいつも通りトレーニングをしていると、リニスからそんな話を切り出された。

 

リニスの話によると、なのは、イリヤ、つぼみ、響の四人が買い物に行っているときに悪漢共に襲われたらしい。

 

しかし、1分も経たない内に全員返り討ちにしてしまい、今は軽い事情聴取を受けているとのこと。

 

いやまあ、うん。

 

正直、その悪漢共にはご愁傷様としか言えないよね。

 

だって【未来の白い魔王様】、【聖杯の器】、【伝説の戦士】、【神殺し】を一気に相手取るとかそれなんて無理ゲー。

 

そして夕方になる頃には、なのは達も戻ってきた。

 

しかし……

 

 

「あの、なのはさん?」

 

 

「……なに?」

 

 

「なんか機嫌悪くない?」

 

 

「……別に悪くないもん」

 

 

なのはのご機嫌が大変(なな)めであった。

 

 

「なんかあったのか?」

 

 

「……なんでもない」

 

 

気になって質問しても、このように答えてくれないので内心途方に暮れていた。

 

これはあれだな。

 

多分、悪漢共に襲われたときに何かあったな?

 

後でイリヤ達にも話を聞いた方が良さそうだ。

 

こんな感じでなのはは、ムスッとしながら俺の隣でソファに座りながらくつろいでいる。

 

というかなんで俺の部屋?

 

しかし、こういうなのはを見るのは何気に初めてかもしれない。

 

基本的にこの子は良い子なので、このような姿を見ること自体珍しい。

 

とりあえず気分転換でもさせてみようか?

 

見たところ何かモヤモヤしている感じだし。

 

うーん……そうだ。

 

 

「なのは、暇なら今から模擬戦しないか?」

 

 

「模擬戦?別にいいけど……でも、トレーニング終わったばかりなんじゃないの?」

 

 

「ん?別に軽目に調整してるだけだから問題ない」

 

 

そして、俺は立ち上がると言った。

 

 

「それより、久し振りに本気でやろうぜ」

 

 

「……本気で?」

 

 

「ああ。一年前に比べて俺達も随分強くなっただろ?PT事件のときはアースラで毎日のように模擬戦してたし、久し振りに力比べといこうぜ。まあ、自信ないなら良いけど〜」

 

 

俺がからかうように言うと、なのはは頬を膨らませる。

 

 

「むぅ〜!分かった!!その挑戦受けてあげる!!!」

 

 

なのははムキになったのか、ソファの上に立ち上がり、俺に指を差しながら勢いよく宣戦布告した。

 

 

「そうこなくっちゃ!」

 

 

こうして俺となのはは、久し振りに()()()()()模擬戦をすることとなった。

 

なので目下の急務に取り掛からなくては。

 

とりあえずお互いに本気でやるのであれば、ホテルにあるバトルフィールドは吹き飛ぶだろう。

 

そこで俺はある人物に泣きついた。

 

 

「という訳でなんとかして、リニえもん」

 

 

「誰が猫型ロボットですか」

 

 

しかし、猫であることには変わりあるまい。

 

 

「なのはと模擬戦をするのですか?」

 

 

「うん。とりあえず、お互い久し振りに本気でやろうってことになった」

 

 

すると、なのはがリニスに質問する。

 

 

「リニスさん、()()使()()()()()()()()()?」

 

 

「……なるほど。()()()()()()()()()()()()()()()()。分かりました、リミット(ワン)までなら許可しましょう」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

なのはには、何か切り札らしき物があるのかもしれない。

 

フルドライブ(セカンド)とはまた別の……。

 

 

「貴方達の模擬戦に耐えられるフィールドとなると……あそこを使わせてもらいますか。少し待っていて下さい」

 

 

そしてリニスは部屋を出ていく。

 

数分後、シャマルを連れてきた。

 

 

「良いところがあるわよ〜。ちょっと待っててね」

 

 

するとシャマルが指をパチンと鳴らすと、転移魔法が発動した。

 

俺達はどこかのバトルフィールドにいた。

 

見れば廃ビル郡のような場所であった。

 

 

「ここは私が設計したバトルフィールドでね?ここでならどれだけ暴れても大丈夫よ〜」

 

 

「へぇ」

 

 

「すごぉ〜い」

 

 

俺となのはは感心しながら周りを見渡す。

 

 

「では、二人とも準備を。私は審判をさせてもらいましょう」

 

 

そうして俺達は10メートルの距離を空けながら向かい合う。

 

 

「セットアップ、スピリットフォーム改」

 

 

俺はいつも通り、スーツ型バリアジャケットに換装する。

 

 

「レイジングハート、セットアップ」

 

 

なのはも白いバリアジャケットに換装する。

 

しかし、それはいつものセイクリッドモード改ではなく……

 

 

「エクセリオンモード改……?」

 

 

いきなりフルドライブ(セカンド)状態であった。

 

 

「ビックリした?強くなってるのはヒエン君だけじゃないんだよ」

 

 

すると、なのはは楽しそうに言った。

 

 

「私の強さ、見せてあげる!!」

 

 

これは楽しくなりそうだ。

 

 

 

________

______

____

 

 

 

一方、クロノはなのはから聞いた報告に頭を悩ませていた。

 

 

「いよいよ本格的に動き出したとみていいか……」

 

 

リンディに提出する報告書を書きながら呟く。

 

 

「Play of the dead……亡者の戯れ……プレデッドの連中が」

 

 

裏の世界の者達がいよいよ本格的に動き出そうとしていた。




次回は久し振りになのはさんと全力全開模擬戦。

では、また( `・∀・´)ノ

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