続き書けたで候。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
ヒエンside
「え?なのは達が襲われた??」
「ええ」
俺がいつも通りトレーニングをしていると、リニスからそんな話を切り出された。
リニスの話によると、なのは、イリヤ、つぼみ、響の四人が買い物に行っているときに悪漢共に襲われたらしい。
しかし、1分も経たない内に全員返り討ちにしてしまい、今は軽い事情聴取を受けているとのこと。
いやまあ、うん。
正直、その悪漢共にはご愁傷様としか言えないよね。
だって【未来の白い魔王様】、【聖杯の器】、【伝説の戦士】、【神殺し】を一気に相手取るとかそれなんて無理ゲー。
そして夕方になる頃には、なのは達も戻ってきた。
しかし……
「あの、なのはさん?」
「……なに?」
「なんか機嫌悪くない?」
「……別に悪くないもん」
なのはのご機嫌が大変
「なんかあったのか?」
「……なんでもない」
気になって質問しても、このように答えてくれないので内心途方に暮れていた。
これはあれだな。
多分、悪漢共に襲われたときに何かあったな?
後でイリヤ達にも話を聞いた方が良さそうだ。
こんな感じでなのはは、ムスッとしながら俺の隣でソファに座りながらくつろいでいる。
というかなんで俺の部屋?
しかし、こういうなのはを見るのは何気に初めてかもしれない。
基本的にこの子は良い子なので、このような姿を見ること自体珍しい。
とりあえず気分転換でもさせてみようか?
見たところ何かモヤモヤしている感じだし。
うーん……そうだ。
「なのは、暇なら今から模擬戦しないか?」
「模擬戦?別にいいけど……でも、トレーニング終わったばかりなんじゃないの?」
「ん?別に軽目に調整してるだけだから問題ない」
そして、俺は立ち上がると言った。
「それより、久し振りに本気でやろうぜ」
「……本気で?」
「ああ。一年前に比べて俺達も随分強くなっただろ?PT事件のときはアースラで毎日のように模擬戦してたし、久し振りに力比べといこうぜ。まあ、自信ないなら良いけど〜」
俺がからかうように言うと、なのはは頬を膨らませる。
「むぅ〜!分かった!!その挑戦受けてあげる!!!」
なのははムキになったのか、ソファの上に立ち上がり、俺に指を差しながら勢いよく宣戦布告した。
「そうこなくっちゃ!」
こうして俺となのはは、久し振りに
なので目下の急務に取り掛からなくては。
とりあえずお互いに本気でやるのであれば、ホテルにあるバトルフィールドは吹き飛ぶだろう。
そこで俺はある人物に泣きついた。
「という訳でなんとかして、リニえもん」
「誰が猫型ロボットですか」
しかし、猫であることには変わりあるまい。
「なのはと模擬戦をするのですか?」
「うん。とりあえず、お互い久し振りに本気でやろうってことになった」
すると、なのはがリニスに質問する。
「リニスさん、
「……なるほど。
「ありがとうございます!」
なのはには、何か切り札らしき物があるのかもしれない。
フルドライブ
「貴方達の模擬戦に耐えられるフィールドとなると……あそこを使わせてもらいますか。少し待っていて下さい」
そしてリニスは部屋を出ていく。
数分後、シャマルを連れてきた。
「良いところがあるわよ〜。ちょっと待っててね」
するとシャマルが指をパチンと鳴らすと、転移魔法が発動した。
俺達はどこかのバトルフィールドにいた。
見れば廃ビル郡のような場所であった。
「ここは私が設計したバトルフィールドでね?ここでならどれだけ暴れても大丈夫よ〜」
「へぇ」
「すごぉ〜い」
俺となのはは感心しながら周りを見渡す。
「では、二人とも準備を。私は審判をさせてもらいましょう」
そうして俺達は10メートルの距離を空けながら向かい合う。
「セットアップ、スピリットフォーム改」
俺はいつも通り、スーツ型バリアジャケットに換装する。
「レイジングハート、セットアップ」
なのはも白いバリアジャケットに換装する。
しかし、それはいつものセイクリッドモード改ではなく……
「エクセリオンモード改……?」
いきなりフルドライブ
「ビックリした?強くなってるのはヒエン君だけじゃないんだよ」
すると、なのはは楽しそうに言った。
「私の強さ、見せてあげる!!」
これは楽しくなりそうだ。
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一方、クロノはなのはから聞いた報告に頭を悩ませていた。
「いよいよ本格的に動き出したとみていいか……」
リンディに提出する報告書を書きながら呟く。
「Play of the dead……亡者の戯れ……プレデッドの連中が」
裏の世界の者達がいよいよ本格的に動き出そうとしていた。
次回は久し振りになのはさんと全力全開模擬戦。
では、また( `・∀・´)ノ