大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第三百五十三話 続・エリートクラス五回戦

ヒエンside

 

 

 

「ドラゴニック……スラッシャー!」

 

 

ニードル選手が高速でこちらに突っ込んでくる。

 

俺は篭手を手甲に変化させると、真っ正面からそれを迎え撃った。

 

 

灼熱の加速(バーニングアクセル)!」

 

 

ドラゴニックスラッシャーと、バーニングアクセルが激突する。

 

少し拮抗するが、俺は額の炎の質を柔から剛へ切り替え、バーニングアクセルの威力を底上げする。

 

 

「おりゃあぁぁぁぁ!!!!」

 

 

そして、そのままドラゴニックスラッシャーを打ち破り、ニードル選手を殴り飛ばした。

 

 

「ぐ、ぐぁああああ!!??」

 

 

ニードル選手は壁まで吹き飛び、リングアウトした。

 

 

ニードル・デュプル

LP20000→16000

 

 

『ニードル選手、リングアウトオォ!ヒエン選手真っ正面からドラゴニックスラッシャーを打ち破り、ニードル選手を殴り飛ばしたああぁ!!!!』

 

 

俺は肩を回しながら調子を確かめる。

 

この二日間、格上の超人二人と徹底的に模擬戦をしたことによって、俺自身の無駄な動きがなくなった気がする。

 

常に命の危機を感じるような攻撃を受け続けてきたからだろう。

 

身体が自然としなやかに動き、なおかつ予備動作も最小限、僅かな日数でも密度の濃い時間を過ごしたこともあり、目の前の攻撃に対する集中力が増したのだ。

 

集中力の向上は、動作の素早さと正確性を生む。

 

すなわち、最低限の力と所作で技を繰り出せるようになり、技の威力が大幅に上がったのだ。

 

ここに来て風鳴司令やゼストさんとの模擬戦の成果が、如実に現れていた。

 

するとニードル選手が険しい表情をしながら、リング内へと戻ってくる。

 

そして試合が再開される。

 

 

「ドラゴニック……スラッシュ!」

 

 

赤い斬撃が横一線に放たれる。

 

俺はグローブから炎を噴射して、真上へと回避する。

 

 

「逃さない!」

 

 

すると、その後を追いかけるようにニードル選手が迫る。

 

 

「ドラゴンファング……セカンドモード!」

 

 

そのとき、ランスの形態が変わる。

 

槍の側面に噴射口のようなものが追加されると同時に、小型化され取り回しされやすくなる。

 

続けて槍先を分解すると、ユニットを四機展開させて、勢いよくこちらへと迫ってきた。

 

俺は咄嗟にフェイクシルエットを使用し、幻影を三十体展開させながら、グローブをブースターに高速で逃げ回る。

 

四機のユニットからは赤いレーザーが放たれ、ニードル選手も目につく幻影を片っ端から消し去っていく。

 

 

『ニードル選手!ランスの形態を変えてヒエン選手を追い詰めていく!!反対にヒエン選手、ここからどう反撃するのか!?』

 

 

てっきり近接戦闘中心かと思っていたんだが、遠距離攻撃もできるんだな。

 

しかもランスの形態を変えて、エネルギーの発動を任意に行うことによって機動力も大幅に向上している。

 

だがそれでも、俺にはなんの脅威にも感じなかった。

 

以前戦ったギル・グレアムの方が何倍も強かったからだ。

 

奴はユニットを完璧に使いこなし、ノーモションで強力な魔法を繰り出してくるため、一切気が抜けなかった。

 

それに比べれば、正直ニードル選手の操作技術はまだまだ拙いし、攻撃も読みやすい。

 

警戒には値しない。

 

幻影が残り十体を切ったところで、俺は反撃に出る。

 

幻影の中に分身を四体紛れ込ませ、ユニット四機を破壊させたのだ。

 

 

「ユニットが!?」

 

 

ニードル選手は焦る。

 

その隙に本体の俺は高速で飛び回る彼の背後を取り、再びバーニングアクセルを食らわせた。

 

 

「ぐあ!?」

 

 

ニードル・デュプル

LP16000→12000

 

 

『ニードル選手ダウンンンン!ヒエン選手圧倒的だあぁぁぁ!!』

 

 

俺は追撃をかける。

 

両手を上げて炎を収束させ、巨大な十メートルほどの炎を生み出すと、そのまま下にいるニードル選手に向けて放った。

 

 

剛炎の大砲(ブレイズキャノン)!」

 

 

巨大な爆発が彼を襲う。

 

俺はその爆風を利用して離れると、さらに追い打ちをかける。

 

 

「ショートバーナー!」

 

 

両手から速射砲撃ショートバーナーを放つ。

 

放ちまくる。

 

 

「だだだだだだだっっっっっ!!!!」

 

 

グミ撃ちを繰り返す。

 

そしてある程度撃ち終わると様子を見る。

 

 

『ヒエン選手の追い打ちが次々と決まる!果たしてニードル選手は無事なのかあぁ!?』

 

 

「ふぅ……ふぅ……ふぅ……」

 

 

ニードル・デュプル

LP12000→2050

 

 

するとランスを盾にして俺の攻撃を防いでるニードル選手の姿があった。

 

僅かにライフも残っていた。

 

 

『なんとニードル選手生き残っていたあぁぁ!防御魔法を展開させてしぶとく生き残っていたああぁぁぁ!!』

 

 

だがさすがに虫の息であり、あと何発か攻撃を食らわせれば俺の勝ちだ。

 

俺はそのまま攻撃を続行しようとする……が、突如ニードル選手が槍を掲げると、一瞬光に包まれた。

 

 

「うっ!?」

 

 

その光をもろに見てしまった俺は視界を奪われてしまう。

 

 

「ドラゴニック……フラッシャー!!!!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

そして真下から突撃してきたニードル選手の突進攻撃の直撃を貰ってしまった。

 

 

ヒエン・オオゾラ

LP20000→16500

 

 

さらにそのまま反対側に回り込まれ、リングに叩きつけられてしまう。

 

 

「がはっ!?」

 

 

ヒエン・オオゾラ

LP16500→12500

 

 

「ドラゴニック……クラッシュ!」

 

 

極めつけにランスの先端から直射法をもらい、追撃ダメージまで貰ってしまった。

 

 

ヒエン・オオゾラ

LP12500→7000

 

 

『おおっと!?このまま不利かと思われたニードル選手!一瞬の隙をつき、あっという間にヒエン選手にダメージを負わせた!ヒエン選手万事休すかあぁ!?』

 

 

「これで決めるぞファング!サードモード!!」

 

 

《Yes,master.Third mode.》

 

 

そしてニードル選手は俺から距離を取り、カートリッジを数本射出すると、紅蓮の炎をその身に纏う。

 

ランスの形状も少し変化する。

 

石突(いしづき)から赤色の突起物が現れると、噴射口にも同じ赤色の突起物が現れ、ランスに強力な業火の炎が纏われる。

 

これで終わらせるつもりなのだろう。

 

俺も起き上がると、篭手を手甲に変化させて()()()()()()()()させていく。

 

だが先に準備を終えたのはニードル選手であった。

 

彼は槍の噴射口で加速し、俺へと肉迫する。

 

 

 

「ドラゴニック……クラッシャー!!!!」

 

 

 

彼の目は勝ったと確信していた。

 

だがその直後、その目は困惑へと変わる。

 

 

「ガァアアアア!!!!!!」

 

 

俺の肩に現れた相棒が、()()()()()()()()()調()()()()()()()()()()()のだから。

 

 

「なっ……!?」

 

 

ニードル選手は突然のことに狼狽するが、もう遅い。

 

 

太陽の加速(ソーラーアクセル)

 

 

直後、俺の必殺カウンターが彼に炸裂した。

 

 

ニードル・デュプル

LP2050→0

 

 

『試合終了〜!ヒエン選手のKO勝利ですッ!!』

 

 

俺は無事、予選決勝へと駒を進めた。




次回はいよいよ決勝戦。

ヒエンVSオボン・クレーの戦いです。

では、また( `・∀・´)ノ

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