大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続きかけたで候。

お久しぶりですはい。

更新再開します。

では、どうぞ( ゚∀゚)o彡°


第三百四十四話 続・エリートクラス四回戦

ヒエンside

 

 

 

『さあ、始まった二人の戦い!ショウ選手はさっそくゴーレムを展開させ、自身も斬り込んでいく!対してヒエン選手も分身3体を呼び出して迎え撃った!!』

 

 

炎の剣(ファイアエッジ)

 

 

実況の声が響くなか、俺は右手にショートソード程の長さの炎の剣を展開させると、ショウ選手の片手剣と斬り結ぶ。

 

剣を合わせてみると彼の強さが良く分かる。

 

少なくとも剣の腕は、俺よりも数段は上だろう。

 

だが強さというのはそう単純な話ではない。

 

 

「ブリッツアクション!」

 

 

俺は身体全体の動きを加速させる。

 

その瞬間、俺の剣閃が彼を捉えた。

 

 

「ぐっ!?」

 

 

ショウ・リード

LP18000→17000

 

 

『ヒエン選手の炎の剣がショウ選手を捉えた!普段は徒手空拳で戦うヒエン選手ですが、なんと剣術も修めていた!ショウ選手は立て直すことができるのかあぁ!!』

 

 

俺の強味はどんな相手とも安定して戦えること、そして相手に合わせて多種多様な魔法で戦法を変えられることだ。

 

相手のショウ選手は、騎士ということもあって比較的正々堂々と戦う傾向にある。

 

彼の基本戦術は、ゴーレムで相手を動きを止めて翻弄しつつ、その隙を狙って大技で仕留めるというもの。

 

それだけでなく俺と同じように、相手に応じて戦法を変える場合もある。

 

素早い相手には土石流で動きを制限したり、防御力のある相手には巨大なゴーレムを生み出し圧倒的なパワーでねじ伏せたり。

 

俺との戦いではどこか攻めあぐんでいる印象があるが。

 

だがこれはチャンスかもしれない。

 

今の内に総攻撃を仕掛ければ、早目に決められるはずだ。

 

俺は追撃をかけるために、さらに炎の剣を振るう。

 

ショウ選手は盾で俺の攻撃を受け流しながら声を上げる。

 

 

「来い!」

 

 

すると突如、俺の後方に現れた4体のパラディンが、俺の四肢を拘束した。

 

 

「なにっ!?」

 

 

周囲に目を向ければ、分身はしっかりと他のパラディン達を抑えていた。

 

 

『おーっと!ショウ選手、ヒエン選手をゴーレムで拘束したあぁぁ!!ヒエン選手、万事休すかあぁ!?』

 

 

恐らく俺を拘束しているこのパラディンは、ショウ選手がマニュアルで操作しているのだろう。

 

他はオート操作のはずだ。

 

さすがにこれだけのゴーレム操作は厳しいとみた。

 

そしてショウ選手はチャンスとばかりに俺へと斬り込んでくる。

 

 

「はぁああ!切継(きりた)ち!!」

 

 

いくつもの不可視の斬撃が俺へと放たれる。

 

咄嗟に俺は地面から氷の盾を造形し、斬撃をガードする。

 

 

瞬間氷結(フリージングモーメント)!」

 

 

そして氷のトゲを自身の周囲に展開させて俺を拘束しているパラディン諸共、貫通させる。

 

俺はそのままリング内全域を凍らせ、他のパラディン達を全滅させる。

 

 

『ヒエン選手も負けじと氷を生み出し、ゴーレムを破壊する!!』

 

 

ショウ選手はというと、大きく跳躍して攻撃をかわしていた。

 

すると片手剣から弾丸のような物が射出される。

 

 

(あれはカートリッジ!?)

 

 

そして巨大な魔力斬撃が放たれた。

 

 

「破衝剣陣!」

 

 

俺はヒートバーナーを放ち、なんとか破衝剣陣を相殺させる……が、余波で少しダメージを食らってしまった。

 

 

『ショウ選手は使用を控えていたカートリッジをついに解禁!強化した魔力斬撃がヒエン選手を襲うがさすがヒエン選手!即座に砲撃を放ち、相殺する!!』

 

 

ヒエン・オオゾラ

LP18000→16500

 

 

まさかカートリッジシステムまで搭載しているとは……少なくともなのはの記録映像には映っていなかった。

 

ここぞとばかりに温存していたか。

 

さらにショウ選手は次なる手を打ってきた。

 

 

「ヴァース!」

 

 

《Rock Slide.》

 

 

なんと岩なだれが襲ってきたのだ。

 

それを真っ正面から食らった分身達は消え去るが、俺は咄嗟に後方にジャンプしてかわしていく。

 

だが岩なだれということもあって、勢いが強い。

 

とりあえず両手を向けて広域砲撃ワイドバーナーで迎撃していく。

 

迎撃仕切れないものは、炎を纏ったパンチとキックでしっかりと破壊していく。

 

しかしその衝撃までは相殺仕切れず、ダメージの余波を食らってしまう。

 

 

ヒエン・オオゾラ

LP16500→16000

 

 

土斬(どざん)!」

 

 

《Earth Slash.》

 

 

「ぬっ!?」

 

 

直後、岩に紛れて姿を隠していたのか、剣に土を纏わせたショウ選手が俺の頭上から斬りかかってきた。

 

 

「おもっ!?」

 

 

俺はとっさにクロスガードで受け止めるが、思った以上のパワーに地面が陥没する。

 

 

ヒエン・オオゾラ

LP16000→14000

 

 

「おおおおお!!」

 

 

俺は額の炎の質を柔から剛へと切り替えてショウ選手を弾き飛ばすが、ショウ選手は空中で態勢を整えると同時に、盾をこちらへ向けてきた。

 

 

《Rock Blast.》

 

 

そして石の砲撃が放たれる。

 

すぐに俺は身を翻すと、グローブから炎を噴射して彼の背後へと回り込むとビッグバンアクセルを叩き込む。

 

 

「ぐぁああ!?」

 

 

ショウ・リード

LP17000→13000

 

 

ショウ選手はリング端へと吹き飛ぶ。

 

リングアウトはしていないのでまだ試合は継続される。

 

俺は続けて追撃をかける。

 

右手に炎のエネルギーをチャージすると、直射貫通砲撃魔法ヒートスマッシャーを放った。

 

 

「ぐっ!?」

 

 

ショウ選手は盾でガードするが、この砲撃魔法はエネルギーを一点集中させた上にチャージして威力を高めている。

 

よって……

 

 

「ぐぁああああああ!?」

 

 

並の防御方法で防げる攻撃ではない。

 

 

ショウ・リード

LP13000→7300

 

 

『両者激しい戦いの応酬!しかしヒエン選手の方が一枚上手だ!!ショウ選手は防ぎきれず吹き飛んでしまったああぁぁ!!!』

 

 

ショウ選手はヒートスマッシャーを防ぎきれずに吹き飛び、リングアウトする。

 

俺はリング中央に陣取り、様子を見守る。

 

 

「……思ったより苦戦しないな」

 

 

ショウ選手には悪いが、三回戦のアオ選手ほどではない。

 

彼の戦闘技術は確かに高い……が、特別苦戦するほどでもない。

 

試合前はなのは達の説明を聞いて苦戦すると思って少し身構えていたのだが、正直ちょっと拍子抜けだ。

 

そして俺達は再び開始線前に立つと、試合が再開される。

 

 

「ヴァース!!」

 

 

《Yes.Rock Titan.》

 

 

すると彼の背後に巨大な岩のゴーレムが現れる。

 

まるでvividのコロナのゴライアスだ。

 

 

『ここでショウ選手お得意のゴーレムの登場だ!!』

 

 

「叩き潰せ!!」

 

 

岩の巨人が俺に向けて豪腕を振るってくる。

 

しかしこの程度、俺には通用しない。

 

過去にもっと、とんでもない奴らと戦ってきたのだから。

 

俺は右手の篭手を手甲に変化させると、ビッグバンアクセルで迎え撃つ。

 

真っ正面から岩の巨人を破壊すると、ショウ選手は俺を凄まじい形相で睨んでくる。

 

 

「おのれ!ならば奥の手だ!!」

 

 

するとショウ選手から魔力の波動が迸る。

 

その勢いのまま、彼は全身に土を纏っていく。

 

続けて鎧、盾、剣に土が纏われていく。

 

その姿はまるで土の鎧を纏っているようであった。

 

 

土聖騎士(アースパラディン)!」

 

 

《Earth Paradin.》

 

 

『出たあぁぁ!ショウ選手の切り札!!アースパラディンだあぁ!!!ショウ選手ここで決めるつもりだああぁぁ!!!!』

 

 

なるほど。

 

これが彼の二つ名の元となっている『土聖騎士(アースパラディン)』か。

 

 

「行くぞ!土斬連撃!!」

 

 

《Earth Slash Attack.》

 

 

そしてショウ選手はカートリッジを射出すると、こちらへ無数の斬撃を繰り出してくる。

 

俺は後ろに下がりながら、それらをかわしていく。

 

カートリッジで威力が底上げされているのもあって、受け止めるよりはかわす方が適切であろう。

 

こちらも反撃として、ヒートカノンを撃ち込んでいくが、相手は物ともせず、突っ込んでくる。

 

防御力もアップしているようだ。

 

だがスピードはそうでもないのか、先程に比べてかなり遅くなっている。

 

これなら容易にカウンターを狙える。

 

俺はショウ選手の懐に潜り込むと、顔面をそのまま殴り飛ばす。

 

顔は生身のまま剥き出しになっていたため、直撃を食らわせた。

 

 

ショウ・リード

LP7300→6500

 

 

全身に纏うなら顔にも纏わせればいいのに……。

 

いや、そうしたら視界が制限されるか。

 

どちらにしろ、ここで畳み掛ける。

 

 

「はぁああああ!!!!」

 

 

俺はショートバーナーを連射し、さらにダメージを蓄積させていく。

 

 

ショウ・リード

LP6500→6000→5500→5000→4500

 

 

「図に……乗るなあぁぁ!!!!」

 

 

するとショウ選手はカートリッジを全弾使って巨大な土の大剣を展開させ、ショートバーナーをまとめてたたっ切る。

 

長さからしておよそ十メートル程か?

 

ショウ選手はそのまま横なぎに剣を振るうが、俺はそれをしゃがんでかわす。

 

なめられたものだ。

 

対人戦でそんな巨大な剣が意味を成さないことは、聖騎士ともなれば分からないはずはないだろうに。

 

 

「はあああああ!!」

 

 

そしてこれで決める気なのか、一気に大剣を振り下ろしてきた。

 

これを食らえばライフを全損まではしないものの、大ダメージを食らうのは間違いない。

 

だがこんなバカ正直な攻撃を食らう訳がない。

 

俺は篭手を手甲に形態変化させながらエネルギーを収束させる。

 

そしショウ選手の土の大剣を紙一重でかわすと、カウンターの要領でバーニングアクセルを顔面に叩き込んだ。

 

ショウ選手は吹き飛び、そのまま気絶してしまった。

 

 

ショウ・リード

LP4500→0

 

 

『試合終了〜!ヒエン選手のKO勝利ですッ!!』

 

 

試合は俺の勝利で幕を閉じた。




次回は予選準決勝からの決勝。そしていよいよ響達がやってきます、というより、迎えにいきます。

インターミドル地方予選編もそろそろ終わりが近いですはい。

都市本戦編からは飛ばし飛ばしになります。

では、また( `・∀・´)ノ

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