大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第三百五十一話 世界最強の騎士と世界最強のOTONA

第三者side

 

 

 

なのは達は少年と一緒にトレーニングルームへと入るが、入った瞬間に奥にいた一人の男性の威圧感に気圧される。

 

 

「「「「「……っ!?」」」」」

 

 

他の並行世界の少女達も同じく動揺していた。

 

ある者は顔を険しくし、ある者は冷や汗をかき、ある者は半泣きになった。

 

全員がゼスト・グランガイツの存在感に圧倒されていた。

 

 

「フェイトちゃん……」

 

 

「うん。あの人、相当強い……」

 

 

なのはとフェイトは自然とデバイスを握り……

 

 

「リインフォース、どう思う?」

 

 

「はい、我が主。少なくとも全盛期の私とも良い勝負が出来るかと……」

 

 

「そこまでかいな……」

 

 

はやてとリインフォースもその力を推し量っていた。

 

すると引率していたリニスが発言する。

 

 

「皆さん、紹介します。あの方が今回ヒエンを鍛えてくださる時空管理局・首都防衛隊ゼスト隊隊長、ゼスト・グランガイツ卿です」

 

 

リニスは説明する。

 

 

「ゼスト氏はこのミッドチルダで地上のエースと呼ばれるほどの強者です。かつてヒエンが一度戦い、何もできずにコテンパンに負けましたからね」

 

 

「「「「「えぇっ!?」」」」」

 

 

少年が何もできずに負けたと聞いて少女達は驚く。

 

 

「貴方達にも分かりやすく例を出すとすると、そうですね……黒化英霊達を一人で制圧できるほどの強さを持ち、デューンともサシでやり合え、風鳴司令とも互角に戦えるかもしれない……といったら分かりますか?」

 

 

その日、少女達に衝撃が迸った。

 

そして始まる少年とゼストの模擬戦。

 

ゼストの圧倒的な強さに少女達は言葉をなくしていた。

 

それから少年とゼストの戦いは、少年がゼストの槍を真っ二つに折ったことで一応の決着がついた。

 

 

 

第三者side end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

ゼストさんの模擬戦を終えたのも束の間、そこからは午前と同じく『地獄のひたすら模擬戦』を繰り返した。

 

10戦超えた辺りから数えるのはやめた。

 

そこまですると、嫌でも相手に慣れてくるのか、ゼストさんの槍のスピードにも普通に対応できるようになってきた。

 

午前中にした風鳴司令との模擬戦の経験も生きたのだろう。

 

俺の超人への順応性が飛躍的に高くなっている気がする(白目。

 

しかしゼストさんも俺のスピードや戦い方に完全に慣れたようで、最初よりもボッコボコに、そりゃもう念入りにボッコボコにされた。

 

プライド?

 

ナニソレオイシイノ?

 

午後の訓練が終了したのは、俺が完全にガス欠してからであった。

 

時刻は既に夕刻となっており、良い子は完全にお家へ帰る時間帯である。

 

軽くシャワーを浴びた後、ゼストさんと合流するとフラフラした足取りで、バイキングコーナーへと向かう。

 

見学していた女子達は、俺が数回目の模擬戦をする頃には、ミッドチルダの観光に新入りメンバー達を案内していた。

 

今はもう戻っている頃だろう。

 

そして俺はもう帰ろうとしていたゼストさんを夕食に誘う。

 

ゼストさんは少し考える素振りを見せるものの了承。

 

俺は意気揚々とバイキングコーナーの扉を開けた。

 

するとそこには見覚えのある赤い巨漢、風鳴司令がシレッとおり、響達と談笑していた。

 

 

「……風鳴司令?」

 

 

司令は俺に気付くと、声をかけてきた。

 

 

「やあ、ヒエン君。お邪魔しているぞ」

 

 

「仕事は大丈夫なんですか?」

 

 

「ああ、一段落ついたからこっちに来させてもらった。それよりそちらは?」

 

 

司令の視線が俺の隣にいるゼストさんへと向く。

 

俺は紹介する。

 

 

「あ、紹介します。こちら俺のトレーニング相手になってくれているゼスト・グランガイツさんです」

 

 

「ほう。貴方が……」

 

 

すると司令の視線が若干鋭くなる。

 

ゼストさんも顔を少し険しくさせる。

 

ここにリリなの世界最強の騎士と、シンフォギア世界最強のOTONAが邂逅した。

 

しかし、なんだこの二人の巨漢が睨み合う構図は……。

 

なんか重苦しい空気になってるし。

 

周りを見てみると、今にも泣き出しそうな顔をした女子達がチラホラ。

 

それに二人とも身長180後半から190前半はあるからデカイのよな。

 

しかも雰囲気も相まって、双方の迫力が凄まじいし。

 

するとゼストさんが口を開いた。

 

 

「……貴殿、強いな」

 

 

「……そちらもかなりの使い手とお見受けする」

 

 

「ヒエンの一件が終了したら……ぜひ手合わせしてみたいものだ」

 

 

「同感ですな」

 

 

漢達は笑い合う。

 

 

「そういえばまだ名乗っていなかったな。俺は風鳴弦十郎、よろしく頼むグランガイツ殿」

 

 

「ゼスト・グランガイツ。こちらこそよろしく頼む風鳴殿」

 

 

そして何か通ずるものがあるのか、固い握手を交わす。

 

その様子を俺は響達と共に見ていた。

 

 

「なあ、どっちが強いと思う?」

 

 

「私としては師匠に勝ってほしいけど……」

 

 

「ご両人共に、既に人の身を超えた強さを身に着けているからな」

 

 

「私としてはオッサンとタメを張れそうな奴がいることに驚きだよ……」

 

 

「正直、二人の戦いを見てみたいという気持ちはあるわね……」

 

 

「拳で語り合うってやつデスネ!」

 

 

「ただそうなると周りの被害は凄いものになる気がする……」

 

 

「そこは大丈夫じゃないかな?結界魔法っていうのがあるみたいだし」

 

 

響、翼、クリス、マリア、切歌、調、未来さんが発言する。

 

七人の側には買い物袋があり、ミッドチルダの観光を楽しんできたらしい。

 

多分、ほとんどが服っぽい。

 

まあ、滞在期間はかなりあるし、手持ちの服だけじゃ足りないか。

 

そして俺達は談笑しながら夕食を取る。

 

俺はゼストさんや風鳴司令の二人にも話しかけにいった。

 

どうやら俺の話をしていたらしく、明日の訓練について話していた。

 

明日はさらに徹底的に追い込むらしく、覚悟しておくように言われた。

 

泣いていいですか?

 

後に、この二人は拳を交えることになるのだが、仲良くなるのにそう時間はかからなかった。

 

翌日、俺は追い込みと称して二人からさらにキツめの特訓を受けることになる。

 

まあ、そのおかげで容易く今の自分の限界を超えられた気はするが。

 

この二日間で幾つか壁を超えた自覚はある。

 

正直、負ける気がしない。

 

そして、いよいよ予選準決勝の日を迎えた。




登場人物多過ぎて出すのにも一苦労する……。

次回は予選準決勝。

では、また( `・∀・´)ノ

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