続き書けたで候。
最近、書店で買ったのですが、バキ外伝『烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』にハマってます。
宮本武蔵に殺された烈海王さんが異世界転生する物語です。
まだ出てるのは1巻だけですが、興味本位で読んだらすぐハマりました。
月刊少年チャンピオンでも連載されてるので興味あったら見てみましょう。
決して後悔はしないぜっっっ!!!!( ´∀`)bグッ!
では、どうぞ( ゚∀゚)o彡°
第三者side
それは突然であった。
気が付けば両手を鎖のような物で拘束され、透明な三角錐の檻に閉じ込められていたのだから。
「い、いきなりなんなの〜!?」
イリヤはうろたえる。
見れば美遊とルビー、サファイアも鎖で拘束されており、他の面子も同じく閉じ込められていた。
「落ち着いてイリヤ」
だがそんななかでも美遊は落ち着いていた。
「どうしてミユはそんなに落ち着いてるの!?」
「大丈夫。これはドッキリだから」
「ドッキリ!?」
イリヤは目を点にさせる。
「えっと……なんのために?」
「ヒエンさんがこういった不測の事態に陥ったときに落ち着いて対処できるか確認するためだって。事前にアンジェさんから聞かされた」
美遊は視線を横へと向ける。
そこには舞にかかえられているオレンジの小ライオンがおり、その額の紅の宝石から投射されているキュアアンジェの姿があった。
アンジェは美遊の視線に気付くと、フッと優しく笑ってから視線を正面へと戻す。
イリヤ達も釣られて見ると、少年とクロ、仮面をつけた三人組が睨み合っていた。
美遊は続ける。
「プリキュアの皆さんも一部の人は知ってる」
「そうなんだ……でも、なんで一部?」
「秘密に出来なさそうな人には教えてないんだって」
イリヤが隣を見ると、プリキュア元気組の面々が騒いでいた。
秘密に出来なさそうな人達が一瞬で分かったイリヤであった。
と、ここで重要なことに気付く。
「あれ?でも私も事前に知らされてないってことは……もしかして私も秘密に出来なさそうな一人に認識されてるっ!?」
イリヤの叫びを美遊はスルーする。
彼女の勘がここはスルーするべきだと告げていた。
すると睨み合っていた二組がついに動き始めた。
第三者side end
◆◆◆
ヒエンside
クロが先制攻撃を仕掛ける。
俺達の周囲に剣が投影されると、勢いよく射出される。
それらを仮面の三人組は回避した。
俺達はそれを機に、それぞれの相手へと突貫する。
「それじゃヒエン、負けんじゃないわよ!」
「互いにな!」
クロは勢いのあるスタートダッシュで怪人お面男へと向かっていき、俺は両手のグローブから炎を噴射して狐のお面男二人組に迫る。
まずは奴らの片一方どちらでもよいから戦闘不能にする。
セットアップした俺のパンチは大岩をも楽に砕く威力を持つ。
炎を纏っているのなら、その破壊力はさらに上がる。
「ふっ!」
だが俺のそのパンチを奴らは容易に受け流す。
俺は奴らに狙いを定めさせず、両手から放つ炎を微調整しながら、高速で動き回る。
ヒットアンドアウェイで攻めていく。
「なかなかやる」
「私達二人を相手にここまで……ね!」
俺の攻撃を受け流しつつ、今度は奴らが反撃を開始する。
(消えた!?)
狐のお面男二人がその場から消える。
俺は思わず立ち止まり、様子を伺う。
俺の周りを高速で動き回る二つの気配を察知するが、早過ぎて視界に捉えきれない。
だが対応出来ない訳ではない。
奴らの攻撃は超直感で感じ取れるため、的確に防御していく。
しかし……
(くっ……どちらも攻撃が重い!)
奴らの力の強さが常人のそれではなかった。
俺の腕が少し痺れる程度には強い。
直撃を食らえばダメージは免れない。
(まずはこいつらの動きを止めることに専念する!)
俺は周囲の空間に設置型バインドと、遅延型リングバインドをランダムに仕掛ける。
高速で動き回るこいつらは容易に捕らえられない。
ならばその周囲に罠を仕掛けることでその動きを抑制する。
罠の上を通り過ぎれば、設置型バインドに捕らえられ、逆に捕らえることができなかったとしても、遅延型リングバインドが障害となり、その動きを阻害することはできる。
「これは……」
「空間に丸い物が!?」
すると狙い通り、奴らは空間に展開されたリングバインドにぶつかる。
「今だ!」
俺はその間に奴らの一人に高速で肉迫し、攻撃した。
「
「ぐぅ!?」
男は吹き飛び、壁に激突する。
「まず一人!」
するともう一人が攻撃の手を変えてくる。
何かが飛来してくる。
俺は咄嗟に拳で弾くと、それはクナイだった。
「ハッ!」
「当たるか!」
さらに幾つものクナイが飛来するが、身体を捻ることでかわす。
そして一気に懐に潜りこもうとしたが、突如悪寒を感じ、横跳びでかわすと驚愕する。
なんと後ろに飛んでいったはずのクナイが戻ってきたのだ。
「くっ!?」
再度横跳びでかわし、態勢を整え、飛来してきたクナイをよく観察する。
何か細い線のような物がクナイの持ち手から見えた。
「まさか……ワイヤー!?」
なんと驚くべきことに奴はワイヤーでクナイを操っていたのだ。
それだけでなく操りながら、こちらに斬撃まで繰り出してきた。
俺は咄嗟に右手でラウンドシールドを展開させて斬撃をガードし、同じく左手でもラウンドシールドを展開させてクナイをガードする。
「私を忘れてもらっちゃ困るよ!」
「なにっ!?」
だがそのとき、吹き飛んだはずのもう一人の狐のお面男が俺の懐へと潜り込んでくると、強烈な突き技を俺の腹に繰り出してきた。
「グフッ!?」
あまりの威力に息をはきながら俺は吹き飛んでいく。
バリアジャケットでガードしているはずなのに、身体の内部に直接ダメージを与えられるこの感じ……まるでブレイクインパルスだ。
俺は両手のグローブで炎を逆噴射して態勢を整えると、フェイクシルエットを使用して奴らへと再度突貫する。
幻影三十体の中に混ざりながら接近していく。
幻影で翻弄している隙に高速で相手に近寄り、背後から大技で仕留める。
俺の中での近接封じの必勝パターンがこれだ。
そしてそのパターン通り、俺は奴らの背後へと回ろうとして……
「残念だけど……」
「俺達に幻影は効かない」
「しまっ……」
「「ハァッッッ!!」」
「ぐぁあああ!?」
俺は先程よりも強烈な技を食らい、ホテルの壁へと吹き飛んでいく。
「「「「「ヒエンさんっ!?」」」」」
轟音が響き、皆の驚く声が聞こえるが、俺はすぐに戦線復帰する。
「はぁああああ!!」
「ずいぶんと……」
「……打たれ強い」
狐のお面男二人が驚く。
この程度で俺を止められると思うなよ。
今まで一体幾つの戦いを乗り越えてきたと思ってる?
たかだかこれしきのダメージで動けないほどヤワじゃない。
俺は分身四体を呼び出し、同じく突貫させる。
どうやら奴らは気配感知に優れているらしい。
この手のタイプは、同時に近接戦も得手としていることが多い。
だとすれば下手に射撃魔法や、砲撃魔法で攻撃したとしても、どこぞのヴォルケンリッターのように攻撃事斬り裂かれるのがオチだ。
ならばどこかで隙を作り、圧倒的な一撃で叩き潰すしかない。
俺は篭手を手甲へと形態変化させると同時に、ミラージュハイドで姿を消す。
いかに気配感知に優れているといっても戦いながら、それも姿を消してる者を見つけ出すのは至難の業であろう。
ここからはなんとかして攻撃するチャンスを作る必要がある。
狐のお面男二人組は、二体の分身の相手をしながら突然消えた俺に警戒している。
俺は奴らから少し離れた所を陣取ると、チェーンバインドを発動させて奴らを捕らえることに専念する。
「「!?」」
突然周囲の空間に現れたオレンジの鎖に一瞬驚きながらも的確に斬り裂きつつ、分身二体ずつを相手にしていく。
やはりこいつら、対人戦闘にヤケに慣れている。
俺はチェーンバインドの数を徐々に増やしながら、分身達も奴らの動きを止めようと必死に攻める。
すると奴らはワイヤーを巧みに操り、分身達をまとめて拘束する。
そして技を繰り出し、交差する瞬間に斬り伏せたが、分身四体はその直後、勢いよく爆発した。
「くっ!?」
「爆発っ!?」
予想外の攻撃に狐のお面二人組の動きが止まる。
その隙を逃す俺ではない。
チェーンバインドで奴らの四肢と腹を拘束する。
その間に心の中にいるピッツを手甲に憑依させると、グローブをブースターに突っ込んでいく。
「
そして二人まとめて吹き飛ばした。
狐のお面二人組、様子見ということで少しだけ手を抜いてます。
本気出せば、ソニックフォームのフェイトとも良い勝負できる力量デェス。
次回はクロside。
では、また(`・ω・´)ゞ