大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第三百五十ニ話 エリートクラス五回戦

ヒエンside

 

 

 

俺にとってはもう来ることに慣れたインターミドル会場であるが、やはり初めて来る人はその規模に驚く。

 

 

「お、大っきいいいい!!!!????」

 

 

響の大声が木霊する。

 

テンション高く、あっちにもこっちにも首を向ける。

 

そしてその手には、焼きそばとフランクフルト、たこ焼きがあった。

 

いや、お前さん、さっき朝飯食べたばかりやん。

 

もう出店の料理食べてんのかよ!?

 

 

「響!そんなにあっちこち行ったら、迷子になっちゃうでしょ!?」

 

 

「でも未来!あっちでミッド饅頭なんて物が売ってるんだよ!?これはもう買わなきゃ損だよっ!!」

 

 

「まだ食べる気なの!?」

 

 

そしてあっちに気を取られ、こっちに気を取られと忙しなく動き回る響を、未来さんが頭を引っ張たきながら連れ戻す。

 

それを呆れたように翼とクリスは見ていた。

 

 

「立花は相変わらず立花だな……」

 

 

「ったく、あんのお気楽馬鹿、恥ずかしいったらありゃしねぇ」

 

 

今日は響、翼、クリス、未来さんの四人だけが会場へと来ている。

 

マリア、切歌、調の三人はホテルにて待機中だ。

 

向こうの世界で何かあったときのために、すぐに出られるようにするためだ。

 

一応、シンフォギア世界でもこっちのインターミドルの放送を見られるようにしているらしいが……どうやったのだろう?

 

まあ、気にしてはいけない気がする。

 

そして俺達は会場入りしたのだが、そんな俺達を待っていたのは先に来ていたヴォルケンリッター達であった。

 

ヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラの四人がこちらへやってきた。

 

 

「皆、お疲れ様」

 

 

はやてが四人に声をかける。

 

 

「はやて!」

 

 

ヴィータがいの一番にはやてへと近寄る。

 

ヴォルケンリッター達は、最近休みを合わせて俺達の様子を見てくれている。

 

タマにシグナムが戦いたくなってウズウズしているのを見かけるが、そういうときは遠慮なくフェイトをけしかけている。

 

この二日間で俺とゼストさん、風鳴司令との特訓を何度か目にしているため、バトルジャンキーとしての血が騒ぐらしい。

 

せめて都市本戦が始まるまでは待つように必死に説得した。

 

だって、ただでさえゼストさんと風鳴司令の特訓でいっぱいいっぱいなのに、さらにそこにシグナムまで加われば、いくらなんでも俺の身が持たない。

 

まあ、その代わり空いてる日にシグナムの気が済むまで模擬戦することになったけど(白目。

 

そのときはゼストさんや、風鳴司令、リニスに恭也君や美由希さん、なのはとフェイト、いつきやゆり、翼やマリアといった面々も巻き込むことを俺としては画策している。

 

いやほら、道連れ……ゲフンゲフン……仲間外れは駄目じゃない?

 

だから皆一緒に……バトルしようぜ!!(某スーパーマサラ人風。

 

 

「じゃあ先に行ってるわ」

 

 

そして俺は皆と別れるとリニス、恭也君、美由希さんを引き連れて、選手用控え室へと向かう。

 

さすがに準決勝ともなれば、控え室を利用する選手の数も減ってきており、スペースが有り余っていた。

 

とりあえず俺は身体をほぐすために柔軟を行う。

 

ここで改めて対戦相手の情報を整理しておこう。

 

予選五回戦、準決勝の相手の名はニードル・デュプル。

 

槍使いのベルカの騎士だ。

 

都市本戦常連組の一人、『矛砕(ファランクス)』ディル・オーディスの弟分でもある。

 

なのは達の情報によれば、ニードル選手は突撃槍(ランス)型のアームドデバイスの使い手で、魔力変換資質『炎熱』持ちらしい。

 

得意技は猛スピードで突撃する『スラッシャー』に、炎熱の光を利用して目くらましをする『フラッシャー』、炎を纏って突撃する『クラッシャー』の3つだ。

 

さらにカートリッジを使用することで攻撃力も飛躍的にアップする。

 

完全な超攻撃型の選手であり、タイプとしてはシグナムと似ているかもしれない。

 

まあ、槍使いはこの二日間、嫌というほど戦ったのだ。

 

勝てない相手ではない。

 

そしてイメージトレーニングをしながら身体をほぐしていると、リニスが声をかけてきた。

 

 

「そろそろ時間です」

 

 

「ん」

 

 

俺は柔軟をやめるとセットアップを済ませ、死ぬ気モードとなる。

 

身体の調子を確かめると、これといった違和感も感じないし、体調も万全だ。

 

問題ない。

 

 

「行こうか」

 

 

さて、勝ちに行くとしよう。

 

 

 

________

______

____

 

 

 

『皆様お待たせ致しました!予選2組エリートクラス5回戦選手入場です!レッドコーナーからは、ダブル変換「炎熱」と「凍結」の使い手でありながら多種多様な魔法を使いこなすオールラウンダー!額に炎を灯す男!「氷凍炎焔(アイスフレイム)」!ヒエン・オオゾラ選手!!』

 

 

俺はゆっくりと入場していく。

 

最初の試合では少し緊張していたが、今はもう慣れたもので落ち着いて歩くことができた。

 

 

『ブルーコーナーからは、巨大な槍を使いこなす熱血漢!燃える炎をその身に纏い、紅蓮の焔で相手を焼き尽くす!今日も熱き魂を見せてくれるのか!?「矛砕(ファランクス)」ディル・オーディスの弟分!「紅蓮撃槍(クリムゾン・スピアー)」!ニードル・デュプル選手!!』

 

 

俺より年下のツンツン頭の赤き髪色をした中肉中背の少年がゆっくりと入場してくる。

 

恰好は赤いロングコートに、黒いベスト、黒いパンツに黒いブーツをはいている。

 

軽装からしてスピード型か。

 

その手には穂先に龍の頭の意匠がある大きな突撃槍(ランス)があった。

 

セコンドには兄貴分のディル・オーディスの姿もあった。

 

俺達は互いにリングへと上がる。

 

 

『五回戦は4分4R規定ライフは20000。四回戦よりライフが2000上がります』

 

 

俺達は開始線の前に立ち、向かい合う。

 

 

『両者が今、並びました。果たして勝利を手にするのはどちらか?戦いのゴングが今……鳴りました!!』

 

 

そして戦いの開始であるゴングが鳴った。

 

 

「いざ尋常に……参る!!」

 

 

するとニードル選手が槍を構えて、さっそく突っ込んできた。

 

 

「っ!」

 

 

無駄のないスタートダッシュで正面にいる俺へと槍を突き刺してくる。

 

俺はそれを体捌きでかわしながら、受け流す。

 

続けて連続で放たれるが、余裕を持って対処する。

 

ゼストさんの槍捌きのスピードに目がすっかり慣れてしまったのか、ニードル選手の槍はよく見える。

 

 

「はぁあああああ!!!!」

 

 

さらにスピードを上げてくるが、俺はそれをかわしながら前へと出る。

 

 

「くっ……ドラゴンファング!!」

 

 

《Yes.》

 

 

そしてカウンター攻撃を放つが、防御魔法でうまく防がれてしまった。

 

デバイスのオートガードだろう。

 

するとニードル選手は後ろに下がると槍を構え、カートリッジを射出する。

 

 

「ドラゴニック……スラッシャー!」

 

 

そして再び、高速で突っ込んできた。

 

ただし、その早さは先程とは比べ物にならない。

 

俺は篭手を手甲に変化させると、真っ正面からそれを迎え撃った。




今回の対戦相手のモデルは武装錬金の武藤カズキ君です。

サンライトイエロー(プラス)好きです。

あと技名も好きです。

では、また( `・∀・´)ノ


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