大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも|ω・`)ノ ヤァ

続き書けたで候。

プリズマイリヤ見直してたんですけど、ドライ面白いですね。

特に僕、OPのAsterism好きなんですよ。

最初のイリヤ、クロ、田中、バゼット、子ギルの五人並んでる姿がFgoのバトルシーンみたいでカッコいいっていう。

では、どうぞ( ゚д゚ )クワッ!!


第三百三十三話 模擬試合②

第三者side

 

 

 

「はぁあああ!!」

 

 

姫騎士と化したイリヤがカナへと迫る。

 

そのスピードは並の魔導師を軽く凌駕していた。

 

迎え撃つカナもイリヤから感じられる力に一瞬驚くものの、すぐに切り替え対応する。

 

そして、聖剣と居合刀がぶつかり合う。

 

甲高い音が道場内に響くと、凄まじい早さで両者が斬り結ぶ。

 

そんななか、イリヤは驚いていた。

 

 

(この人やっぱり凄い……セイバーの力を宿した私と互角に戦ってる)

 

 

イリヤは攻撃を受け流しながら、カナの強さに衝撃を受けていた。

 

だがそれは相手をしているカナも同様であった。

 

 

(なんて子……さっきとはまるで別人。少しでも気を抜いたら一瞬でやられる。ここは早目に決めた方が良さそうね)

 

 

するとカナは攻撃を仕掛ける。

 

 

水月(すいげつ)·二連(にれん)!」

 

 

素早く斬り込み、返しの一撃で仕留めようとする。

 

 

(何か狙ってる!?ここは受け止めちゃダメだ!!)

 

 

しかしイリヤも負けてはいない。

 

カナの狙いをセイバーの直感スキルで感じ取ると、一撃目をいなし、ニ撃目にカウンターを入れに行く。

 

それを見たカナは目を見開く。

 

 

(まさか私の狙いに気付いて……!?)

 

 

またしても驚かされるカナ。

 

だがそこは天瞳流師範代。

 

上手く対応してみせる。

 

イリヤからのカウンターを紙一重でかわし、後ろへと下がった。

 

まさか、かわされると思っていなかったイリヤは驚く。

 

 

(カナさんは本当に凄い……完全に捉えたと思ったのに)

 

 

両者は武器に魔力を流す。

 

本能的にこれが最後の勝負だと感じた。

 

そして二人同時に動く。

 

 

「「勝負!!」」

 

 

イリヤは聖剣に風を纏わせ、暴風と化した聖剣で突貫する。

 

 

風王鉄槌(ストライク·エア)!!」

 

 

カナも抜刀術で迎え撃つ。

 

 

「天瞳流抜刀居合……先駆梅(せんくうめ)!!」

 

 

両者が交差する。

 

 

 

 

 

 

キイイイイン………………

 

 

 

 

 

 

二人の場所が入れ替わる。

 

 

 

「勝負は……」

 

 

 

そして互いに向き直ると……

 

 

 

「私の負け……ね」

 

 

 

両者の視線の先には、真っ二つに折れた居合刀の刀身があった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

道場内は終始、静寂状態であった。

 

二人の決着がつく。

 

 

「……剣士が自分の刀を折られたら、大人しく負けを認めるしかないわね」

 

 

カナのその発言を機に、道場内は歓声に包まれる。

 

 

『す、すげえぇぇ!!』

 

 

『なんだ今の!?』

 

 

『ウソッ!?あのイリヤって子……カナさんに勝っちゃった!?』

 

 

『インターミドルでも中々見れないぞこんな勝負!?』

 

 

そんな声が聞こえてくる中、イリヤはストンと座り込んでいた。

 

 

「か、勝っちゃった……」

 

 

《さすがイリヤさん!クラスカードを完全に使いこなしてるじゃないですか!これなら出力不足も補えそうですよ!!》

 

 

「あ、うん。そうだね……」

 

 

ルビーの言葉に苦笑いで答えるイリヤ。

 

自分の格好を改めて見てみる。

 

白を基調とした背中や腋が大きく露出したデザインのドレスになっている。

 

 

「この格好……可愛い」

 

 

すると前から何やら満足気な表情をしたカナがやってくる。

 

 

「良い勝負だったわ、イリヤちゃん」

 

 

「あ、はい!あの、えっと、その、色々ありがとうございました!!」

 

 

イリヤは頭を下げる。

 

なんとなくこうしなければいけないような気がしたからだ。

 

 

「あ、でも刀が……」

 

 

カナの手には折れた居合刀、桜花があった。

 

 

「大丈夫大丈夫、桜花の核は無事だから。こうやって魔力を流してリカバリーすれば……」

 

 

すると折れた刀身をくっつけると、綺麗にくっついた。

 

 

「ふへぇ〜」

 

 

「ね?大丈夫だったでしょ?」

 

 

「は、はい!」

 

 

イリヤはホッとしたように安堵する。

 

その様子を見ながらカナは、イリヤの手にある聖剣に目を向ける。

 

 

(まさか桜花が折られるなんて……どれだけの硬度があるのかしら?この片手剣……)

 

 

そして二人は応援している一団の元へと戻る。

 

 

(良い機会だし、桜花の硬度を本格的に上げてみようかしら?新技にも耐えられるように)

 

 

これからのことを思考しながら。

 

 

 

________

______

____

 

 

 

「まさか、あのイリヤが勝っちゃうとはね……」

 

 

「イリヤおめでとう」

 

 

クロは少し驚きながら、美遊は素直に賞賛する。

 

 

「うん。ありがとう」

 

 

イリヤは元の魔法少女の姿に戻り、見学することに。

 

 

《でもアオ·セフィラ選手だけではなく、カナ·モルフォン選手の戦闘データも手に入ったのは僥倖(ぎょうこう)ですね》

 

 

「そうだね。データがあればそれだけ対策もねられるし」

 

 

サファイアと美遊が話す。

 

この模擬試合はこちらにとって得しかないものであった。

 

 

「……次は私」

 

 

美遊が前を向くと、既に道場中央で待機しているナヲの姿があった。

 

 

「「…………」」

 

 

両者の視線が合うと、静寂が訪れる。

 

それを隣で見ていたイリヤとクロは小声で話す。

 

 

「なんかあの二人、雰囲気似てない?」

 

 

「言いたいことはなんとなく分かるわ。これはこれで気になる組み合わせね」

 

 

両者共に中央で見合う。

 

ナヲは居合刀、花桜(はなざくら)を構える。

 

 

「武装形態……黒嵐鎧(こくらんがい)

 

 

するとナヲは黒い着物に、蝶を思わせる白い羽織を纏う。

 

頭の左右に蝶の髪飾りをつけ、居合刀を装備すると武装が完了する。

 

 

「その装備はカナさんと同じ……」

 

 

美遊は少し驚くものの、思考を切り替える。

 

 

(カナさんはセイバーの力を宿したイリヤと互角だった。この子はインターミドルに出ていないけど、雰囲気で分かる。かなり強い……!!)

 

 

「そ、それでは双方共に準備はよろしいですか?」

 

 

美遊とナヲは頷く。

 

審判は少しやりづらそうにしながらも合図を出した。

 

 

「それでは……試合始め!!」

 

 

先手は美遊からであった。

 

 

「やるよサファイア」

 

 

《了解しました》

 

 

速射(シュート)!!」

 

 

美遊はバックステップで後方に下がりながら、魔力砲を散弾銃のように放つ。

 

 

(相手は接近戦タイプ。まずは距離を取る)

 

 

だがナヲは魔力砲を最低限の動きだけでかわしていく。

 

 

「なっ!?あれだけの魔力砲を全部紙一重で……」

 

 

そしてかわしながら美遊に素早く近付いていく。

 

 

「なら威力重視で……砲射(シュート)!!」

 

 

「天瞳流抜刀居合……花風(はなかぜ)

 

 

神速とも言える抜刀術で美遊の魔力砲を斬り裂く。

 

 

「サファイア!」

 

 

《防御魔法発動します!スターシールド!!》

 

 

美遊達の前に六芒星型の盾が形成されると、桜色の斬撃を防ぐことに成功する。

 

 

「天瞳流抜刀居合……」

 

 

しかし突如、美遊の()()()()声が聞こえた。

 

 

(まさか後ろに!?)

 

 

霞桜(かすみざくら)

 

 

「くっ!?」

 

 

悪寒を感じた美遊は直ぐ様、足下に魔力を集中させ横へと跳ぶ。

 

すると桜色の斬撃が連続で放たれていた。

 

美遊は態勢を立て直すと、ステッキをナヲへと向ける。

 

 

「なら、今度は速さ重視で。弾速最大……狙射(シュート)!!」

 

 

一点集中に収束された魔力砲がナヲへと迫る。

 

だがナヲは焦ることなく、身体を捻ることで魔力砲をかわす。

 

 

(これもかわした!?……なら!!)

 

 

「サファイア!」

 

 

《魔力刃展開します!》

 

 

そして態勢を立て直すとサファイアから青色の刃を出し、ナヲへと接近戦を挑む。

 

 

「斬り伏せる!」

 

 

それを見たイリヤとクロは驚く。

 

 

「え!?ミユが接近戦!?」

 

 

「それだけじゃないわ。ミユがさっき使った高速移動……あれって確かヒエンの一回戦の相手が使ってたやつじゃないの?」

 

 

《瞬動術……足下に魔力を集中させて高速移動する技術ですね。しかしもう使える様になっているとは、さすがミユさん》

 

 

「ミユも頑張ってるんだ……」

 

 

そして勝負は続く。

 

両者は互いに高速で動きながら接近戦を繰り広げる。

 

美遊は青い斬撃を幾度も繰り出す。

 

 

多量斬撃(フィール·シュナイデン)!」

 

 

「天瞳流抜刀居合……花吹雪」

 

 

青色の斬撃と、桜色の斬撃が激突する。

 

イリヤの斬撃と違い、美遊の斬撃は威力があるため負けることはない。

 

しかし剣の腕ではナヲの方が上であった。

 

 

「ふっ!」

 

 

「くっ!?」

 

 

美遊はナヲに吹き飛ばされ、追撃を受ける。

 

 

(接近戦ではやはり不利……ここは何か手を考えないと!!)

 

 

一瞬、槍兵(ランサー)のクラスカードを使う事を考えたが、すぐに選択肢から外す。

 

 

(刺し穿つ死棘の槍(ゲイ·ボルク)は使えない。使ってしまったら、この人を殺すことになってしまう)

 

 

ゲイ·ボルクは、アイルランドの光の御子、『クランの猛犬』と謳われた赤枝の騎士クー·フーリンの宝具である。

 

槍の持つ因果逆転の呪いによる必殺必中の一撃であり、【心臓に槍が命中した】という結果をつくってから、【槍を放つ】という原因を作る。

 

回避には因果操作を回避出来る幸運の高さ、槍をかわす技量の二つが必要であり、防ぐには槍の魔力を上回る防壁を用意するしかない。

 

並大抵の者に回避する術はない。

 

 

(他のクラスカードも使えない。今ここで使うにはリスクがあり過ぎる。ここは自分でなんとかするしかない)

 

 

その間にもナヲの攻撃は続く。

 

 

「天瞳流抜刀居合……飛花(ひか)

 

 

「くっ……サファイア!物理保護全開!!」

 

 

《全ての魔力を物理保護へと回します!!》

 

 

風により飛び散る花びらのように、小さな斬撃が無数に美遊に襲いかかる。

 

 

「く、くうううう……」

 

 

《大丈夫ですかミユ様!?》

 

 

「も、問題ない……」

 

 

(彼女は居合剣士。なら、トドメを刺しに来るときは、必ず私に接近してくるはず。()()()()()()!!)

 

 

「これで終わり……」

 

 

そして美遊の狙い通り、トドメをさそうとナヲが接近したとき、美遊の仕掛けた罠が発動した。

 

 

 

ジャララララ…………

 

 

 

「これは……青色の鎖?」

 

 

「設置型捕縛魔法ディレイドバインド……発動」

 

 

《オマケに四肢も拘束させてもらいましょう。スターロック発動》

 

 

「貴女は強い。けど私は模擬戦といえど、負けられない。負ける訳にはいかない。サファイア!!」

 

 

《はい。魔力砲チャージ開始します!!》

 

 

そして数秒してチャージが完了する。

 

 

「悪いけど決めさせてもらう。最大出力、放射(シュート)!!」

 

 

最大チャージした魔力砲がナヲへと炸裂する。

 

その強さはなのはのディバインバスターともタメを張れるレベルであった。

 

 

「これはさすがにまずいね。花桜……」

 

 

《了!》

 

 

すると居合刀、花桜が魔力を放出させて強引にバインドを破壊する。

 

動けるようになったナヲは居合刀を神速の一撃で抜刀した。

 

 

「天瞳流抜刀居合……不断桜(ふだんざくら)

 

 

美遊は目を見開く。

 

 

(あの状態から迎撃を!?)

 

 

横一閃で放たれた巨大な桜色の斬撃が、魔力砲と激突する。

 

巨大な爆発が二人を包んだ。

 

 

 

 

 

 

ドォオオオオオオンン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

爆発が収まると二人は倒れていた。

 

審判が二人の状態を確認すると、大声で告げる。

 

 

「この勝負、引き分け!!」

 

 

二試合目は引き分けであった。




最近、クロスオーバーの案がやたらと多いですはい。

一部抜粋すると、『家庭教師ヒットマンREBORN!』『ドラゴンボール超 力の大会編』、『ドラゴンボールゼノバース』、『幽遊白書 暗黒武術会編』、『魔法先生ネギま』、『HUNTER×HUNTER』、『魔法少女まどかマギカ』、『イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』、『ワンパンマン』、『僕のヒーローアカデミア』、『テイルズシリーズ』、『FFシリーズ』、『ペルソナシリーズ』などなど。

ジャンプ作品が圧倒的に多いことにびっくしました(白目。

まあ、ぶっちゃけて言えば設定考えれば全部できなくはないんですよね。

ドラゴンボールとかも戦闘力の差とか制限つければできないこともないですし。

例えばドラゴンボール世界だけ特別で、身体能力や魔力が何倍にも膨れ上がるとか。

この理論でいけば、なのはのディバインバスターで地球破壊とかできますし。

スターライトブレイカーと元気玉、かめはめ波とディバインバスターの激突だって可能ですはい。

本編完結させたら、どれか書いていきやす。

今は本編優先です。

次回はクロvsアオ·セフィラ。

激戦予定ですはい。

では、また∠(`・ω・´)

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